稼げない人ほど人を頼れない
ビジネスでうまくいかない人は、「一人でやってみます」「自分でやってみます」と言います。人に教えてもらえば早いのに、他人に頼りたくないとか、お金を払いたくないので、自分でやろうとするのです。
こうした姿勢でいると、うまくいきません。今稼げていない人が、一人で判断したところで、稼げない判断をしてしまうからです。
また人から聞きかじった情報や、無料でネット検索した情報などを元にやろうとしても、うまくいきません。自分でやろうとしても、つまづくところが出てくるので、そこでやめてしまったり、止まってしまったりします。
無料で情報発信している人というのは、自分の有料の商品を買ってもらうために、情報を出しているのです。そのため、無料でなんでも教えているわけでもないし、そうした情報を見ても、実践できないことを知っています。
だから、稼げるようになるには、有料の情報や、有料のコーチング、コンサルなどを受ける必要があります。しかし、そのことがわからないので、一人でやる、と思っているのです。
一人でやって、稼げるようになったら、お金を払う、と思っている人もいますが、稼げるようになった時点で、もうコンサルは必要ありません。勘違いしているということです。
稼げていないから、お金を払って教えてもらう、というふうにしないと、いつまでも現状維持をします。
ビジネスで、お金がない、と言っていたら、ビジネス以前の問題です。ビジネスをする人なら、最初にお金をかけて回収する、というのが当たり前です。
広告を打ったり、人を雇ったり、マーケティングの仕組みを作ったりします。また、稼げるようにしてもらうために、メンターや、コーチをつけるのです。
ビジネスで一番大事なのは、マインドの部分です。しかし、稼げない人は、マインドを変えないで、ノウハウを手に入れたらできると思っています。
マインドを変えないでは、うまくいきません。そして、マインドを変えるというのは、一人では難しいのです。お坊さんでも、師匠について教えてもらいながら、修行しています。
他人やできている人に聞いたり、見てもらったりした方が圧倒的に早いのです。そのことがわからないで、一人でチンタラやっていても、成長できません。
自分のことは自分ではわからない
一人では成長できないのは、「自分のことは、自分ではわからない」からです。例えば、人は自分は結構イケてると思っています。自分は普通より上だ、と思っているのです。
心理学では、平均以上効果と言われています。しかし、全員が平均以上ということはないですね。平均より下の人が必ずいるわけです。
ところが、そのことは自分では気づきません。ビジネスが上手くいかない時に、自分ではイケてると思っているので、自分以外の何かが悪いと思ってしまいます。
自分がどんな人間か、客観的に見るのはとても難しいのです。そして、自分の非を認めたり、できていないところを認めるのも難しいことです。
そういうことは、自分で見えなくしてしまっています。こんな風に、自分のことは盲点になってしまうのです。この盲点のことをスコトーマ、と言います。
コーチでも、自分のことが盲点になります。コーチは、人のことを変えたりできるかもしれませんが、だからといって、自分ことを変えられるわけではありません。
実際、コーチになってもほとんどの人が稼げていません。もし、自分を自分で変えられるなら、一人でも稼げているはずです。
本当は、盲点になっているところに、上手くいくために必要なことが隠れているのです。しかし、「一人でやります」という人は、そこが見えません。だから成長することができません。一人で考えられるくらいの、狭い見方の中から判断してしまうからです。
コーチであっても、コーチやメンターなどが必要なのです。このことに気づけた人は、そこから成長して、次のステージに移ることができます。
自己責任を勘違いする
一人でやる、というのがいいことだと思っている人も多いです。最近では、自己責任と言って、人には頼らない、自分だけでやる、というのが良いとされています。
しかし、本当の自己責任はそういう意味ではありません。ほとんどの人が勘違いしています。自己責任は、一人でやることではありません。
これは、未来は自分で選択できるという意味です。もちろん、選んだ結果の未来でも自分で選ぶので、常に責任がある、ということです。
一人でやる、という意味は少しもありません。自分で決めるのですから、決めた結果が人を頼るでもいいのです。
ビジネスで、うまくいっている人ほど、他人を頼っています。自分ではできることに限界があることを知っているからです。
自分のメンターや、コーチをつけていたり、アドバイザーがいたり、仲間や、チームがいます。そうすることで、一人よりも多くのことができます。
自分では気づかないことや、やりきれないことも、人に頼ることでできるようになります。
例えば、税金のことは、税理士がよく知っています。税理士の資格を自分で取るというのはものすごく時間がかかりますね。だから、自分で税の専門家になるより、税理士に任せるのです。
稼ぐためのマインドや、ビジネスのやり方なども同じで、すでにできている人に頼れば、早く成長できます。
このように、本当の自己責任を知っている人は、人に頼って上手くいくのです。これはズルとかではありません。むしろこちらの方が、正しいやり方と言えます。
また、ビジネスをしている人は、稼げたらいいな、ではなくて、必ず稼いでビジネスを継続する、という覚悟があります。
だから、一人でやる、ということにこだわらないで、あらゆる手を考えるわけです。一人でやって上手く出来ないことは、人に助けてもらう。助けてもらわないと、稼げないから、そこをシビアに考えているのです。
謙虚さと感謝がないと成長できない
一人でやる、と思っている人は、人に教えてもらわなくてもいい、もう知っている、と思っています。ここには、謙虚さや、感謝がありません。
謙虚さ、というのは、自分ではわからないことがある、と知っていることです。「それは知っています」と言うのは、謙虚ではありません。
人は、「知っている」と思った瞬間に、その情報を無視するようになります。あなたも、自分の家の中のことは「知っている」と思っているでしょう。では、詳細に部屋の絵を描いてくださいと言われたら、書けるでしょうか?
情報をスルーしているので、描けません。こんな風に、脳は全部の情報を取り入れているわけではないのです。
知っている、わかっている、と言っても、実際稼げていなかったら、本当は知らないのです。ビジネスの知識をいくら入れてみても、できないのですから、盲点になっています。
だから、自分ができていないことは、まず認めないといけません。そうしないと、本当に知ることができないのです。
これが謙虚になるということです。
そして、感謝をしましょう。人は、自分一人の力で生きているわけではありません。しかし、感謝がないと、自分だけで生きているような気分になります。
親に感謝がない子供は、毒親とか言って、文句ばかり言って、一人で育ってきたかのような顔をします。
感謝がなくなると、自力でやろうとか、一人でやろうと思うようになります。今までも自分の力だけでやってきた、と思ってしまうからです。
この記事で、ずっと言ってきていますが、一人でやろうとすると成長が止まります。
逆に、感謝ができるようになると、成長スピードが一気に上がります。なぜなら、人の力を借りることに目が向くからです。
教えてくれる人に対しても、良い気持ちでいれるので、教える方も良い気持ちになります。人の話をよく聞けば、相手はもっと話したくなりますね。だから、成長スピードも情報の入り方も全然変わります。
もう知っている、わかっている、と言ってしまうと、人もあなたに何か教えようとは思わなくなります。そして、自ら盲点を作って、情報をスルーしています。
こうしたマインドを転換して、感謝できるようになってください。
人を頼れるようになることで、ビジネスは次のステージに行くことができます。もちろん、ビジネスだけでなく、豊かに生きるためには、人の力が必要です。
謙虚さや感謝の心を忘れずに、成長できるようになりましょう。