目標設定やゴール設定をしたら、そのままにしてはいけません。今度はそれを現実にしていく必要があります。そうでなければ絵に描いたもちになってしまいます。ではどうしたら、目標やゴールを夢だけで終わらせず、実現することができるでしょうか。
そのためには、「コンフォートーゾーン」を新しく設定することが重要です。今日は、コンフォートゾーンを新しくするための、誰でも実践可能な方法をお話しします。
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コンフォートゾーンとは何か
コンフォートゾーンとは、「脳が居心地がいいと思う範囲」のことです。例えば、住み慣れた地域にいつもいると、リラックスして生活できます。これは居心地がいい範囲の中にいるからです。
コンフォートゾーンを出ると、居心地が悪くなります。海外に行ったことがない人が海外に行くと、飛行機に乗る前からドキドキして落ち着かなくなります。私も海外に慣れていない時は、緊張で疲れるくらいドキドキしました。
目標やゴールを設定しても、現実が変わっていかないのは、人間の脳にはコンフォートゾーンの中に留まろうという働きがあるからです。居心地のいい場所の外に出ようとすれば、緊張したり、気分が悪くなったりして、そこから逃げようとします。
ゴールを現実化していくためには、この脳の働きに対処しなければなりません。
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『ゴール達成を加速するコンフォートゾーンの作り方』
コンフォートゾーンの使い方
では、どうしたら居心地のいい範囲から出ることができるでしょうか?そのために必要なのが、「新しいコンフォートゾーンを設定する」ということです。
例えば、サッカーをやったことがない人が、サッカー選手になりたいと思ったら、「サッカークラブに入っている」ということをコンフォートゾーンにします。あるいは、ボールを持っているとか、リフティングが100回できるというふうに新しい自分の状態を決めていくのです。
やり方としては、「ゴールから逆算して、現在自分があるべき姿」を決めます。こうすることで、夢やゴールのような高い目標であっても、何をしたいいのか、どこに行ったらいいのかが明確になり、現実化していくのです。
私の友人で、ホールディングスを作りたいと言っている面白い人がいるんですが(つまり、企業グループを作りたいということ)その場合だったら、コンフォートゾーンは、今頃2種類くらいのビジネスをしてないとな、というふうに設定するのです。
そして、現実を具体的に動かしていくためには、コンフォートゾーンの臨場感を高めて、それが「当たり前」という状態にしていく必要があります。
新しいコンフォートゾーンが当たり前になると、脳は新しい状態を維持することにエネルギーを使い始めます。そうすると、現状の自分の状態が居心地が悪くなり、急いで新しい状態になろうと脳が働き始めるのです。
新しい自分の「リアリティ」を高める
新しいコンフォートゾーンを設定することで、ゴールが現実になっていきます。ただし、ただ設定しただけで効果があるとは限りません。
ここで重要になるのが「臨場感」です。新しいコンフォートゾーンに対して臨場感を持つことが、夢や目標を現実にできるかどうかのポイントになります。
どういうことでしょうか?コンフォートゾーンの新しい自分に、本当になったと感じられるかどうかが大切だということです。
例えば、世界で活躍したいゴールがあった時に、外国に当たり前に行っているというコンフォートゾーンがあるとします。その時、「そういうふうになりたいけど、不安でいっぱいだ」というのと、「スマホをいじってたら無意識に着いてた」というのでは臨場感がかなり違います。前者は臨場感がまだ低く、後者は最高に高い状態です。
本当にスマホをいじってたら着けるかどうかわかりませんが、何の意識もしないくらい当たり前になれば、新しいコンフォートゾーンに移動したことになります。実際、慣れ親しんだことは無意識でもできてしまいます。通い慣れた道なら、スマホをいじってたら知らないうちに着いてしまうでしょう。
新しい自分の臨場感が高めることで、自然に、無意識で夢やゴールが近づくということが起こります。
ゴールや目標をリアルに想像しなくて良い
ゴールや目標をリアルに想像することとどう違うのでしょうか。私のコーチングでは、ゴールをリアルにイメージしなくていいと言っています。
というのも、ゴールは、現状の外にあるので、臨場感が低いです。むしろ低くてよくて、ゴールが近づいていくにつれて、臨場感が上がっていくという感じです。
よくわからないくらい高い方がより現状の外に行くことができますね。
コンフォートゾーンの臨場感を高める方法
コンフォートゾーンの臨場感を高めることで、ゴールが現実化していくことは理解していただけましたか?では、どうしたら、臨場感を高めることができるのでしょうか。そのための方法を1つご紹介しましょう。
そのためには「ふさわしい集団や人間関係の中にいる」ことが有効です。
例えば私は、柔道と総合格闘技を練習しています。集団に入っていると、2つの効果が得られます。そのため、コンフォートゾーンの臨場感が劇的に上がっていきます。
1、圧倒的に情報量が多い
2、いつの間にか実力が上がる
の2つです。
圧倒的に情報量が多い
私の場合は、物理的に道場という場所に行っているので、嫌でも臨場感が高くなります。もう目の前にありますからね。そして、自分と同じくらいの人から、世界レベルの人まで、いろんな人がいるので、様々なレベルが体感できます。
それから、雑談してたり、人が練習しているところを見たり、意識的、無意識的に、すごい量の情報が入ってきます。こう言う何気ないことや、細かい話も、実は、臨場感を高めるのに役立つのです。
コーチングでも、いろんな人からいろんな噂話が入ってきます(笑)こういうことがコーチングの細いイメージを作るのに役立っているんですね。
圧倒的な量の情報を浴びていると、いつの間にか、コンフォートゾーンが頭の中にしっかり出来上がります。
いつの間にか実力が上がる
それから、意外といいのが、自分と同じくらいの人との関係性です。私の場合は、柔道はだいたい中学3年生の強い方と同じくらい。体格もそんなに変わらないので、いつもいい勝負をしています。
彼らは小さい頃からやっているので、技術が高くて手強いです。さすがに中学生に負けたという事実はめちゃ悔しいです笑。だから、負けたらすぐ負けない対策をして、追いつこうとします。
彼らも成長が早いので、勝ったり負けたりになります。そんなこと夢中になっているうちに、新しい大人の入門生が入った来た時に鼻歌でも歌えるくらい余裕で相手をしている自分に気がつきます。実際には鼻歌は歌いません。
同じくらいの人と切磋琢磨するというのが、コンフォートゾーンの臨場感の向上に、ものすごく効果があるのです。こうやってコンフォートゾーンを作っていくと、臨場感は自然に上がっていき、ゴールに必要な知識や能力も、どんどん身についていきます。
しっかりした組織や集団に所属しなくても、ゆるい友達関係や、ネットのフォーラムのようなバーチャルなところでも良いですね。最近はオンラインサロンも流行しています。
人と話すのはちょっと苦手という人でも、臨場感を高められる場所はあるので大丈夫です^^もちろん実際に人に会うことの影響力は高いので、試してみると良いでしょう。
人間は社会的動物と言われています。私たちの当たり前を作っているのも、人間関係の影響力が大きいのです。人間関係の力をうまく利用することで、新しいコンフォートゾーンを当たり前にすることができます。
まとめ
目標やゴールを設定した後、それを現実化するためには、新しいコンフォートゾーンを設定することが重要です。コンフォートゾーンは脳が居心地がいいと感じる範囲のことです。脳には、居心地のいい範囲に留まろうとする性質があります。このため、ゴールや目標を設定しても、現実が変わらないことがあります。
コンフォートゾーンを新しくすることで、脳が新しい自分を実現するために働き始めます。ただし、そのためには新しい自分の臨場感を高めることが必要です。
臨場感を高める方法の1つは、「ふさわしい人間関係の中にいる」ことです。ゴールから逆算してみて、現在あるべき自分の姿を考えてみましょう。その時どんな人間関係の中にいるのかを決めて、その中に入るようにしてみましょう。そうすることで、新しいコンフォートゾーンがどんどん当たり前になっていきます。
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