新しいやりたいことをスタートしたいけど、今やっていることをやめることができない。
やりたいことに集中したほうが良いとわかっているのに、やりたくないことをやってします。
なぜこうしたことが起こるのでしょうか?今やっていることをやめて、自分が本当に望むことだけをできれば、幸せな生活を送ることができます。でも、人間はなかなかそう割り切ることができません。
その原因について、今回はサンクコスト(埋没費用)という切り口でお話したいと思います。
サンクコストとは?
サンクコストは、「回収不可能な費用」のことです。たとえば、よくギャンブルなどで「こんなにお金をかけたんだから、いまさらやめることはできない」という人がいます。「いままでかけたお金」は、ギャンブルをやめてしまえば回収できる見込みはなくなります。そうなったときに、「いままでかけたお金」をサンクコストと呼ぶのです。
サンクコストはお金だけの話ではなく、労力や時間なども含んでいます。プロ野球選手を目指して小さいころから野球漬けの毎日を送っていた人が、あるとき自分の才能の無さに気づいてプロ野球選手になることをやめるとします。この人にとっては、今まで野球に費やしてきた時間はサンクコストとなります。
今やっていることをやめられないという心理は、このサンクコストを「もったいない」と思っていることから出てくるのです。
サラリーマンが、何年も勤めた会社をやめようと思ったときに、「せっかくここまで苦労したきたのに」と思って会社をやめられないとしたら、サンクコストを気にしていることになります。
もし会社をやめてしまえば、今まで会社に費やした労力は無駄になってしまうと感じるのです。会社に限らず、今まで自分がやってきたことを否定して、新しいことを始めるというのは、もったいなくてできないという方もいるのではないでしょうか。
サンクコストを気にすると過去に縛られる
サンクコストをもったいない、と思っていると、いつまでも過去に縛られることになってしまいます。何かやろうとしても、今まで積み上げてきたことを使って何かできないか、と考えてしまうのです。そのような思考パターンがあると、その人がやることは常に「現状の延長線上」になってしまいます。
・積み上げてきた能力で何かできないか
・実績を使って何ができるだろう
・今までの経験を有効に使うにはどうしたらいいか
確かに、こうした思考をすることによってビジネスで利益を得たり、ものごとを上手に回すことはできるかもしれません。でも、こうした思考ではどうしても「今ないもの」を想像することができなくなってしまいます。「せっかく実績があるのだから・・・・・・」という気持ちはわかりますが、そうした考えが自分の思考を縛ってしまうのです。
過去ではなく未来から考えよう
そうならないためにも、本当にやりたいことがあるなら、過去のことは考えずに、一度0から考えてみる必要があります。もちろん、過去に自分がやってきたことが役に立つこともあるでしょうが、「過去から考える」という思考ではいけないのです。
ゴールから考えるというクセをつけていきましょう!
そうすればサンクコストは気にならなくなります。
また、過去に費やした時間やお金、学んだことなどは完全に無駄になってしまうわけではありません。過去は無駄になるというより、ゴールの世界に沿った形で「再統合」されます。たとえば、自分のゴールとは全く違う分野の友人が、自分の夢をサポートしてくれるようになるかもしれませんよね^^
サンクコストを気にする「もったいない」思考をやめることができれば、あなたの未来の可能性は飛躍的に広がりますよ☆
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