今回は
【これだけでOK!月100万稼げるコーチングスキル10選】 を発表していきます。
みなさん、こんなふうに思ったことはありませんか?
「稼げないのはコーチングスキルが足りないからだ」
「コーチングスクールでスキルを学べば価値が高まって稼げるコーチになれる」
「資格をたくさん取れば成果が出るセッションができる」
もしそう思っているなら、コーチングスキルに関する考え方を根本的に変える必要があります。なぜなら、稼げるコーチになるためには、稼げるコーチングスキルを身につけないといけないからです。
「スクールで習ったコーチングスキルを使っているけど成果が出ない」
「成果が出ないからもっとスキルを学んで、スキルハンターになっている」
もしあなたが少しでもこんなふうに思っているのなら、スキルを学ぶのをいますぐやめてください。
今の方法を続けていくら時間をかけても
「セッションで成果が出せずにスキル難民になる」
「NLP、心理療法などスキルが膨大で先が見えず、自信がなくなる」
「スクールにお金を払ってばかりでお金がなくなる」
という 悲惨な状況になってしまいます。
今回は、稼げるコーチになるために必要なコーチングスキルを10個ご紹介します。 これを覚えていれば、成果の出るセッションができるので、高額商品でも売れたり、リピート契約も取れるようになります。
今回お話しするスキルは、実際に月100万円以上稼ぎ続けている私がセッションで今使っているものばかりです。 また、私だけでなく、私のメンターや、私のクライアントも使って成功している正真正銘の稼げるスキルになります。
そうした成果を出しているコーチが意識的、無意識的に使っているスキルを言語化し、認知科学をベースにしながら解説していきます。
なので今回10個解説しますが、この中の1個でも使えるようになれば、あなたのセッションは格段にレベルが上がります。
初心者でもすぐに実践できるように具体的にお話ししているので、誰でも再現できる内容になります。
もしみなさんが
「高い価値のあるセッションができるようになり成功したい」
「セッションで成果を出し、クライアントに喜んでもらいたい」
「稼げるスキルを身につけて理想のライフスタイルを実現したい」
そう思っているのであれば、 今回は貴重な話をすることになります。 ぜひ最後まで見ていってください。
コーチングの本質と基本構造
さて、今回の流れですが、まずコーチングの本質と基本構造について解説してから、本編の10個のスキルをご紹介します。
コーチングの本質と基本構造を理解しておくと、10個のスキルの理解度が格段に高くなります。 ではコーチングの本質についてお話しします。
コーチングの本質は、「クライアントを目的地に連れて行くこと」です。 知っている人もいると思いますが、ブレている人も多いので、 もう知っていると思わずぜひ聞いてください。
コーチは馬車が語源です。馬車はお客様を現在地から目的地に運びますよね。 それが転じて、クライアントがゴール達成するのをサポートすることをコーチングと言います。
だからコーチングとは、個別のスキルのことではないことをまず理解してください。 なので、スキルをコーチングだと思っている人は、この場で考えを改めましょう。
コーチングは質問のスキルと思っている人もいますが、そうではなくて、クライアントを目的地に連れて行くことです。 そして、コーチングの構造です。
馬車だとファンタスティック、エキゾチックでイメージが湧きにくいので、タクシーを思い浮かべてください。 馬車とタクシーは、全く同じ役割を持っていますね。
タクシーがやることは 目的地設定 ハンドル アクセル ブレーキ これらを適切に操ることです。 コーチングで言うと、ゴール設定をして、適切に方向修正をし、アクセルとブレーキをかけることです。
つまりゴールに向かって正しい方向で、アクセルをふかしてブレーキを外せばうまくいきます。 うまくいかないのは、この要素のうちどれかが間違っているからです。
例えば、やる気がない人はアクセルがなく、自己否定が強い人はブレーキが強い、と言う感じです。 そして、コーチはタクシーと違って、クライアント本人が進まないと、本人の目標は達成されません。
だから、コーチは、クライアントが目的地につけるようにサポートをし正しいマインドの使い方を伝えるという役割があります。 これがコーチングの基本構造です。
これに則って、10個のスキルを適用していきます。
月100万稼げるコーチングスキルは、
ラポール
ハイパーラポール
ゴール設定
傾聴
承認
質問
フィードバック
ブレーキ外し
アドバイス・提案
未来を見せる
の10こです。
今回は、月100万円を稼ぐということなので、コーチングスクールで教えていたり、模擬練習会や無料、格安のセッションで行われるようなこととはレベルが違う話をします。
コーチングの本質と、どうやったら稼げるのか、ということをコーチングスキルに落とし込んで解説する価値の高い内容になります。
ラポール形成
1つ目はラポール形成です。 ラポールというのは、コーチとクライアントの信頼関係のことです。 ラポールを作るにはいろいろなスキルが必要だと言われています。
例えば、ペーシングやミラーリングが必要、と言われていますが、実はなくても大丈夫ですし、実際に私も使っていません。 元々ラポールはメスメリズムという一種の催眠の中で、術者と被験者の間にできる心理状態のことです。
単なる共感関係ではないので注意してください。単に共感して仲良くなって終わりではありません。 ラポールを作る上で一番大切なのはクライアントが安心することです。
セッションでラポールを作るには、まずコーチが落ち着いた態度でいてください。そして、話をよく聞いてあげることが大切です。 それによって相手は受け入れてもらえることがわかるので、安心して話せるようになります。
そして大事なことなんだけど、ラポールはセッションで作らなくても良いんです。 コーチはセッションスキルのことばかり気にする人が多いけど、セッションに来た時点でラポールができていたら、スキルはいらないよね。
つまりラポール形成はセッション以外ですればいいのです。 具体的には、マーケティングの時点でラポールを築いておきましょう。特に有効なのが、ザイオンス効果を用いることです。
ザイオンス効果は、接触する頻度が高い対象に対して好意を抱くという心の働きのことを言います。 なのでマーケティングの時点で接触頻度を高めておくことで、セッションに来る時にはすでに信頼関係が高い状態になるわけです。
情報発信、ステップメール、メルマガなどを使い接触頻度を増やすことによってザイオンス効果が生まれ、良い状態でセッションに来てもらうことができるんです。
また動画を使うことによって、実際に会っているのに近い感覚になり、親近感や好意を持ってもらいやすくなります。
皆さんもタレントやYoutuberなど、会ってもいないのに画面で見ているだけで友達感覚になったり、好きになったりしませんか?
特に月100万円以上稼ぐプロのコーチになるなら、セッションで成果を出すことは重要なことです。 ということは、セッションの難易度は低くしておく方がいいわけね。
山盛りスキルが必要でそれに気を取られるとか、あれもこれもやらなきゃって思ったり、スキルがないから不安で自信がない、と思っていたら、それが相手に伝わって肝心のラポール形成もできなくなります。
特に初心者の人ほど、 あらかじめラポールを作っておいてセッション難易度を下げておきましょう。
ハイパーラポール形成
2つ目はハイパーラポール形成です。 ハイパーラポールは、コーチがセッションの場を支配している状態、その関係性のことを言います。
簡単にいうと、先生と生徒の主従関係ができていて、生徒は先生の言うことを受け入れる状態になっていることです。 ハイパーラポールはセッションの肝です。
これができれば、細かいスキルは必要なくなります。
催眠術をイメージしてみてください。 私も催眠をやっているですが、術者が「もう立てない」というと被験者は立てなくなり、タバコを吸うと気持ち悪くなる、というと本当にそうなります。
このようにコーチが場を支配するのです。 ハイパーラポールがあることで有効なセッションをすることができます。
例えば、コーチが「こうしましょう」「このように考えてください」言ったら、相手はそれを受け入れるので、簡単に相手を変えられるようになるわけです。
セッションで成果を出すには、この関係性が非常に重要になるんです。 白衣の催眠という言葉があります。 お医者さんは偉い人という認識があるので、患者はお医者さんの言うこと聞きますよね。
だからこれはよく聞く薬だよ、と言って小麦粉の錠剤を渡されても本当に薬が効いてしまいます。 逆に、お医者さんから余命半年です、と言われたらとてもショックですよね。
その辺のおじさんに言われても何とも思わないですが、権威がある人から言われると本当にそうだと信じるのです。 白衣によって権威が生まれて、ハイパーラポールが形成されるわけですね。
なのでコーチングにおいてもこのように権威性を持って主従関係を作り、効果的にセッションをできるようになりましょう。 ではどうしたらハイパーラポールが築けるでしょうか?
「お医者さんみたいな、立派な肩書きがないといけないんじゃないの?」 と思ったかもしれません。
もちろん、それらがあった方が有利になるので、肩書きや実績、資格を持っている人はマーケティングやプロフィール作りの段階からどんどん活用していきましょう。
ではゼロイチの人や、初心者はどうすればいいでしょうか? まずは、自分には何もない、と思わず小さなことでもいいので権威をつけられることを探してください。
自分のことは自分ではよくわかりません。 私のクライアントでもすごい実績や能力、肩書きがある人たちがいますが、そう言う人に限って「大したことありません」「まだまだです」と言いがちです。
得意なことは当たり前にできるので、自分では凄さに気づかないことが多いんです。 大したことがあるかどうかは、相手が判断することなので、自分を過小評価しないでください。
何に権威を感じるかは人それぞれなので、積極的に自分を出していきましょう。 メンターや友達、仲間でもいいので他人から自分が持っている権威を見つけてもらってください。
そして、もし客観的な証明がなくても全然大丈夫です。 「先生」と認識してもらうためには、どうしたらいいと思いますか? そう、相手が知らないことに気づかせてあげればいいんです。
むしろこちらの方が重要かもしれません。 相手が知らない知識を知っていたり、相手が気づかない問題の根本的な原因に気づかせてあげると、相手はあなたを信頼し、先生と生徒の関係性が出来上がります。
それはセッション中はもちろんのこと、セッション以外のマーケティングの段階でも行うことができるよね。 ラポールの項でも言ったけど、セッションに来た時点ですでにハイパーラポールが形成されていればいいですよ。
アマチュアと違って、プロのコーチは成果や価値提供が重要です。 だからゲタを履けるなら何段でも履くことです。 そうやってセッションをして成果を出していくことで、実績や肩書きは後から作っていけばいいんですよ。
またセッション中は自分が先生でプロのコーチだと言う自覚を持ってください。そして、言うべきことを躊躇せずにはっきりと自信を持って言い切ることです。 無闇に威張ったり、相手を貶めたりするのとは違います。
先生としての態度と発言に自信を持つことです。 これは心がけ一つでできることなので、初心者でも、セッションの時間内だけでもコーチという役割を演じることです。
スキルに頼ろうとせずに、まず自分自身のマインドセットを変えてくださいね。 さてここまでがセッションの土台となる部分です。
セッションスキルについて注目している人が多いですが、 ラポール、ハイパーラポールが形成できないといろんな技術を使っても相手が変わりにくくなります。
特にハイパーラポールは非常に重要なので、絶対に押さえておいてください。 ではここからは、主にセッション内でのスキルをご紹介していきます。
もちろんラポールやハイパーラポールを作る技術についてもお話ししていきます。
ゴール設定
3つ目はゴール設定です。 ゴールは目標のことなので目標設定と思っていただいてかまいません。 ゴール設定でやることは
・ワクワクするゴールを設定すること
・ゴールを達成したイメージを高めること
この2つになります。
ワクワクするゴールを設定すること
ゴール設定で特に重視することは、ゴールがやりたいことであることです。やりたいこととは、ストレートにそのままの意味で捉えてください。 つまり、自分が好きなことや、ワクワクすることです。
ゴール設定にはこの感情がとても大切です。 なぜなら、好きなことやワクワクすることは自然とエネルギーが高まりますよね。だからどんどん進んでいけるんです。
ワクワクしていれば、モチベーションのことは考る必要がありません。モチベーションがいちいち問題になるのは、まずやりたいことをゴールにしていないからです。
例えばみなさんも、来週好きな人に会えるとか、好きなドラマを見る、と思ったらワクワクしないですか? そんな予定が入っていたら、仕事を早く切り上げたくて、ソワソワしてしまうと思います。
そんな時、時間がないとか、忙しいとか言わないですよね。 これをやりたい!これがほしい!と思えば、万難を排してでも達成しようとするわけです。
逆にやりたくないことをゴールにしようとすると、モチベーションが上がりません。 モチベーションに悩んでいる人は多いですが、それはワクワクしないことを目標にしているからです。
もちろん、やりたいことをやろう!というのは最近よく言われていますね。 それでも目標設定を多くの人が間違えてしまいます。やるべきことや、義務を、やりたいことと勘違いしているんです。
最初にストレートにそのままの意味で捉えてください、と言いましたが、これは頭でこねくり回すことをせずに、ワクワクする感情を優先してほしいからです。
クライアントに対しても、
「何がやりたいですか?」
「どうなりたいですか?」
「理想の未来はなんですか?」
というふうに、ワクワクするゴールを聞いてあげましょう。
ただクライアントは、コーチに気に入られたいのと思うので、思ってないことを言うこともあります。 しかし本心からワクワクしていないと、本当のゴール設定はできません。
だからクライアントの状態を見極めることです。 例えば、ゴールを設定したのに、これができない、あれはいやだ、と言って何も進まないと、ゴールにワクワクしていない可能性が高いです。
その場合何度でも、「本当にやりたいことはなんですか?」というふうに、ゴール設定をしましょう。
コーチに言えないことも多いので、セッション以外で考えてもらったり、やりたいことを100個書き出してもらう、など、ワクワクするゴールが出やすいようにしてみてください。
ゴールを達成したイメージを高めること
ゴールが決まった人は、ゴールを達成した時の自分の姿を想像してもらいましょう。 例えば、1000万円稼ぎたい人なら、1000万円を何に使うか、どんな生活をしているか細かくイメージしてもらいます。
こうすることで、ゴールに対して臨場感が生まれます。 ただ目標設定しただけだと、臨場感がなくて、絵空事のようになる場合も多いです。その場合、脳にとっては他人事なので働こうとしません。
ゴール達成した自分の姿をイメージしてもらうことで、 それが空想ではなくて、 現実なんだ、 と脳が本気になるんです。 これが本当にゴールがセットされた状態です。
ワクワクするゴールと、ゴールを達成した未来の自分の姿、この2つをしっかり設定することがコーチングの根幹です。
承認
次は承認です。 承認は簡単にいうとOKを出すことです。 例えば、こんなことをやりたい、というのであれば、「いいと思うよ」「いいですね」と言ってあげます。
クライアントが、コーチに何かいう時は、迷いがある場合が多いです。 だから、いいと思うよ、やってみたらいいよ、言ってあげるだけでもクライアントは安心して前に進めます。
なのでコーチは、基本的に承認する立場だと理解してください。 ただし、承認には2パターンあります。 正しいことに対する承認 間違ったことに対する承認 です。
例えば、ダイエットをしたい人が、食事量を減らそうと思う、と言ってきたら、正しいので承認します。 しかし、いつもの食事にデザートのケーキをプラスします、と言ったら間違っていますよね。
間違った行動や思考がわかった時に、 承認する 修正する という2つの選択肢があります。 なぜ間違っていることに承認するか、というと、まず思った通りにやってもらうことも大切だからです。
コーチングではクライアントの自主性がとても重要です。 そこで失敗したり、結局何もできなかったりして、うまくいかないことがわかった後に修正すればスムーズにいく場合があります。
だからその場で修正しないわけです。 また、クライアントが実際にやってみたら、うまく行ってしまうケースもあります。
例えば、コーチがそれはちょっと、と思ったことでも、それはコーチが無理だと思っているだけで、クライアントが無理かどうかはわからないからです。
実際に私も、それはちょっとどうかな、と思ったことでも、クライアントが成功することはよくあります。 だから、承認してまずはそのままやってもらうのも選択の一つになるわけです。
承認と修正のバランス感覚を身につけて、効果的につかっていきましょう。
傾聴
では傾聴についてお話しします。 傾聴はコーチングに興味があるならほとんどの人が知っていると思います。ただ傾聴についても本質的に深掘りしていきます。
たぶん傾聴と聞くと、頷いたり、相槌を打ちながら相手の話をよく聞く、と理解している人が多いのではないでしょうか。 もちろんそれも良いですが、本当に大事なことは、とにかくよく聴くことです。
まずはこの意識が大事です。 また共感が大事と思っている方も多いと思いますが、共感は本質ではありません。 とにかくよく聴くことです。 どれくらいよく聴くかというと、みなさんが思っているのの10倍はよく聴いてください。
もちろん、共感しながら話を聞くことで、相手がたくさん話してくれて、 セッションが終わるときには頭が整理され、すっきりした気持ちになるでしょう。
これは外部化といって、自分の頭の中を一度声や文字などで外に出すことによって見える化することができるからです。 これも効果的ですが、実はそれだけでは稼げるプロのコーチにはなれません。
なぜなら、それは単に頭の中にあるものが出てきただけだからです。 自分がすでに知っているものに対して大金を払う人はいません。
だから、セッションなどでも、
「スッキリしました」
「頭が整理されてやるべきことがわかりました」
「モチベーションが上がり行動できました」
こんなふうに感謝されたとしても、低単価の料金しかいただけないのです。
1回3千円、5千円、1万円というコーチも多いですが、このような時給仕事の感覚では成功できません。 あなたも実際そんなふうに言われた経験はありませんか?
感謝されてるのに稼げていないのはなぜか考えてください。 外部化も大事ですが、もっと大事なのはコーチ自身がクライアントのことをよく理解することです。
クライアントの問題、その本質、思考の癖、現状、といった「ブリーフシステム」をしっかり認識して全体図を頭の中に作ってください。
クライアントのことを把握し、クライアントが気づいていないことに気づかせてあげるのが、稼げるコーチングになります。 ではよく聞くとはどういうことでしょうか?
ほとんどの人は、傾聴というと言葉を聞くことだと考えています。しかしコミュニケーションは言葉と、仕草や声のトーンなどの非言語の部分があります。
なので言葉だけ聞くのではなく、同時に非言語の部分もよく観察してください。
例えば、「わかりました」という一言でも、本当にわかったのか、上の空で言ったのか、本当は納得していないのか、様々なパターンが考えられます。
共感が不要なのは、共感してしまうと同じレベルに立ってしまうので、観察が難しくなり、相手のことがわからなくなるからです。 あくまで客観的に観察する立場を保つことが大切です。
実際に私もクライアントに対してほとんど共感することはありません。 傾聴をしながら、頭の中にクライアントのブリーフシステムの仮説を作っていきましょう。
このようにしてコーチがまずクライアントの問題の本質を認識することです。 認識しなければ扱うことも変えることもできません。 例えば肩こりを治したい、という人でも、本当の問題は骨盤がずれていることかもしれません。
骨盤の問題がわからければ、骨盤を動かそうという発想自体が湧きませんよね。逆にわかれば、様々な方法で骨盤を動かし、変えることができます。
これが認識の力です。
だからいかに根本的な事柄を認識に上げるかがコーチングでも重要なのです。 傾聴で大事なのは、細かいスキルではなくクライアントのブリーフシステムに対する認識を作ることです。
そのために、細かいスキルはいらないので、とにかくよく聴いてください。 ただし、あまりジロジロ見ないようにしてくださいね。
質問
さて次は質問です。 コーチングは質問のスキルだと思っている人が多くいます。 実際質問は大事ですが、実は質問を次々にしていくのがコーチングではありません。
初心者の人にありがちなのが、わけも分からずいろんな質問をすることです。 しかしそれでは相手は 「いろいろ聞かれたけどコーチングってよくわからなかった」 と思うでしょう。
実際、 コーチングってよくわからない、 何の効果があるの? と思っている人は多いです。 それは質問で引き出すことが目的化しているからです。
質問で成果が出ないから、質問力が足りないと思って質問スキル講座に行っても意味がありません。 私も質問スキルを持っていないし、習ったこともないんです。 実は質問で重要なのはたった一言だけです。
それが
「なぜですか?」
です。
なぜですか、と聞くことで、問題の根本原因が見えてきます。しかし、簡単な言葉ですが、効果的に使える人は少ないと思います。 ではどのように使ったらいいでしょうか?
例えば、ダイエットをしたい人にセッションをするとします。 クライアントは、「お菓子を食べるのがやめられません」という悩みを持っていたとしますよね。 そこで 「なんでですか?」 とさりげなく聞いてください。
たぶん多くのコーチが問題を提示されたときに、クライアントと同じ視点で、 「お菓子を食べるのがやめられないのをどうしたら治せるかな?」 と考えると思います。
しかし、それでは一緒にドツボにハマってしまいます。 そうではなくて、なぜですか?と聞くことで、クライアントは自分で問題の原因を話し始めるのです。
そうすると、相手は考えて「ストレスがあると、解消するために食べてしまいます」と答えます。 ここで原因の手掛かりがストレスであることがわかるよね。
でも意外だと思いますが、クライアントは自分で原因を喋っているにもかかわらず、実は自分では原因が認識できていないんです。 これは後で話すフィードバックに関係してきます。
では続けましょう。 ストレスが原因かもしれない、とわかったら、次は、 「どうしてストレスを感じるんですか?」 と聞くことです。
もちろん、一回聞いただけでクライアントが延々と喋ってくれることもありますが、続きが出てこない場合は、さらに「なぜ?」を続けてみましょう。
その結果、 「夫と仲が悪くて、最近何かとぶつかってストレスなんです」 と言われます。 ここで、夫と悪いという、より根本的な原因が出てきましたね。ダイエットのために、夫と仲直りをするという、という仮説ができます。
このように根本的な原因を探っていくと、最終的にはその人の生き方やマインドセットといったより根本的な問題までいくでしょう。 ここまでわかれば、あとはそれを変えればいいですね。
認識することで、変えるというのはこういうことです。 セッションがうまくいかない人は、認識が深くないからです。認識を深めるために質問をすることが大切です。
フィードバック
続いてフィードバックです。 フィードバックは、コーチが認識した相手の現状や根本的な問題を、クライアントに伝えてあげることです。 言われたことを、そのまま返すオウム返しや、要約して返すこととは違うので注意してください。
ちなみにオウム返しや要約も、使わなくてもセッションで成果を出すことができます。 先ほど質問の項で言いましたが、クライアントは自分で問題の原因を話しますが、それがどういうことなのか自分ではわかっていません。
なのでコーチは傾聴や質問で得た相手の情報から、原因を指摘してあげることが必要なのです。 例えば、「筋トレをしたいんです」というクライアントがいます。
その際、多くのコーチは 「では明日から具体的にどんな行動をしますか?」 というふうに、そのまま扱おうとします。 こんなことは誰でもできるし、それでは成果が出なかったり、低単価しかいただけません。
しかし稼げるコーチになるには、筋トレをしたい本当の理由をフィードバックしてあげることです。 本当に筋トレにワクワクしていればうまくいきます。
しかし筋トレをしたいのが、筋トレをしないと成功しない、と刷り込まれて勘違いしている場合もあるんです。 この場合、本当の問題は、劣等感や思い込み、お金の不安の可能性があります。
それはクライアントは自分では気付けません。 だから、 「お金の不安があるみたいですね」 「劣等感からそう思っていますね」 と、フィードバックして本当の原因に気付いてもらうことです。
ここが非常に重要です。
フィードバックを適切に行うと、クライアントはアハ体験や、頭をハンマーで殴られたようなショックを受けることもあります。
単に頭が整理されてスッキリ!ではなく、 「うわーそうだったのか!」 「えー!そうなの?!」 と強烈に思うわけです。
人間はコンフォートゾーンの外側に対して強いエネルギーが生まれます。 コンフォートゾーンの外側の認識が生まれると、このギャップは大きな衝撃になるのです。
このエネルギーによって、人は大きく変わることができるんです。 そしてそれによって、強いハイパーラポールが形成されるんです。
稼げないコーチは、セッションでいい気分になってもらったり、スッキリしました、モチベ上がりました!と言ってもらえたら成果だと思ってるけど、 セッションではクライアントが頭を抱えたり、ショックを受けたり、めちゃくちゃモヤモヤしてもいいんです。
表面を撫でていれば確かにいい雰囲気になるかもしれないけど、それでは感謝される貧乏コーチで終わります。 大事なのはコンフォートゾーンの外に出してあげることです。
行動しましょう!チャレンジしましょう!というのも、悪くはありません。ただそれも誰でもできることです。
そうではなくて、このフィードバックで価値観やブリーフ(パンツではない)を転換させれば、認識世界自体が変わり、そこから先は行動も思考も自然に変わらざるを得なくなります。
これがクライアント一人ではできないことであり、高い価値を生み出す方法です。 そのためには、ここまでで話した傾聴、質問によって、クライアントの認識世界を明らかにして、それを動かせるようにすることが大切なんです。
フィードバックする際には躊躇や遠慮をせずに、的確にストレートに伝えることです。 自分がプロのコーチという自覚を持ちましょう。それができなければ、その分セッションのスピードが遅くなります。
もちろん伝え方はいろいろありますが、重要なことは明確に伝えてあげることが大切です。
ブレーキ外し
次はブレーキ外しです。 マインドブロックとよく言われますが、ここではブレーキとアクセルの、ブレーキとしてお話します。
ワクワクする気持ちや、ゴールへの臨場感がアクセルになるのですが、それを妨げるような価値観、刷り込み、ブリーフなどがブレーキになります。
ブロックを外す、というのは、いろんなところで言われていますが、今回はその本質をお伝えするかなりやばい内容です。 心して聞いてください。
ブレーキの本質とは、「ホメオスタシス」です。
ホメオスタシスというのは、コンフォートゾーンを守ろうとする脳の働きです。 例えば、お金持ちになりたい!という人でも、お金の罪悪感がある人は、「お金を受け取りたくない」となります。
それは、お金を受け取ると、コンフォートゾーンの外に出てしまうので、ホメオスタシスが働き、恐怖や不安といった感情を引き起こすからです。
こうした現象を 「ホメオスタシスフィードバック」 と言います。 それが知覚できるレベルでも、無意識レベルでも起こっているんです。
つまり、ブレーキを外す、ブロック外し、とは、このフィードバックが起こらないようにすることなんです。 では具体的にどうしたらいいでしょうか?
まずは、傾聴、質問などで得た情報から、どこでつまづいているのか、ブロックの正体をフィードバックして、クライアントの認識に上げてください。
その上で、コンフォートゾーンを変えることです。
脳はコンフォートゾーンを外れると、「ここから先は命の危険があるぞ!」と認識して、警報装置のように恐怖や不安のシステムを作動させます。
脳のHPAシステムというんだけど、これが「闘争か逃走か」というストレス反応を起こすんです。 このスイッチをオフにするには「ここから先は安全だよ」と認識を変えてコンフォートゾーン自体を変えなければいけません。
だから、単純な話、コーチが 「全然大丈夫だよ」 「君ならもうできるよ」 と言ってあげるだけでも、ブレーキは外れます。簡単ですよね。 構造がわかればどうしたらいいかも明確にわかります。
単に励ます、勇気づける、と思っているのと、このように構造的に理解しているのでは、格段に差があるんです。 もちろん、一発で外れるかは分かりませんが、安全だとクライアントが認識すればそれで外れるわけです。
この本質から考えると、ブレーキを外す方法は人に合わせて作ることができるようになります。 さらに今回は効果的な3つの方法論をご紹介します。 ・未来の臨場感を高める ・価値観をすり替える ・壁が実はないと教える この三つです。
未来の臨場感を高める
まず、未来の臨場感を高めると、ワクワクするエネルギーが高まります。マインドブロックが壁だとイメージしてください。 壁があっても、エネルギーが高ければジャンプで超えられるよね。
ジャンプ力が高ければ、壁があっても、壁とも思わないで進むことができます。 だからいかにワクワクする未来をクライアントが描けるかが大切です。
価値観をすり替える
2つ目は、価値観をすり替えることです。 例えば、お金の罪悪感がある人は、高額商品を売れません。 その場合、お金は悪い、から、お金は良い、に価値観を変えると、お金をもらうことは安全なことに変わるのです。
このように、成功しやすいマインドセットに次々にすり替えていきましょう。
壁が実はないと教える
3つ目は壁が実はないと教えることです。 子供がちょっとした小川をジャンプで超えようとするシーンをイメージしてください。 そのとき、どうしたらジャンプできるでしょうか。
ブレーキがある人は、それが超えられない壁だと、自分で勝手に妄想しています。なのでまずコーチが、クライアントができる、と思うことです。
できない、と思うとそれが伝わるので、コーチ自身が大丈夫、楽勝だぜ、と思っていましょう。 そして、全然できるよ、大丈夫、と言ってあげることです。
また、コーチ自身ができることなら、できている姿を見せてあげましょう。 すると、クライアントは自分にもできそうだ、と考えます。
心理学では代理体験、モデリングと言われ、自己効力感つまりエフィカシーを高める方法です。 これも非常に強力なのでぜひやってみてください。
アドバイス、提案
次はアドバイス、提案です。 つまり、 「こういうふうにしてみましょう」 「正しい考え方はこうです」 と、伝えることになります。
それはティーチングでやってはいけない、と思う人もいると思いますが、最初に言ったように、コーチングの本質はクライアントがゴールに行くことです。 その際必要ならアドバイスもしたほうが良いんです。
またコーチング、ティーチングを分けるのは、コーチングスキルを売るためのコーチング業界のマーケティングの一つです。 あくまで流派の一つなので、本質から考えましょう。
特に正しいマインドの使い方は、教えないとわかりません。また具体的な方法論も、ゴール達成に必要なら教えてあげましょう。
またダイエット、ビジネスなど、特定の目的をもったコーチングをする際にはアドバイス、提案が非常に重要になります。 フィードバック、ブレーキ外しの際にも、アドバイスや提案がないとできないし、成長がとても遅くなります。
なので、アドバイス、提案を恐れずに、自分の専門性から的確にアドバイスをしてあげましょう。
未来を見せる
最後に未来を見せることです。 未来の臨場感が高まることで、ワクワクしたり、自然にブレーキが外れたりします。 そのため、コーチはクライアントの未来の臨場感が高まるようにしてあげることが大切です。
そのためにゴール設定が重要ですが、ここではコーチが積極的にアプローチする方法をお伝えします。
例えば、サッカーなら、 「このシュートの打ち方ができれば、キーパーも反応できないから、簡単に点が取れるよ!」 といえば、「シュートを覚えたい」と未来にイメージができます。
あるいは、「シュートを覚えたら、次はフットワークをマスターして、パス回しを覚えたら試合で活躍できるからね」 という感じで、ゴール達成までのステップを示してあげることです。
このように、クライアントの視点を先に先に向けていくことで、コンフォートゾーンを変えることができます。
クライアントからやりたいことを聞いている人は多いと思いますが、コーチの方から未来を見せることをしている人は少ないと思います。
言葉で伝えるだけではなく、コーチ自身が豊かになったり、実際にやって背中を見せてあげることでも、クライアントは影響を受けます。 コーチングで本質的に大事なことは、未来のイメージを確信に変えることです。
それさえできれば、勝手に全ての条件が整います。 実はスキルはいらないし、スキルを使うのもそのためにあることを理解してくださいね。
メッセージ
今回は、スキルについてお話しましたが、かなり本質的なレベルの高い内容でした。 だから一度では理解できないかもしれないので、何度も繰り返し見て、しっかり落としこんでください。
また、良いことを知った、知識を得た、と満足するのではなく、クライアントを見つけてセッションをどんどんやって実践していきましょう。
知るだけで満足したり、人に話すことで満足する人も多いけど、それではみなさんが本当に変わることはできません。 知っている、説明できることと、できていることは次元が違います。
ほとんどの人は、人に説明しただけで使えると勘違いしたり、アウトプットが終わったと考えてします。 しかし、できている状態になるには、実践で経験を通して学ぶことが必要です。
この中の一つのスキルでもできるようになれば、あなたのセッションも劇的に変わります。これらは全て私が実際に今でも使っているスキルです。 単なるコーチングスキルではなく、稼げるスキルです。
稼げるスキルが身につけば、あなたにぜひセッションしてほしい、という人が必ず見つかります。 皆さんの成功をお祈りしています。
復習とまとめ
では最後に復習をして、明日から使えるようにしましょう。
今回は、 「これだけでOK!月100万稼げるコーチングスキル10選」 を発表してきました。
月100万稼げるコーチングスキルは、
ラポール
ハイパーラポール
ゴール設定
傾聴
承認
質問
フィードバック
ブレーキ外し
アドバイス・提案
未来を見せる
でした。
全体の流れをまとめると、まずラポール、ハイパーラポールでセッションの土台を作ります。
そしてワクワクするゴール設定と、ゴールを達成した時の理想の自分をイメージしてもらうことでクライアントが高いエネルギーでゴールに向かえるようになります。
そして、傾聴や質問によって言語非言語を全て観察しながらクライアントのブリーフシステムの仮説を作り、コーチが認識に上げてください。 承認により、クライアントが安心して進める環境を作りましょう。
フィードバックにより適切に軌道修正してください。フィードバックはハイパーラポール形成のための重要なパートでもあります。
ブレーキの本質はホメオスタシスでした。ホメオスタシスフィードバックを変えるには、コンフォートゾーンを変える必要がありましたね。 そのためには、危険を安全に変換することが大切です。
みなさんの専門性から、的確にアドバイスをすることで早く成長することができます。
未来の臨場感を高めるためにコーチの側からどんどん未来を見せてクライアントの目を先に先に向けていきましょう。
今回も最後まで見ていただきありがとうございました。 みなさんが稼げるコーチになることを祈っています。