コラム

サラリーマンを辞めても会社に迷惑はかからない

サラリーマンを辞めても、会社に迷惑はかかりません。むしろやる気がないのに残っている方が迷惑になります。

会社員を辞めた人と話していてよく聞くのが、「会社を辞めたけど、会社は何事もなかったかのように正常に動いている」と言うことです。会社員を辞めた人は大抵会社を辞める時に、辞めたら迷惑がかかるんじゃないか、と思ってなかなか辞められません。でも一度辞めてみると、自分がいなくても会社の仕事が滞る事は無いようです。

僕も会社を辞めた時に、自分が抜けることで周りの人が大変なるかもしれないと思ったことがあります。また、何か問題が起こって、会社から電話がかかってくるんじゃないかと少し不安になったりもしました。でもそういう事は一向に起こりませんでした。

そうした話を聞くうちに、たいていのサラリーマンは会社辞めたところで会社に迷惑かけることができないのではないか、と思うようになりました。会社に悪い気がして退職できない、自分がいなくなったら仕事が回らなくなってしまう、と思っていても、多くの場合は杞憂に過ぎないのではないかと思います。

これは企業と言う仕組みを考えれば当然のことと言えるかもしれません。企業である人物にしかできない仕事であるとか、ある人物に過剰に依存しているシステムと言うのは健全ではありません。なぜならその人が退職したり病気になったりした場合、たちまち業務に支障が出てしまうからです。

ワンマン創業社長が率いている会社は良い例です。ワンマン社長はほとんどすべてのことを自分で決めて、その人の天才的な才能によって会社を回しています。そうした会社では創業社長がいなくなった途端に業績が落ち込んでしまうということが起こります。

現在日本で大企業と言われる起業も、最近では業績が低迷しているようです。偉大な創業者によって築かれた大企業の地位も、その後にイノベーティブな経営者が生まれないことによって、現状維持をするのが精一杯とになってしまうのです。中小企業であれば、創業者が倒れたとたんに倒産してしまう会社が多くあります。

誰かに依存している企業は、継続性という意味においてあまり健全では無いのです。企業が継続していくためには、なるべく人に依存せず、システムによってビジネスを運営して行く必要があります。

安定した大企業であれば社長変わったとしても、大した問題ではないことが多いでしょう。大企業は官僚組織で、年功序列で経営者の席が回ってくるので、すごいことやってるように見えて、実は他の人がやっても大して違いがないのです。

まして、普通のサラリーマンに依存しているような会社は、とても健全とは言えません。多くの継続性のある企業であれば、経営者でもない社員が抜けたところで、それほど困る事は無いのです。

このようにほとんどの会社員は、会社を辞めてもあまり会社の迷惑にはならないのです。迷惑になると思っているのは幻想でしかありません。「自分が抜けたら会社が困る」というのは、そうだったら嬉しいかもしれませんが、現実ではないと思ったほうがよいでしょう。

むしろ嫌々ながら仕事をやっている人のほうが迷惑になります。なぜなら、いやいや仕事やってる人の生産性は、非常に低いからです。やりたくないことをやると、脳の創造的回避という機能が働きます。つまり仕事をやらないように脳がフル回転するのです。

このような人がいれば、業務が滞ってしまうでしょう。また、自分は仕事を頑張ってやっていて、会社の役に立っていると思ってる人も危険です。そういう人は結局のところ頑張っているので、たいした創造性を働かせているわけではありません。重要な役割を担っているようで、取替えのきく奴隷でしかありません。

多くのサラリーマンは頑張って真面目に従順に働いているので、たいした仕事をしていないと思います。かなり多くの人が会社を辞めても、本当に中心的な付加価値を生み出している人たちがいれば、企業はどうにでもなるでしょう。あるいは過去に生み出された既得権益を維持しているだけで問題ないわけです。

最近では優秀なプログラムやロボット、マシンなどが次々に開発されていて、たいした仕事もやっていない人間の労働がそれらに置き換えられています。今人間がやっている仕事でも、人間がやる必然性があるとは限りません。単に企業の合理化が進んでいないだけかもしれません。経営者のテクノロジー音痴や、強固な商圏を持っていたりすれば、合理化が遅れるでしょう。

独立したいけど、他の人に迷惑がかかるんじゃないか、会社が業務が滞るんじゃないかと思ってる人は、安心してください。おそらく会社を辞めたいほとんどすべての人がシステムの中の取り替えが効く部品でしかないので、会社を辞めることに後ろめたさを感じる必要は全くありません。

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