あなたの強みを発見する3つの方法
あなた独自の強みを打ち出せると、差別化ができ、あなたにしか提供できない商品だ、とお客さんに認識してもらうことができます。
しかし、自分の強みはなんだろう、と考えても、なかなか出てきにくいです。自分のことは自分ではわからないからです。そこで、あなたの強みを発見する方法をご紹介します。
強みを見つけて、あなた独自の売りを作ってみてください。
人に聞く
強みは自分ではわかりにくいので、他人に聞いてみましょう。他人に聞くことで、客観的に見てもらうことができ、強みが見つかります。
強みというのは、頑張ってできていることではなく、当たり前にやってること、自然にできていることの中にあります。
自分では、当たり前になってしまっているので、気づけません。
私のクライアントさんでも、ある業界で圧倒的にトップの実績のある人がいます。誰でもすごいと思うし、その人の強みだと思うはずですが、本人は、全然大したことない、普通です、と本気で言っていました。
しかも「自分の強みがわからない」と言っていたのです。そのままにしてたら、圧倒的な強みがあるのに、それに気づかないままだったでしょう。
こんな風に自分ではわからないのです。だから、他人に聞いて、客観的に見てもらうことが必要なのです。
強みというと、一生懸命やってできることのイメージがあるかもしれません。しかし、強みのある分野ほど、人は簡単にできてしまうので、そのイメージを取らないと、強みは見つからないのです。
人から強みを教えてもらったら、自分の価値観とか、自分の感覚で判断しないで、それが強みなんだと、素直に認めましょう。
聞く相手としては、
・クライアント
・メンター
・友達
などがいます。
クライアントに聞く
まず、クライアントは、自分の商品をすでに買ってくれている人です。あなたに魅力を感じて、お金を払っているので、そこがそのまま売りになります。
なぜ商品を買ってくれたのか、どこに魅力を感じたのか、何をしてほしいと思ったのか、などを聞いてみてください。
それは、自分が思っているものと違う可能性があります。自分では、コーチングスキルが優れているから、と思っていても、クライアントは、人柄がいいとか、女性だから、男性だから、などの理由で選んでいる可能性があります。
実績で信頼できると思ったとか、何でも聞いてくれそうとか、いろんな判断基準があります。あなたは自分の価値観で、これが大事、と思っているものがあるかもしれませが、それが顧客にとっても大事とは限りません。
ここがずれていると、売れなくなってきます。よくあるのは、コーチがコーチングスキルを売ろうとすることです。こんなスキルがあるとか、このコーチングは特別です、と思っています。
しかし、相手は自分の悩みとか、目標の方が大事なので、それを解決してもらえそうだ、と思わないと買いません。判断基準は別のとこにあります。
NLPが売りです、なんとか式が売りです、と言っていても、NLPやなんとか式の人は、他にもたくさんいるわけです。スキルは売りになりにくいのです。
もし、みんなが人柄で買うようだったら、人柄が売りになっていると考えられます。そうしたら、動画とか写真を出していってもいいかもしれません。
こんな風に、クライアントに聞くことで、自分の強みと売りがわかります。
メンターに聞く
信頼できるメンターにあなたの強みを聞いてみましょう。メンターはあなたを客観的に見てくれて、しかも、その中で何が稼げる強みなのかまでわかります。もちろん、そういう人をメンターにしてください。
メンターがいれば、効率よく売りがわかります。また、これでいいんだ、と迷いがなくなるので、ビジネスに集中することができるようになります。
友達や、クライアントに聞いたことなども、チェックしてもらうと良いですよ。
友達に聞く
クライアントやメンターがいない場合は、友達に聞いてみるのもありです。あなたのことをよく知っている友達に、自分の強みになるものは何か聞いてみましょう。
もし、事業をやっている友達や、優秀なビジネスマンの友達がいたら、ぜひその人たちの意見も聞いてみてください。そうした人たちは、何が売れるか経験や感覚でわかっている可能性が高いので、参考になります。
実績を数字で把握する
強いと言うと抽象的なので、わかりにくいです。そのため、実績を数字で洗い出してみます。数字にすると、自分の価値観ではなく判断できるので、強みが見つかりやすくなります。
例えば私なら、会社員の時は、公的金融で、毎日たくさんの企業を審査していました。これだと強みがわかりにくいので、2000社以上の企業の審査をした、というふうに数字で把握します。2000社と言うと、自分でも客観的にわかります。
自分では些細なことだとか、当たり前と思っていることであっても、全部数字に置き換えてください。
企業の課長でした、というのを20人のチームのマネジメントをしていた、としてください。業績アップした場合、何%と上がったとか、いくら上がったと、明確に数字でとらえます。
20人のマネジメントをしていた、となったら、20人以下のマネジメントで苦しんでいる人にとっては、そのノウハウを知りたいと思います。
数字にできなそうなものも、なるべく数字に置き換えるように考えてみましょう。
実績を数字にしておくと、プロフィールにも使うことができます。自分の分野にあまり関連性がないものは載せてもしょうがないですが、関連性のあるもの載せてみましょう。
ゴールから考える
未来のゴールから現在を見て、ゴールに役立つ強みを発見してましょう。ゴールがあることで、それまで気づかなかった自分の強みに気づくことができます。
脳は、重要性によって、取り入れる情報が変わります。
例えば、食料がしばらく手に入らないと想像してみてください。そうしたら、家の中に、食べ物がたくさんあることに気づきます。しまって忘れていた缶詰とか、いろんなものが見つかります。
また、外に出たら、野草が食べられるんじゃないかとか、隣の家でもらえないか、とか、ふだんでは考えないことにも気づくことができます。
会社員なら、いきなりいリストラされて、転職もできない、自営業で食べていくしかない、とイメージしてみてください。そうしたら、自分の技術を生かして何かできないか、売れるものはないか、とお金を作る方法が見えてきます。
これは、重要性が変わったからです。現状の範囲で考えていると、自分が持っているものにも気づかないのですが、ゴールを作って重要性を変えることで、実は必要なものが目の前にあった、と気づくことができます。
ただ、現実を動かすためには、ゴール自体が自分にとって重要でないといけないので、ゴールを設定したら、必ず達成する、という気持ちになってください。
ゴールは自分がやりたいことである必要があります。やりたいことでないと、達成したいという気持ちが出ないからです。
どんなコーチになりたいのか、どんな生活をしたいのか、自分の理想を描いてみてください。この時、お金とか時間などの、制限をなくして自由に考えてみましょう。
そのために年収が3000万円必要だったら、3000万円を稼ぐのに、自分の中で使えるものは何か考えてみてください。
これまでの、人に聞いたり、数字で書いたりといった方法を使ってもいいです。
ゴールが達成した自分の生活を、毎日イメージしたり、言葉で書き出してみましょう。そうやってゴールの重要性をどんどん上げていってください。
ゴールの重要性が上がると、それにともなって見える世界も変わってきます。意識的に考えるのはもちろん、無意識が考えてくれて、ふとした時に気づくことも起こります。
自分の今の価値観をはずして強みを見つけよう
今回は、強みを見つける方法についてお話ししました。人に聞いたり、数字にしたり、ゴールを設定することで、気づかなかった強いを発見しましょう。
自分で自分のことはわからないものです。だから、今の自分の価値観を一旦外して考えることが大切です。自分ではわからない部分のことを、スコトーマ(心理的盲点)といいます。
今回ご紹介した方法は、自分の重要性を変えて、スコトーマを外すものです。ぜひ実践してくださいね。