我慢料をもらうことをやめて、やりたいことをしましょう。そうすれば、人生のあらゆる面が向上していきます。
美輪明宏さんが、あるサイトで「お給料は我慢料、キツイことに耐えるからこそお金がもらえる。」と発言されていました。それを聞いて僕は、「まさに、その通りかもしれないな」と思いました。
・美輪さんのインタビュー記事
http://w.grapps.me/heart/201503194/
もちろん、本来お給料というのは我慢料ではありません。契約に基づいて、その通りの仕事をするからお給料がもらえるのです。我慢したとか、しないとかに関係なくお金をもらうことはできます。この観点から見れば、我慢したからお金がもらえるというのは、間違っているということができます。
しかし、僕が「その通りだ」と思ったのは、日本のサラリーマンは我慢することでお金をもらっているところが多分にあると感じたからです。日本のサラリーマンの中で、仕事が楽しくて最高です!という人がどれだけいるでしょうか?それどころか、電車の中にいるスーツ姿のサラリーマンは本当に元気がありません。
日本の多くのサラリーマンの姿とは、こんな感じではないでしょうか?そうだとしたら、お給料は我慢料というのもうなずけます。
お給料は我慢料、この言葉をもう少し詳しく検討してみましょう。この言葉は、お給料は我慢したことの対価であると言っていますよね。我慢=仕事。つまり仕事の定義に付加価値を生み出すことは含まれていない、ということです。
この言葉が真実であるとするなら、日本のサラリーマンは付加価値を生み出していないことになります。ただひたすら辛いことをやっているだけで、世の中の役に立っていないということです。つまり、ただのマゾ笑。
付加価値を生み出せないのは当然です。人間は嫌なことを我慢して無理にやろうとすると生産性が極端に落ち込みます。勉強嫌いな子供に無理やり勉強をさせるとどうなるでしょうか?関係ないことをやり始めたり、逃げ出したり、勉強したフリをしますよね。これをクリエイティブアボイダンス(創造的回避)と言います。
サラリーマンのクリエイティブアボイダンス・・・・・・たとえば、無意味な会議に時間をかける。「飲みニケーションも仕事のうち」などと言って、お酒を飲んで仕事をした気になる。ネットサーフィンばかりして夜遅く退社する・・・・・・などなどたくさん見受けられます笑。クリエイティブアボイダンスしている状態では、創造的な仕事をすることはできません。
日本人の給料は、ここ10数年ほどで大幅に落ち込んでいます。こうした現状から、「格差社会」だとか、給料をもっと上げろという意見が方々から出ています。しかし、付加価値を生み出していない者のもらいが少ないのはやむをえないことです。
最近ではソニーが管理職を半分に減らす人事体制にシフトしました。名だたる大企業であっても、付加価値を生み出さない管理職に「我慢料」をあげる余裕はもうないのです。もちろん管理職だけでなく、我慢料で食っている労働者はジリ貧になっていくことでしょう。
ではジリ貧を抜け出すにはどうしたらいいでしょうか?
そのためにはまず、我慢して嫌々やっていることを全部やめることが必要です。そして、自分が本当にやりたいこと、やっていて嬉しい、楽しいことをしましょう。やりたいことやれば、生産性は劇的に上がります。そうすれば、付加価値の高い仕事ができるようになり、我慢料ではない対価を手に入れいることができるのです。
やりたいことをやっていて本当に仕事になるのか?と、我慢料をもらうことになれた人なら疑問に思ってしまうでしょう。もちろんなります。ただしそれが、人の役にたつことである必要はあります。想像力を働かせて、自分のやりたいことでなおかつ人の役に立つことを考えてみてください。
この記事へのコメントはありません。