インプットして安心するな
知識をインプットすることは大切なことですが、それだけ稼げるようにはなりません。むしろ、インプットして、知識が増えたことで満足したり安心したりするので、そこで止まってしまう人がいます。
今回は、インプットして安心しないこと、そして、質の良いインプットをする方法をお伝えします。
安心なインプットを繰り返さない
インプットすることは、失敗がなく、気持ち的に楽なので、「コーチングで稼ごう」という目標があったとしても、「とりあえず知識を身につけよう」とか「スキルを磨こう」というふうになりがちです。
ビジネスをする、というのは、リスクが伴うので、不安があります。そうやって、知識やスキルを増やしていくことで、安心をしたいのです。
セールスをしたら断られるかもしれないから、セールススキルの勉強に置き換えます。もちろん、知識があった方がいいですが、実践してフィードバックを得ないと、いつまでもうまくなりません。
でもセールススキルを勉強していることで、セールスが上達したようなつもりになれるので、それで安心してしまうのです。
ところが、上達したつもりになっても、実際にはセールスの実践をしないので、不安が付きまといます。そのため、また勉強して安心しようとするのです。これは終わることがありません。
上昇しているつもりでも、稼げないことは変わらないのです。稼ぐためには、稼ぐための行動をして、クライアントを取ることが必要です。
それは、ブログを1記事書いたり、ビジネスプランを作ったり、商品作りをしたり、といった売り上げにつながる行動です。
そのために必要なインプットは少ないですし、見込み客に直接何が欲しいか聞いた方がすぐ稼げる知識が身につきます。本当はスキルなどより、こちらの方が先なのです。
なぜなら、スキルがいくら良くなっても、欲しがられなかったら意味がないからです。セールススキルを磨いて、ゴミを売ろうとしているようなものです。ゴミは売れないので、無駄な努力です。
こうした効率のいい、稼ぐのに直結するインプットは良いのですが、ただ漠然と不安だからとか、稼げるかもしれないから、スキルが上がれば稼げる、という姿勢のインプットは、あまり役に立ちません。
インプットの量と質はゴール設定から
もちろん、インプットがないと、ブログを書こうにも出てきません。では、どうしたら必要な、質のいいインプットができるのでしょうか。
それには、まず、ゴールを設定することが大切です。ゴールを設定することは、アンテナを立てることと一緒です。
私の場合は、自由で豊かな、稼げるコーチを育てるというゴールがあります。こうしておくと、そのために必要な情報が自然と入ってくるようになります。
人を稼がせるための情報がどんどん入ってくるのです。クライアントさんを稼がせるにはどうしたらいいか考えていると、解決法が手に入ります。
アンテナを立てるためには、必要性を高めなくてはなりません。大して必要じゃないと、情報も入ってきにくくなります。
漠然と知識を入れても稼げないのは、ここが原因です。例えば、コーチングスキルを勉強するにしても、クライアントが一人でもいれば、真剣度が違うので、すぐに使えるレベルで覚えることができます。実践ですぐ試せます。
一方、漠然とやっている人は、真剣度が低いので、身につかなかったり、実践しないので忘れてしまうのです。だから、稼ぎたいなら、絶対に稼ぐ、稼がないなんてありえない、と思ってください。
実際、借金があって、ビジネスで稼がなければならない人、独立してコーチ一本でやる人などは、そういう風に思っているのです。そのため、稼げるようにもなりやすいです。
どれくらいゴールを達成したいかによって、インプットの質も変わります。会社員が「英語を社内公用語にします。TOEIC800点以下はクビです。」と言われたら、すごい勢いでインプットできるでしょう。
これが、なんとなく海外旅行で使えそうだからな、と言って英会話を勉強していたら、あまり身につかないのです。だから、必要性を高めてください。必要性を高めるには、ゴールを達成すると、強く決めて、確信しましょう。
アウトプット前提で生活する
さらに、インプットの量と質を高めるには、アウトプット前提で生活することが大切です。ゴールを設定することもその一つですが、「世の中に出す機会を作る」ことも重要です。
わかりやすいのが、ブログを書くことです。ワードプレスでブログを作って、記事をアップして、SNSなどにも流せば、人に見られることになります。
人に見られるとなると、真剣度が高くなります。または、セミナーを開催すれば、人にスラスラ話せるレベルで知識を理解しないといけないし、質問が来ても答えられるようにしようと思います。
自分のクライアントがいれば、クライアントに何を聞かれても答えられるようにしようと思います。そうすると、ダラダラ勉強しているインプットよりも、必死なので、量も質も段違いになります。
うまくいかないのは、いつかセミナーをするかもしれないのでとか、ブログを書けたらいいな、そのために準備をしようというパターンです。これだといつまでもできません。
ブログを毎日書くと決めたり、1か月後にセミナーをするので有料会議室を予約した、というくらいでないといけません。
こうしておくと、自分でも能動的に知識を入れられるし、自然と入ってくるようにもなります。私も、毎日ブログを書くのですが、ネタは、歩いていたら突然思いついたり、好きなyoutube番組を見てたら見つけたとか、漫画を読んだら思いついたとかです。
これは、毎日書くと決めているから、脳が勝手に思いついてくれるのです。このように無意識の力を使っていきます。
アウトプット前提になっている人の方が、インプットも段違いにうまくいくので、レベルもどんどん上がっていきます。もちろん、ライティング力や、スピーチ力なども上がるので、成長が早いのです。
あなたも、なんとなくインプットではなく、アウトプット前提で生活してみてください。稼ぐと決めて、ブログを毎日書き続けてみましょう。それを、SNSなどでシェアしてみてください。
そうしたら、私が言っていることの効果がわかるはずです。
リスクをとって自分だけのインプットをする
自分だけの魅力的な情報発信をするには、どうしたらいいでしょうか。今、ネットとか本で、コーチングの情報も相当手に入るようになっています。クライアントがコーチが知らないことを知っているのも当たり前です。
下手したら、知識面ではクライアントの方があることもあります。コーチング理論のような知識の価値というのは下がっているのです。
コーチング資格を持っている人の数も、すごい勢いで増えています。すると、みんな同じようなことを言うようになり、情報の価値はますますなくなります。
そこで面白い情報を発信しようと思ったら、どんどんリスクをとって、自分だけの経験や知識を手に入れることが大切です。
例えば、自分がゴール設定をして、新しいことにチャレンジしてみてください。そうしたら、その経験をもとに、面白い発信をすることができます。
本とか、ネットの情報は飽きられているので、見ている人の頭に入りにくくなっています。同じ理論であっても、自分の経験をもとに話している人は、内容が独自になるのはもちろん、背景の情報空間も大きいので、伝わり方が変わります。
例えば、チャレンジしよう!という言葉だけなら、誰でも言えますよね。
では、私の話をしますね。
ニューヨークでチャレンジした話
私は、歌を練習しているのですが、いつか海外で歌いたい、と思っていました。
ただ、正直ものすごくビビっていました。日本人がステージに立って歌ったら、しらけて、最悪ブーイングだと思ったのです。実際そういう話もよく聞いていました。
ニューヨークの老舗のライブハウスとかバーなどで、歌えたらすごいな、と憧れていたのです。『地球の歩き方』などの読みながら、遠い、手が届かないもののように感じていました。
まあでも、とりあえずニューヨークのジャズとか聞きたいし、視察に行ってみようと思い、ニューヨークに飛びました。しかし、ちょっとビビって、視察にも行けませんでした。
そのうち、現地で出会いがあり、ハーレムという、いわゆる黒人街に滞在することになりました。そこで、歌の指導を受けられる機会があり、気付いたら、「老舗のライブバーがあるから、そこで歌ってみよう」ということになりました。
そのバーは、伝統のあるところで、結構厳しい、という話も聞いて怖気付きましが、私はチャレンジすることにしたのです。
実際、当日は、グラミー賞とかトニー賞とかを取った人、耳が肥えた人たちが聞いているという状況でした。プレッシャーで頭が真っ白になりそうでしたが、歌い終わってみると、喝采をいただき、黒人のおじさんたちと抱擁しました。
後から聞いたら、ただのおじさんだと思って抱擁していた人が、ブロードウェイで活躍し、トニー賞をとった人だったそうです。
これも、私が挑戦、チャレンジしたから得られた結果です。あなたも、自分に居心地の良いコンフォートゾーンから出てたら、信じられないようなことが起こりますよ。
現状維持をやめて、価値ある情報を手に入れる
こんな風に自分の経験に基づいたことが言えれば、面白い、ここにしかない情報だと、思ってもらえるのです。クライアントさんに話す時も、説得力が違うので、コーチングもうまくいきます。
そして、こうした面白い話は、自分自身が行動していないとできないのです。自分が新しいことをどんどんしていれば、面白い話もどんどん入ってきます。
みんなと同じことをして、リスクを取らないで無難にやろう、と思っていたら、質の高いインプットもできないのです。文字情報を集めるだけならAIでもできますね。
自分が簡単にできるようなインプットを繰り返すのは、安心したい、現状を維持したい、という気持ちの表れです。その考えをやめたら、もっと質の高いインプットも、アウトプットもできるようなりますよ。