スコトーマ

脳科学

スコトーマを外す3つの方法で、ゴールを現実にする

ゴールや目標を設定した、あるいは、設定したいけど、あまりリアリティがない。そんな悩みはありませんか?ゴールは現状にはない未来のことなので、ピンとこないのも無理はありません。

ではゴールのリアリティを上げるためには、どうしたら良いでしょうか。そのためには、スコトーマを外せばいいのです。今回はスコトーマと、スコトーマの外し方について詳しくお話していきます。

スコトーマとは何か

スコトーマとは、「心理的な盲点」のことです。例えば、私はワイヤー付きのイヤホンを使っているのですが、絡まってしまうので困っていました。すると、街中で、ワイヤレスのイヤホンをする人がいることに気づいたのです。

もちろん、ワイヤレスのイヤホンをしている人は、きっと私が気づく前からたくさんいたことでしょう。しかし、イヤホンを変えたいと思うまで、私にはそれが見えなかったのです。

これが、心理的盲点です。つまり、脳は自分にとって重要なもの以外は、盲点にしてスルーしてしまいます。盲点は、視野の中で見えない部分のことですが、それを心に当てはめたのが、コーチングで言うスコトーマなのです。

スコトーマを理解するために、脳の2つの仕組みについてお伝えしようと思います。

脳は知っているものしか認識できない

まず、脳は知っているものしか認識することができません。例えば、イスラエルのファラフェルという料理があります。ファラフェルを知らない人には、ファラフェルを見つけることはできません。

しかし、ファラフェルを知っている人なら、「あそこにファラフェル屋さんがあるよ」と見つけることができるのです。

私はニューヨークに何回か行っていますが、ニューヨークに長期滞在したことがある友達に、「ファラフェルって知っている?」と聞いたことがあります。そうしたら、「何それ?」と言われてしまいました。

実は、ニューヨークにはファラフェルがいたるところで売られています。長期滞在なら気づいてもいいはずです。しかし、知らなければ認識することができないのです。ちなみに友達をファラフェル屋に連れて行ったら、すっかりファラフェルのファンになってしまいました。

脳は重要なものしか認識できない

そして、たとえ知っているものであっても、脳は重要でないことは、無視してしまいます。認識するのは、その時に重要なことだけなのです。

電車の中で本を夢中になって読んでいたら、駅を通り過ぎてしまうとします。この時、駅名のアナウンスは聞こえるはずなのですが、本の内容以外のことを脳が無視してしまったのです。

このように、脳は、知っているものしか認識せず、重要なものしか認識しません。そして、認識しない、スルーしている部分をスコトーマと言うのです。

なぜスコトーマを外すとよいのか

なぜゴールの世界のリアリティを上げるために、スコトーマを外すことが有効なのでしょうか?それは、ゴールの世界は、スコトーマで見えない部分にあるからです。そのため、スコトーマを外すことで、ゴールを発見したり、ゴールの世界をより知ることができます。

なぜ、ゴールがスコトーマの中にあるのか、というと、ゴールは必ず「現状の外」である必要があるからです。現状の外とは、今自分が認識している範囲の外側のことを言います。まさにスコトーマの中のことなのです。

スコトーマを外すのに有効な方法

ではどうしたらスコトーマを外すことができるでしょうか?スコトーマを外すには、今自分が認識している世界や価値観などが全てだ、という考えを揺らがせていく必要があります。

本当か?と問い続ける

何事も、そのままにしないで、「本当か?」と疑問を持つことで、スコトーマに気づいて、外すことができます。例えば、自己評価に対して「本当か?」を向けてみてください。

「私はスポーツが苦手だ」という信念があったら、「本当にスポーツが苦手なのか?ただ経験がないだけなのでは?」と疑問を持ったり、「自分が得意なものがあるのではないか?」というふうに疑問を投げかけます。

また、人から言われたことにも、疑問を持ってみます。「あなたはこんな仕事をした方がいい」と言われた時、「本当にその仕事がいいのか?他に楽しいことがあるのでは?」と考えてみます。

もちろん、「これが幸せだ」というようなことにも、疑問を持つと良いでしょう。例えば、「誰かがそう言ったら、これが幸せだと思っているのではないか?」と考えてみるのです。

このようにすることで、自分が認識している固定的な世界が揺らぎ、それ以外の可能性に心を開くことができるのです。

権威を疑う

私たちは、地位や権威がある人が言ったり、本などの印刷物に書いてあることなどは、そのまま「正しい」と受け取ってしまいがちです。

「○○さんが言ったから正しい」
「○○出版の本だから間違いはない」
「ナントカ新聞が言っていた」

という風に、権威があるものに対して、人は思考停止になってしまうことがよくあります。

しかし、こうした人や、出版物などが、いつも正しいわけではありません。新聞にしても度々誤報や捏造が発覚しますし、とんでもなく権威のある学者が、単純な間違いをしていることもあります。

これらを盲目的に信じているだけでは、メディアや、権威が作っている枠の中から出ることができません。だから、権威や正しいとされていることにも、疑問を向けてみることが、スコトーマを外す上で大切です。

天才アインシュタインも間違えた

人間には、いろんな意図や、解釈があります。ゴッドかブッダでもない限り、全てを知ることはできないのです。

つまり、どんな人にも限界があるのです。かのアインシュタインも、量子力学を否定していたくらいです。アインシュタインと言えば、科学の世界で、これ以上ないというくらいの権威ですよね。

そのため、権威があるからと言って正しいと思っていると、間違った考えを持ってしまう事もあります。○○さんが言ったから間違いないと思っても、○○さんが間違っていたら、自分も誤解を持ってしまうのです。

私が見つけた出版物のスコトーマ

私は、最近「Killing me softly」という歌を練習しています。ネットで楽譜が売っていたので、買ってみて印刷してみました。それで楽譜を見ながら歌ってみたのですが・・・そうしたら、意味不明の歌詞が書いてありました。

おかげで、混乱してどこまで行ったのかわからなくなってしまいました笑。どうやって楽譜を作ってるのか、と疑問に思うくらい、おかしなミスでした。

それなりの企業が作っているし、まさか出来の悪い音声認識ソフトのような間違いをするとは思いませんでした。多分、楽譜を音大生のバイトかなんかに作らせて、ノーチェックなのかなと思います。

その時私は、

「普通、売っている楽譜だったら、
チェックや校正が入るだろう」

と無意識に思っていたことに気がつきました。しかし、実際にはそんな保証はどこにもないのです。校正が入っていない出版物もたくさんあるでしょう。以前にも、ある本を見たときに、明らかに校正が入っていないか、適当にやられた本を見たことがあります。

正しいと思っているものでも、この楽譜のように、とんでもないミスがあるんだろうと私は思いました。特に権威や出版物は多くの人が鵜呑みにしがちです。しかし、

・本当にあっているか
・根拠は何なのか

などを考えた方が良いのです。そうすると、ただ鵜呑みにするよりも、もっと奥の情報空間を知ることができます。

科学を疑う

また、科学的根拠があると主張しているものでも

「本当か?」

と考えてみてください。そうすると、その根拠について検証してみることができます。もしかしたら、10人に実験しただけだったり、実験方法が間違えていたり、信頼性の低いデータかもしれません。

また、もうすっかり否定された古いデータを持ってきて、科学的根拠があると主張する人もいます。疑ってみれば、実験の詳細や、主張する人の意図、など背景情報もみることができます。この方が有益な情報になります。

科学は、常に正しいと思われたり、「科学で説明できないものなどない」という人もいます。しかし、どんなに賢い人たちが作った科学であっても、完全ではありません。科学では説明できないことは山ほど存在するのです。

ノーベル賞を取った、問題だらけの手術

1950年代まで、大脳を他の部分をつなぐ神経を切り取る「ロボトミー」という手術が行われていました。開発者のモリスは、ロボトミーの功績によってノーベル賞まで受賞したのです。

しかし、ロボトミーを受けた患者たちは、人格が変わる重大な後遺症を負ってしまったのです。現在では薬が発展してもう行われなくなりました。今の感覚で見たら、ぞっとするようなことです。

今となっては、ありえない、と思うことでも、当時の人たちにはそれがわからなかったのです。今私たちが科学だと信じているものも、100年後の未来からしたら、「100年前の人は、こんなにひどいことをしていた」と、言われることがたくさんあるでしょう。

科学は間違っている前提で見る

ある有名な科学者が、自分は絶対間違っているという前提で研究をしている、と言っていました。科学は万能でも完全でもありません。もちろん、有益なものもありますが、科学には限界があることを頭に入れて、疑いを持ちながら接することが大切です。

まずは、「本当か?」と批判的に考えれば良いと思います。それで、どのくらい信頼できる情報なのかを、自分なりに検証してみると良いでしょう。ちょっと意識するだけでも、思考停止にならずに済みます。

もう少し知りたくなれば、元の論文を読んだり、本で調べたりすると良いです。科学と言われているものでも、ほとんどの人は、オリジナルの本や論文を見たことがありません。コピペなどや鵜呑みで、間違ったことが広まっていることもあります。

メラビアンの法則は勘違いだった

よくあるのが、論文を拡大解釈して、都合のいいように使ってしまうことです。例えば、「メラビアンの法則」という、人は外見や仕草で判断されるというコミュニケーションルールがあります。広く、当たり前のことのように受け入れられています。

しかし、この法則は、メラビアン博士本人が否定しており、実験データが都合のいいように解釈されているだけなのです。メラビアンの法則だけでなく、「科学」とうたっているものも、実は根拠がない、ということがあるのです。

思考停止をやめてスコトーマを外そう

自己評価、メディアや権威、科学を疑うことをお伝えしてきました。これらに気をつけることで、ものごとを鵜呑みにせず、その外側を見ることができるようになります。

自分の頭で考えないことを、「思考停止」と言いますが、思考停止すれば誰かが作ったスコトーマの内側しか認識することができません。

ゴールの世界は、今認識ている現状の、外側にあります。思考停止せず、疑いを持ってみることで、ゴールを発見したり、ゴールの世界のリアリティを高める何かに出会えるようになるでしょう。

これからも、スコトーマを外すために

「本当か?」

と問い続けてみてくださいね。

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