コラム

コーチングは洗脳か?コーチングと洗脳の関係

この記事では、コーチングと洗脳の関係や、違いについて解説します。

コーチングと洗脳は非常に近いものです。というのは、コーチングで使われている技術は、洗脳に使うことができるからです。

またコーチング団体や、コーチング自体が宗教化してしまうこともままあります。

ビ・ハイアという会社のパワハラ問題が話題になりました。全国紙に掲載されたり、テレビで取り上げられたりして大変な騒ぎです。あなたもご存知かもしれません。

このビ・ハイア社は、コーチングや、あるコーチング団体(苫米地式コーチング)と密接な関わりがあります。

ビ・ハイア社の社長や副社長が、コーチング資格保有者であり、ビ・ハイア社自身がコーチからコーチングを受けていたこと、ビ・ハイア社と複数のコーチが頻繁に交流を持って、一緒に情報発信をしていたこと、Youtubeなどのメディアでコーチングについて発信していたことなどから、ビハイア社とコーチング、さらにはパワハラ問題が関係しているのではないか、という考えを持つ人がいるようです。

念のため言っておくと、パワハラがあったかどうか、という事実が争われているので、パワハラがあったと私が確定的に考えているわけではないです。ただ、パワハラがあったことを前提に、それがコーチングと関係していると考えている人が多くいるのです。

関係があるのか、というと事実として、関係があることは間違いありません。また、ビハイア社と主に関わりがあったのは、苫米地式コーチングという団体、タイス式コーチングという団体です。それらはいずれも、苫米地英人という個人が代表です。関わっていたコーチたちは、苫米地英人の愛弟子たちでコーチング団体の幹部です。そのため、苫米地英人氏とも関係があります。これは今たくさんの人が話題にしています。

こうした事実と、パワハラや洗脳があったという意見から、

・コーチングは洗脳であるのか?

という疑問を持つ方がいます(特に苫米地英人を中心とするコーチングについて)。ネット上では、そう言った声が多数聞こえてきます。

私が学んできて、私が考えているコーチングからすると、その答えは、

①コーチングは、定義上洗脳ではない。

②コーチングと同じやり方で洗脳しようと思えばできる。

③コーチは洗脳をしやすい立場にいるので、洗脳しようと思えばできる。

④コーチングと名乗っているにも関わらず、実際には洗脳をしていることがある。

です。

①まず、コーチングは定義上、洗脳ではありません。というのも、クライアントが望んだ人生になるようにサポートしたり、脳と心の使い方を伝えるのがコーチングだからです。

洗脳は、相手の脳と心を、本人が望まないのに、その本人以外の人の利益のために変えてしまうことです。クライアント本人が望んでいないことなので、定義上コーチングと洗脳は、違うものです。

逆に言えば、本人が望んでいる方向に思考を変えるとすると、それは本人のゴールに合致するため本人の利益となるので洗脳ではありません。

もちろん、相手が本当に望んでいるものは何なのか、というのは難しい問題です。それを探したり、更新するのを手伝うのもコーチングの役割です。

②コーチングと同じやり方をすれば、人の思考や価値観を変えることができます。例えば言葉によって人の思考を変えることが可能です。

また人の心に直接介入して、無意識レベルで変えるものがあります。例えば、催眠や気功です。これらは、クライアントの望む方向に使えば、助けになりますが、望まない方向に使えば、洗脳の道具として使うことができます。

例えば、気功や催眠で、健康を害すような方向に仕向けることも可能です。ゴールと逆向きの何かに依存させたりすることも、やろうと思えばできます。例えば、貯金をたくさんしたい人を、ホストやホステスに依存させて散財させるということもできます。

③コーチは洗脳をしやすい立場にあります。というのは、コーチとクライアントは、対等ではありますが、心理的にはコーチの側が場を支配しているからです。医者と患者、先生と生徒の関係にも似ています。それはコーチングがうまくいくためには必要なことです。

心理カウンセラーであっても、クライアントがカウンセラーを好きになってしまうことがあります。そういうことが起こるくらいの関係性であるということです。コーチングでも同じことが言えます。これが逆に、コーチの立場が下になってしまうと、難しくなってしまいます。

④コーチングと名乗っていても、実際には、ただの洗脳である場合があります。そもそも理論体系が違っていたり、理論はよくても、やっていることが洗脳という場合があるのです。

理論体系が洗脳、というのは、自己啓発ではよくある話です。何かを無理やりやらせたり、ある特定の価値観に洗脳するような手法に、コーチングという名前をつければ、コーチングになってしまいます。もちろんコーチングの定義自体、いろんな意見があるのですが、私の考えるコーチングからすると、洗脳と思います。

仮に、誰かを「世界平和を目指す人」にしたとしても、本人が望んでいなければ、洗脳になります。また、理論はよくて、クライアントの利益のためと思っていても、そうじゃないことをやる人もいます。

以上が、コーチングと洗脳に関する、私の見解です。何かあれば、ご連絡ください。

マインドのブロックを利用して解消する方法前のページ

前頭葉をレベルアップする脳科学次のページ

関連記事

  1. コラム

    幻覚体験には意味がない

    幻覚体験を追いかけないようにしましょう。幻覚体験を求めている方…

  2. コラム

    私がヒゲを伸ばしている理由

    こんにちは!石切山です。昔のメモを見ていたら、2年半前にイ…

  3. コラム

    ASKAに学ぶイケメンになる方法

    あなたの周りにイケメンはいますか?おそらく一人くらいは知ってい…

  4. コラム

    IQを上げるのにパイプや葉巻は不要?

    IQを上げて、ドーパミンやセロトニンを出す簡単な方法があります。中には…

  5. コラム

    ドクターの蔵書

    こんばんは。platonicusの石切山です。現状の外に行…

  6. コラム

    ヨーガ行者が大麻合法化運動をするという矛盾について

    最近、大麻解禁運動が盛んになっているそうです。「大麻は麻薬じゃない、安…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

稼げるコーチ養成講座メルマガ登録

Amazon著者ページ(電子書籍一覧)

全記事一覧

有料記事一覧

  1. ビジネスマインド

    どの問題を設定するかが重要
  2. お金

    なぜ稼げるようになりたいんですか?
  3. ビジネスマインド

    ビジネスの勉強をしても稼げない理由
  4. コーチング

    スコトーマを一瞬で外す「なりきり法」
  5. ビジネスプラン

    稼ぐには1つずつ完成させる
PAGE TOP