マインド

人生を豊かにし成長し続ける3つのマインドセット

人生を豊かにし成長し続ける3つのマインドセット

人生を豊かにしたり、自分を成長させるために、重要なマインドセットについてお話しします。それは「感謝」「謙虚」「ゆずりあい」です。

これらは、言葉としては、知っていると思いますが、現代で忘れられていることが多いです。たとえお金がたくさんあったとしても、精神性がないと、人生を豊かにすることはできません。

心理学や、コーチングの考え方からの正しいマインドセットです。

感謝はストレス耐性を高める

感謝は、ありがたいと思う気持ちのことです。

反対に、ありがたいと思わない状態というのは、すべてのものが当たり前だと思っていて、また完璧ではないので、文句ばかり出てくる状態です。

こうなると、心の余裕がどんどんなくなっていきます。身の回りのものがすべて価値のないもののように見えてくるので、鬱になります。

実際に、こうした考え方を持っている人たちで、鬱になっている人を知っています。死んでいる人もいます。世の中は良くないものだらけで、希望がないから、そうなるのは当然です。

ありがたいと思うか、ありがたくないと思うかは、捉え方次第で変わります。どちらの理由も、いくらでも見つけられるでしょう。

スマホを見ながら、世の中にはいいことが何もない、社会はクソだ、と言っている間も、そのスマホの通信を支えてくれる人がいます。

またスマホを作ってくれた人や、デザインした人のアイディアがなければ、スマホなんかこの世になかったはずです。そういうことに気づいたら、スマホを持っているだけでもありがたいと思えるでしょう。

こうしたことに気づくためには、目の前にあるものが、どうやってそこに来たのか、想像してみることです。これは、仏教の瞑想の一つで、縁起、つまり関係性をたどっていくというものです。

そうしたら、いかに多くの関係性があるのかわかります。このような状態は、抽象度が上がっています。抽象度が上がるというのは視点が高くなって、物事がより分かるようになるということです。

もちろん、人間は無意識の行動がほとんどなので、毎日同じことをしていたら、なかなかありがたさに気づかないことがあります。水道も、無意識に使っているので、水が出てくることを意識できません。

そうした時は、ものすごく不便な状態に身を置いてみましょう。例えば、泊まりで山登りをしてみてみましょう。

そうすると、食料があることや、シャワーやお風呂が使えること、安全であることなどが、いかにありがたいことか、分かるはずです。

今の世の中は、ものすごく高度なシステムで支えられていますが、そうしたものを離れた時に、いかにそれが大変なことなのかが分かるのです。

まず身の回りのもので、感謝できるものを探して、見つけられるようになりましょう。そして、縁起の瞑想や、たまにはテクノロジーを離れてみることも効果的です。

感謝ができるようになると、心の余裕が生まれ、ストレス耐性が高くなります。心理学でも、感謝の効果は実証されているのです。

謙虚さで成長し続ける

謙虚、というのは、学ぶ姿勢です。自分を貶めることではありません。謙虚さがないとどうなるかというと、傲慢になって、スコトーマが大きくなります。スコトーマというのは、心理的盲点のことで、見えない部分です。

自分はもう何も学ぶことがない、人の話なんてくだらない、と思っていると、情報が脳に入ってこなくなります。「もうその話は知ってる」と思ってしまうと、興味がなくなって、RASという脳のシステムで排除されてしまうのです。

また、謙虚さがないと、感謝がなくなり、周りにイエスマンばかり集まるようになります。ワンマン経営者とか、宗教の教祖のような人も、周りにイエスマンばかり集まると、破滅していきます。

コーチングで現状の外、という考え方がありますが、人間には、必ず自分が知らないこと、現状にはないことがあるのです。

現状の外がある、と思うことが、謙虚な姿勢です。この姿勢があれば、今の自分よりも成長できるし、新しい未来に行くこともできます。

謙虚さがないと、自分は何でもわかっている、人の話はもう知っている、という状態になるので、現状の外に気づかなくなります。そうすると、現状維持が始まるので、結局衰退してしまうわけです。

世界は絶対変わらない、とか、何をしても無駄だ、というふうに自信たっぷりに言っている人もいますが、これも実は謙虚さがないのです。無力だと言っているようで、実は違います。

なぜかというと、実際に世界はいつも変わっているからです。世界が自分が思ったような形になっている、と思うことが傲慢なのです。だから、スコトーマが生まれて、世界を変えている人たちや、実際の変化に気づきません。

傲慢になると、現状維持が始まるので、新しい情報が入らず、変化に気づけなくなるので、必然的にそこから衰退していきます。変化している人たちから置いていかれます。

年齢にかかわらず、謙虚さがなくなった人が、老人なのです。若くても、学ぶ姿勢とか、変わっていく姿勢がないと、老人になります。実際に、肉体的にも、老化しやすくなるのです。

コンフォートゾーンの外に出続けると、アンチエイジングになることがわかっています。謙虚にいろんなことに挑戦していく人は若返るのです。

謙虚と言っても、へりくだったり、何にもしないとかそういうことではありません。自分には知らないものがある、と認めることが大事なのです。

ゆずりあいで、修羅から人間界へ

ゆずりあいは、自分の持っているものを人と分かち合ったり、人のために自分の労力を使ってあげるということです。

ゆずりあいがない世界というのは、どうなるかというと、修羅の世界になります。修羅というのは、仏教の六道の一つで、争いの世界です。もちろん自分自身にも、ゆずりあいの心がなければ、修羅の心になります。

競争に勝てばいいとか、自分の利益だけ確保できればいい、相手を蹴落とす、という考え方は修羅の心です。競争をすることもあるのですが、それだけになってしまってはいけません。

現代の社会だったら、出世すればいいとか、資産を増やせばいい、という話になってきます。これは思い切り資本主義に人生が飲み込まれている状態です。

このような世の中は、ギスギスして、優しさがなくなります。東京の電車とかバスとかは、サラリーマンがキレていたり、ケガ人や、よぼよぼのお年寄りが目の前に立っていても、座って寝たふりをしているというように、けっこう修羅っています。

東京のような都会では、お金とか出世、自分の仕事ばかりで、まわりが見えていないのかもしれません。実は、こうした姿勢が、世の中を息苦しくしてしまうし、それは、自分にも返ってきます。

また、ゆずることができないのは、余裕がないと自分で言ってしまっているようなものです。そうなると、心が狭くなって、ストレス耐性を弱めてしまいます。

だから、やはり自分にそのまま返ってきてしまう、ということになります。余裕がないから、人に優しくできないのではなく、優しくしないから、余裕がない、という因果関係になっているのです。

まず、自分の心を豊かにするために、少しだけ人にゆずるということを、日常にすると良いです。お金だけではなくて、順番をゆずるとか、席をゆずるとか、人にちょっとした何かをしてあげるとかです。

実はこれも、心理学で効果が証明された方法です。余裕が生まれポジティブになります。みんなが少しずつゆずることで、相当世の中が良くなるはずです。

仏教では、貧しい人の家にも施しをもらいに行きます。それは、貧しい人であっても、施しをさせてあげることで心が豊かになるからです。ものやお金でなくても、行為はできます。

感謝、謙虚、ゆずりあいの精神を持っていれば、人生は豊かになり、心に余裕ができて、成長していくことができます。ぜひこのマインドセットで生活してみてください。

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