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催眠術

催眠術の暗示は解ける?フロイトが与えた影響

催眠術の暗示は解けてしまうとか、一晩眠ると戻ってしまうというふうによく言われています。催眠術の本でも、そのように書いているものもあるくらいです。果たして催眠術の暗示は解けるのでしょうか?もし解けるとしたら、催眠術の暗示には一時的な効果しかないことになります。

催眠術の暗示は解けるのか?

結論から言うと、催眠術の暗示は、解けるものと解けないものがあります。解けるものは、眠らないでもしばらくしたら解けてしまいます。解けない暗示は、一生残ります。

パフォーマンスでやっている催眠術の暗示は、短時間で解けてしまうことが多いです。聞いた話ですが、「椅子から立てない」という暗示を入れた被験者を1時間くらいそのままにしておいたら、そのうち立ったそうです。

催眠療法では、深い催眠状態に入ってもらうので、一度暗示が入ったら解けません。もし、催眠術の暗示が何でもすぐに解けてしまうなら、催眠療法は成り立たないのです。

しかし、催眠療法で病気がすっかり治ってしまう人もいるのですから、解けない催眠はあるということです。もちろん、解けないと言っても、催眠術を入れ直せば解けます。

催眠術の暗示が解けると思われる原因

催眠術の暗示は一晩眠れば解ける、というような勘違いが生まれたのは、様々な原因がありますが、その一つが「フロイト」によるものだと思います。

この人は、精神分析を始めた人で心理学の中で最も重要な人物の一人です。しかし、このフロイト先生も、大きな勘違いをしていました。

それは、

「催眠をしても、元に戻ってしまう」

ということです。

これは今、催眠術師の中でもよく言われていることです。しかし、「催眠をしても、元に戻る」というのは半分は嘘なのです。

催眠術を諦めたフロイト

フロイトは、最初催眠療法をしていました。それは、催眠状態で被験者に話をさせるというものでした。その治療をしていたのですが、被験者が一時的に良くなっても元に戻ることを経験したのです。

そのため、フロイトは、催眠術から離れて、自由連想法という治療に移りました。

なぜフロイトがした催眠療法が、元に戻ってしまったかというと、簡単に言うと下手だったからです。そもそも理論や、やり方がおかしいので効かなかったのだろうと考えられます。

フロイトが採用した方法は、催眠の意識状態で、抑圧された記憶を話させることでそれが解消するというものでした。ところが、この方法では、被験者の症状が再発してしまったのです。

理論的には、立派なものだったのかも知れませんが、結局実践ベースでは役に立ちませんでした。

適切な催眠術と暗示ができなかったフロイト

催眠療法への誤解は、もしかしたらフロイトから始まっているのかも知れません。もちろん、催眠の意識状態は元に戻りますが、暗示は適切に入れれば元に戻りません。

催眠には、催眠状態にするのと、暗示を入れる、という二つの要素があります。催眠がうまくいくかどうかは、催眠状態にするのがうまくいくことと、暗示が適切であることが必要です。

例えば、催眠で、何でも暗示が入る状態にしても、暗示が「レモンが甘くなる」というものだったら、催眠療法としては何の役にも立たないのです。

同じように、一見治療になりそうな暗示を入れたとしても、効率が悪かったり意味がなかったりするものがあります。どんな暗示を入れるか、という理論も催眠術の重要な要素です。

また、被験者が催眠状態にうまく入れていなければ、そもそも暗示自体が入りません。そのために、解けてしまうと勘違いする可能性があります。

催眠術の中でも圧倒的に強い催眠療法の暗示

フロイトは、偉大な人だったのですが催眠に関しては、うまくないやり方をしていたと言わざるを得ません。私も、催眠状態で人に喋らせたら、病気が治るとは思えません。はっきり言って理論が間違っていました。

もしフロイトが催眠が上手だったら、精神分析が生まれることはなかったかも知れません。精神分析はものすごく膨大な思想なのですが、治療という面で言うと、催眠療法の方が圧倒的に早いです。

早い人だと、一回で治ってしまって、そのあと再発もしないというふうになります。それは催眠療法の暗示が深い領域にまで届いているからです。

フロイトも、催眠療法の凄さを知っていたら、もっと技術を高めて、実際に病気を治すことに専念したかもしれません。

思想体系を作るというよりも、どうしたら効くかという、仮説とフィードバックの検証をひたすらしていたかもしれませんね。

日本で理解されていない催眠術、暗示の有用性

ただフロイトは、催眠を研究するのではなくて、催眠ではダメだと思って、自分の思想を膨らませていきました。

本当は催眠療法はすごく有用なものです。しかし、日本ではこうしたことが知られておらず、誤解されていることが多いです。催眠術をやっている人であっても誤解しています。

日本では、フロイトが信奉されていることも、催眠への誤解と関係している可能性があります。フロイトが催眠から離れてしまったのは、適切な催眠ができなかったからです。

催眠術の暗示は、適切に入れれば元に戻るものではありません。そうした誤解は解いていきたいと思います。

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