コラム

閉塞感を打ち破る方法、危機への対処

閉塞感を打ち破る方法、危機への対処

今世の中がコロナウィルスで混乱しています。今後は経済も落ち込み、封鎖や自粛が相次ぐので閉塞感を感じる人が増えるでしょう。

失業や倒産、減給なども増えています。ますますどうしたらいいのか、と悲観的になる人も多いと思います。こうした状況で、閉塞感を打ち破って希望を持つにはどうしたいいでしょうか?

受け身ではなく自分でコントロールする

閉塞感を感じるのは、「どうなるかわからない」という不安があるからです。世の中の状況を見てると、どうなるかわかりません。予想はできても、誰にも確定的なことは言えないのです。

普段はある程度、「昨日と同じ今日が来る」と考えられるのですが、「明日はもっと悪くなるかもしれない」という状態では不安を感じやすくなります。

不安や心配があることは、自分の身を守るために必要なことですが、それが閉塞感につながるのです。

それを破るには、まず「どうなるか」ではなく「どうするか」という考えになることです。

会社の給料がどうなるか
経済がどうなるか
社会がどうなるか

と考えるのは大事ですが、それだけでは受け身になります。

受け身になって「自分にはどうしようもできない」と、選択権を手放してしまうと、自信がなくなって閉塞感になるのです。自分の力は関係なく、流れに身をまかせるだけという状態です。

そうではなく、「どうするか」を考えましょう。「どうするか」というのは、自分の力で何かをするということです。それは、「自分で状況を変えられる」という自信になります。

なので何でも良いので、「できる」と思って、自分が状況をコントロールする意志を持つことです。

例えば、「不況だから給料が下がるのはしょうがない」と考えて甘んじるのか、「給料に左右されないような経済基盤をつくろう」と思うかです。

給料が下がるのはしょうがないというのは、「会社にお任せ」という状態で、自分で変える気持ちになっていません。給料が下がっても、副業で稼げていたり、独立できる状態にしておけば、自分でコントロールできます。

経済が落ち込んでいたとしても、そんな時に自分はどうするのか、と考えてください。景気が悪いので、と言って何もしないのか、景気が悪くても稼げるようになるのかという違いがあります。

その時に、政府がお金をくれないとか、何もしてくれないと言っていてもしょうがありません。政府に要求するのは良いですが、人任せにしていたら、無力感が募るだけでしょう。

なのでまず、自分個人の人生をどうするかということから考えることです。

人間は、自分がコントロールできるものが少なくなると、無力感を感じます。心理学では、学習性無力感と言って、自分がコントロールできない状況が続くと、無気力になっていくのです。

なのでまず自分自身という身近なところから、変える気持ちを持ちましょう。そうすれば、無力感から解放されていきます。

このように閉塞感を変えるには、「自分がどうするか」と考えて、自分が影響力を使うことです。

理想の未来をイメージする

「どうするか」と考えるためには、「どうしたいか」をイメージしてください。コーチングでは、ゴール設定と言います。自分がやりたいことは何か、どうなりたいのかを、自分で決めて設定するということです。

閉塞感がある時は、多くの人が「現状維持」のモードになります。なので、やりたいことを考えるとか、理想の未来をイメージする、という余裕もなくなります。

もちろん緊急でやることは、やった方が良いですが、ただ周りの状況に反応しているだけでは、閉塞感は打ち破れません。

こんな時に「何をしたらいいですか?」と人からの指示を待っている人も多いでしょう。それは現状の不安を埋めたいからです。それで、自分で考えずに、コントロールしようと思えなくなります。

会社の動向とか、政府の指示を待っているのではなく、「自分がどうしたいのか」から考えてください。

現状を維持したり、マシにするという思考ではありません。現状主義ではなく、未来の理想のイメージを持つことです。そうすると、脳が創造的になって、解決の道が見えます。

今は、多くの人が、「こんな状況だから仕方がないので」と現状から考えている時です。しかし、どんな状況からでも、未来への糸口は見つかります。それは、未来のイメージを持つことによって可能になります。

コーチングでは心理的盲点(スコトーマ)という考え方があります。スコトーマとは、自分が認識できていない領域のことを言います。

目にも盲点がありますよね。それと同じで、脳にも盲点があって、今認識できている部分しか見えていないのです。現状を維持しようとするだけだと、それ以外のことは盲点になります。

しかし、たとえば「会社や社会がどうだろうと、稼げるようになる」と思えば、そのための方法は見えてくるのです。それは自分の認識が変わって、スコトーマが外れるからです。

なのでまずは「自分がやりたいこと」や、「理想の未来のゴール」をイメージしてください。そうすると、自分自身で、自分がやりたいことを見つけることができます。

今の現状から考えるのではなく、現状を離れてイメージしてくださいね。

IQを上げて不安に対処する

ここまで来て、「そうは言っても、そんな状況じゃない」とか、「考えられない」と思う人もいるかもしれません。これは危機的な状況になった時の、脳の反応です。

つまりパニック状態になっているわけです。多くの人がパニックになっているので、スーパーに行列していたりします。確かにそんな状態では、未来のことを考える余裕はありません。

ではそんなときどうしたらいいでしょうか。まずはパニック状態を消すことです。

具体的には、言語情報を入手することです。そうすることで、パニック状態がなくなって、IQが高い状態になることができます。

特に文字情報を見るようにしてください。テレビなどでは、「スーパーの棚が空っぽ」とか、「救急で搬送される人の映像」などが流れているかもしれません。メディアは危機を煽って儲けるのが商売なのです。

人間の脳は映像を無批判に受け入れてしまう働きがあります。なので、洗脳には映像が用いられます。

そうすると、脳が働いて判断する前に、ダイレクトに情報が入ってしまうので、「やばい!」となってしまうわけです。しかし、文字情報を読むと、脳のIQが高まって、判断力が生まれます。

なので、私のブログやメルマガを読むのでもいいし、新聞や本やネットなどを見て正確な情報をつかみ、判断力を戻すことです。そうすると、状況を客観的に見ることができます。

コロナウィルスなら、

・世界の感染者数の推移は?
・発症までの日数や経過は?
・ウィルスとはそもそも何?
・政府の経済対策の具体的内容は?

などのデータを調べてみても良いでしょう。

そして判断力を取り戻した上で、これからのことを考えてみてください。そうしたら、見える世界がだいぶ変わるはずです。

いろいろな選択肢があることに気づくはずです。自分自身の未来や、自分が社会のために役に立てることなどを考えることができます。

自分自身で未来を決める

今回は、閉塞感を打ち破る方法についてお話ししました。

危機やパニックの時には、不安や恐怖が先行して、現状を維持することだけしか考えられなくなります。また、自分が状況をコントロールできないと考えれば、閉塞感が高まるのです。

それを打ち破るには、自分で自分の未来をコントロールするという意志を持ってください。何もできないと考えるか、何かできる、と考えるかで、かなり心理が変わり、自信が出てきます。

他人や、会社、政府に対して受け身になるのではなく、自分自身でやりたいことをイメージして、ゴール設定しましょう。閉塞感のある時こそ、未来をイメージすることで、糸口が見つかります。

不安でイメージができないとか、考えられない場合は、文字情報やデータを見て判断力を取り戻しましょう。自分自身で閉塞感に打ち勝ってください。

私も役立つ情報やIQが高まる情報発信を続けていくので、文字情報の一つとしてぜひ読んでくださいね。

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