突然蒸発した友人のお父さん
今回はお金を使っても、たくさん持っていても、稼げるようにはならない、というお話をします。
私の友人で、小さい頃にお父さんが蒸発していなくなった人がいます。大人になってからお父さんを探そうと思って、戸籍等を調べていたんですが、私も少しそれを手伝ったりしていました。
その友人は小さい頃から母子家庭でかなり苦労して育ちました。「うちはお金がない、お金がない」とお母さんに言われ続けていたそうです。そしてお父さんについてほとんど何も知らないまま育ちました。
しかし、調べてみると意外な事実が明らかになりました。戸籍をたどっていくと、お父さんの実家にたどり着きました。
その家というのが石油ビジネスをしているおうちで、代々お金持ちの家だったのです。
友人は、自分がずっと貧乏だと聞かされていたのに、突然もともとお金持ちの家の子供だったということがわかったのです。お父さんさえしっかりしていれば、自分がこんなに苦労する事はなかったんだとちょっと怒っていました。
そんな家系にもかかわらず、お父さんがなぜ蒸発してしまったのか。
それはお父さんが、裏稼業に足を踏み入れてしまって、最終的には闇カジノで借金を負ってしまってたからです。それでその借金が返せなくなり、ある日突然逃げて家族の前から姿を消してしまったんです。
まだ幼稚園児だった友人は、そのことをあまり覚えてないそうなんですが、そこから家族も逃げ出して身内の家で暮らしていたそうです。
大人になってからお父さんを探そうとしたのですが、ずっと住民票から移動がなかったのでもしかしたら死んだかもしれません。
結局そのお父さんまだ見つかっていません。
お父さんは金持ちでした。しかし、結局お金を失ってて、闇の借金を作って危ない人に追われて、家族離散のまで至ってしまいました。それはなぜでしょうか。
お金の使い方の原理
お金を持っていたとしても、お金持ちの家に生まれたとしても、そしてお金をいくら使ったとしても、豊かにならない人となる人がいます。
よく、お金を使ったらお金が入ってくるとか言う人がいますが、それは嘘です。全く間違いでは無いのですが、お金を使うとお金が入ってくるという因果関係があるわけではありません。
お金を持っている人は、お金をたくさん使うことができます。なので特にお金持ちがお金をたくさん使っています。そうするとお金をたくさん使うとお金持ちになるという勘違いが生まれます。
これは論理の話で、 AだからBである時、BだからAであるとは限りません。例えばりんごは赤いけど、赤いものはリンゴだとは言えないのです。こうした論理はお金の使い方にも当てはまっています。
お金を使うことで成功した人もいるし、お金を使うことで一家離散した人もたくさんいるでしょう。なのでお金を使えばいい、どんどんお金を使えばその分入ってくるというわけではないということを理解してください。
簡単な話パチンコとかのギャンブル、闇カジノにハマったらお金が出ていくばかりです。これでは豊かになりません。なぜならそれは、お金が入ってこないお金の使い方だからです。つまり浪費です。
お金の使い方は3種類あります。それは消費、浪費、投資です。お金を使うとお金が入ってくるというのは、この中で投資だけです。消費と浪費はいくらしていてもお金が入ってくるわけではありません。
消費というのは、生活を維持するのに必要なお金です。これは生活の土台になるので外せないものですが、消費をしているだけでは、そこからお金が増えるという事は無いのです。
例えばフリーターが月に100,000円で生活していたら、100,000円消費で使い続けたとしても収入はが上がりません。
浪費は、生活も支えなければ、お金も入ってこないお金の使い方です。これは無駄遣いといえます。
ただし浪費は悪いものではありません。浪費は人生を豊かにするという側面があります。例えば宝くじは完全に浪費ですが、宝くじを買って楽しい気持ちになれるなら、それは楽しみを買っているわけです。
しかし浪費はお金にならないので、浪費が増えてくれば高い確率で貧乏になります。
投資というのは、リターンがあるお金の使い方です。リターンというのはもちろんお金のリターンです。つまり1,000,000円投資したら、1,000,000円以上帰ってくるっていうのが投資になります。
投資が増えていくと、お金の面でプラスになって行きます。
これがお金の使い方の原理です。お金持ちであっても、お金持ちでなくても、同じことが当てはまります。
私の友人のお父さんの場合は、もともと恵まれた家に生まれたにもかかわらず、ひたすらに浪費を繰り返していたわけです。そして膨大な借金を作ってしまいました。
お金の使い方が浪費だったので、いくらお金を使ってもお金が返ってくる事はありませんでした。
どんな人であっても浪費がかさんでいくと経済的に貧しくなっていきます。お金の使い方のバランスが崩れたら状況はマイナスに傾いていくんです。友人のお父さんもこのことを知っていたら、最悪の状況にはならなかったでしょう。
しかし、お金持ちの家に生まれたにもかかわらずお金のリテラシーがなかった。むしろやってはいけない使い方をしました。そのために一家離散にまでなったのです。
逆にいうと、投資ができる人、お金の使い方を身に付けられた人は、その人の状況にかかわらず豊かになっていくことができます。なので、あなたも豊かになりたければ正しいお金の使い方をする必要があります。
あなたが正しいお金の使い方を知っているかどうかは、自分の状況を見てみればわかります。
コーチングでも、お金を使っていろいろ学んできた人であっても、稼げてない人がほとんどです。なぜ稼げてないかというと、投資をしていないからです。
それが結果となって明らかに出てしまっています。なので、お金の使い方を変えないといけないのです。
あなたが半年前1年前から収入が変わっていないとしたら、それは投資ができてないということです。そして、消費や浪費ばかりになっています。正しいお金の使い方ができていれば何らかの成果が出ているはずです。
本当の自己投資をするには
大体の稼げないコーチが、集客術やセールス術を学んだり、お金を稼ぐ方法を学んだり、無料情報をたくさん得たり、コーチングスキルや資格を取ったり、といったことにお金と時間を使っています。
それで時間とお金と交換にいろいろなものを得ているわけですが、それは投資にはなっていないのです。投資になっていないという事は浪費か消費です。
浪費・消費を続けるお金の使い方を延長していっても、稼げるようになる事はありません。今稼げてない人は、投資の仕方がわからないから稼げてないのです。
自分で投資だと思っていたり、スキルとか知識などを販売している人に、自己投資だからお金を使いなさいと言われ、無駄なお金の使い方をしていることが多いでしょう。
稼げてない人が何に投資をしたらいいのかというと、まず稼げるようになるための投資が必要です。これは稼げるようになるところに連れて行ってくれる人に、お金を払うということです。
はっきり言って、稼げてない頭でいくらお金を使ってもお金が入ってくる投資はできません。なので、まずは稼げるようになることが大事なのです。そうすると、投資をしリターンをするということが理解できるようになります。
知識として投資とリターンという事は誰でも知ってると思います。しかし知っているのとできているのには大きな差があります。できているかどうかは自分自身の状況見てみればわかるでしょう。
投資ができるようになるためには、できる人に直接教えてもらうのが1番の近道なのです。
稼ぐためには投資という稼ぐための概念が入らなければできません。この概念を入れるためには、この概念を持っていて、実際に使っている人に教えてもらうしかないのです。
それもただ知識として教えてもらうだけではなくて、できるようになるまで、修正してもらったり自分の固有の問題を指摘してもらう必要があります。
あとはあなたがお金を払ってまで成功したいかどうかです。
稼げてない人は、お金がないからビジネスでお金を得たいと考えています。しかしビジネスは先にお金を払って後で回収するというものです。そのため発想を変えない限りお金が入ってくるようにはなりません。
これが本当の意味での自己投資になります。稼げてない状態なんだったら、稼げるようになるお金の使い方こそが投資なのです。
稼げるようになれば、その後は自分で判断して投資をすることができるようになります。しかしそれ以前にお金を使っていても、それは稼げてないお金の使い方なのでリターンが来ないのです。
今回はお金の使い方についてお話ししてきました。どんな人であってもお金の使い方が間違ってしまえば借金をし、貧乏になります。逆にお金の使い方が良くなれば、リターンを得ることができ、豊かになることができるのです。
お金の使い方には3つの種類があり、それは浪費・消費・投資です。お金がないのに浪費と消費がかさんでいけば必ずマイナスになっていきます。
なので、本当にあなたが稼げるようになって、経済的にも時間的にも豊かさを得たいと思うのであれば、浪費と消費を繰り返すのではなく、投資をすることに集中してください。
後はあなたがお金を使ってまで成功したいかどうかです。どのみち今後も浪費と消費を続けて稼げないと言いながらそれなりのお金を使っていくわけです。
正しいお金の使い方を始めれば、コーチングビジネスで稼げるようになり、時間もお金も豊かさを手に入れることができます。