ビジネス

コーチングビジネスで独立するロードマップ

コーチングを学ぶ

コーチングビジネスで独立するには、当たり前ですがコーチングを学ぶ必要があります。本を読んだり、セミナーに行ったり、ブログを読んだりすることで、コーチングを学ぶことができます。

いろんなジャンルのコーチングがあるので、いくつかのコーチングを見ておいてもいいでしょう。もしくは、これと決めたものがすでにあるなら、その分野のコーチングを学ぶといいです。

また、コーチからコーチングを受けるのも有効です。コーチングを受けることで、コーチングに対するイメージを作ることができます。そこで自分が大きく変わる体験をできたなら、コーチングのことが好きになり、モチベーションの源泉になります。

また、あなたが受けたいと思うコーチが、どんな手順でマーケティングをしているのか、受ける方の立場で体験することができます。コーチは儲かっている人がほとんどいないし、ほとんどの人は有料クライアントを取れません。有料と言っても1回5000円とかの人も多いです。それは無料のようなものです。

あなたが、ぜひ受けたい、と思うコーチがいるなら、クライアントを取れている可能性が高いです。安いからちょっと受けてみよう、というのもいいですが、もし本気でコーチングビジネスをしたいなら、しっかりと受けたいコーチを選んだ方がいいでしょう。

もちろん、高いから、売れているから、と言って優秀なコーチであるかは別問題です。私のところにも、100万円以上とか、600万円とか払って、名のあるコーチについたけどなんの効果もなかった、という人が来ています。

そういう人たちでも、私のコーチングを受けて1回目のセッションで変わってしまい、人生が楽しくなったと言ってくれます。ほとんど内容が無いものを売っている人もいるので気をつけてください。

コーチングを受けるときは、あなた自身の覚悟や決意も試されています。それらが無いと、変化が遅くなったり、言い訳ばかりして終わります。その意味で、冷やかし程度でコーチングを受けるなら、受けなくてもいいでしょう。

コーチングを受けなくても、本やセミナーなどで学ぶことができるので、まずは学んでみて、自分で試してみてください。そこで、コーチングをもっと学びたいと思ったり、コーチングビジネスをぜひしたいと思うなら、スタートしてみましょう。

儲かるからとか、楽そうだから、と言ってコーチングビジネスをしない方がいいです。それなら、せどりとか、アフィリエイトとか、その他の稼ぎやすいビジネスの方がいいでしょう。

コーチングは、ある程度の金額をいただいてやりたいと思うなら、クライアントも人生をかけてきます。そこで、あなたがいい加減な気持ちだと、クレームや、詐欺扱いになる可能性が高いです。

もちろん1回5000円とかでやりたいならいいのですが、独立するのはかなり難しいです。あなた自身がコーチングビジネスに賭けられる、コミットする、という熱意が必要です。

その覚悟があるなら、人の人生を変えるのですから、30万円以上とか、100万円以上をいただいても高くはありません。

コーチング資格は必要か?

コーチングビジネスをするのに資格は必要でしょうか。結論はなくてもいいです。資格があってもビジネスになるわけではないし、ないからと言ってクライアントがつかないわけでもありません。

要はあなたのコーチングプラン、商品をお金を払ってでも欲しい人がいるかどうかが、ビジネスでは一番大切なことです。ここを間違って、資格コレクターになって、プロフィールに資格をずらずら並べても、意味がありません。そういう人はたくさんいます。

クライアントは、「この人は自分の人生を変えてくれるのか」「自分の問題を解決できるのか」という視点で見ています。それが納得できるような商品パッケージだったり、情報発信をしている必要があるのです。

コーチングを勉強している人は、コーチング好きが多いので、趣味として資格を取りたい気持ちになります。私も趣味のような感覚で色々勉強したいのですが、それとビジネスは別物と考えた方が良いです。

もちろん、資格を取ることで、体系的に学んだり、バックアップを得ることができるので、メリットはあります。検討してみてもいいでしょう。

誰にどんなコーチングをするか決める

コーチングをある程度勉強して、わかったきたら、ビジネスに取り掛かりましょう。まずは、集客!というのは間違いです。まず決めることは、「誰にどんなコーチングをするのか」です。ここが決まっていないと、いくらアクセスやいいね!を集めても無駄になります。

見込客は、「自分の人生が良くなるか」という視点でコーチングに申し込みます。それに対応できるような商品になっていなければ、数十万円以上というコーチングを買おうとは思いません。

だから、まずどんな人にどんなコーチングをするのか、という商品作りを最初に考えます。たとえば、会社で悩んでいるビジネスマン向けに、モチベーションを高めるコーチングをする、というふうに対象とサービスを決めます。

最初のうちは、なんでもやります、となると、成約が難しいです。というのも、なんでもやる人はたくさんいすぎるし、有名な人も多いからです。

あなただから、ぜひ受けたいという魅力がないと、クライアントがつくことはないのです。そのためには、あなたが熱意を持てる分野で、しかも有料でも受けたいという人がいないといけません。

無料とか数千円で受けたいという人なら、いくらでもいます。そういう人は、人生を変えるというよりも遊びに来ています。暇だし面白そうだから、という感じです。

そういう人は、お金を払うほどの動機がありません。「コーチングは30万円です」と言ったら、嫌な顔をされたり、コーチはボランティアでやるべきだ、と言われてしまいます。

あなたがやりたいことで、しかも有料、さらに数十万円以上のお金を払いたいという深い悩みや強い希望を持った対象を考えましょう。それで初めてビジネスが成立します。

悩みはあっても、臨床心理士のような商売をすると、生活ができなくなります。1回数千円なので、たくさんの人を見ていますが、一人で生計を立てるのが精一杯、バイトした方がマシという人がたくさんいます。

まず、あなた自身が、数十万円以上でやると決めて、それに合わせてビジネスを構築していきましょう。そうしたら、スコトーマが外れて、ふさわしい対象を見つけることができます。

ビジネスはサラリーマンのように、時間給ではありません。商品に価格を決めるというマインドを持ってください。1時間いくら、という労働者マインドでいくと、ビジネスが難しくなります。「誰に、どんな商品を」ということから考えて、それを達成できるだけの労力を使うという思考にしましょう。

時給で考えない方が良い理由

ビジネスでは、自分の時給を決めましょう、と言われることもあります。しかし、私はこれには反対です。というのも、時給で考えると、時間を切り売りするマインドから抜け出せないからです。

良い例がお医者さんです。お医者さんは、高給取りで有名です。1日バイトしたら8万円とかもらえるのです。つまり、時給が高いのですが、そのせいでお金を持っていてもどうしても時給の感覚から抜けられません。

そのため、休みが取れなくなるそうです。休むと8万円損した気分になるからです。時給で考えると、自由がなくなってしまいます。バカンスに行ったとしても、この時間の時給は、と考えてしまうのです。

コーチになる人は、自分も自由に生きたい、と思う人が多いと思います。またクライアントもそういう人が多いです。それなのに、いくら時給が高くても、時給に縛られているようだと、自由とは言えません。

ビジネスをするなら、商品やビジネスモデルで考えていった方がいいです。

ヒアリングやリサーチをする

商品を作ったり、それをブラッシュアップするには、ヒアリングやリサーチをしましょう。ヒアリングは、自分のお客さんになりそうな人に、悩みや願望を聞きます。そうすることで、何をしたらいいかが明確になり、商品の魅力も高くなります。

友達とか、コーチ仲間などに聞いても良いです。また、ブログやメルマガを読んでいる人にアンケートをとったり、クライアントや、過去にクライアントだった人から話を聞くのも有効です。

特に、一度でも有料でコーチングを受けてくれた人は、まずお金を払う意志があり、しかもあなたに魅力を感じている人です。そういう人が何を考えているかは、とても貴重な情報になります。

・悩んでいること、解決したいことは何か
・ゴールや、理想の未来は?
・どんなサポートがあったら受けたいか
・普段の生活や、情報を得ているメディアなど

こうしたことをヒアリングしていきます。聞いていくと、それなら自分が役に立てる、ということも出てくるでしょう。また、見込客のイメージがリアルになってきます。

ヒアリングをして、そのままその人に合ったコーチングを提案しても良いです。それで成約することもあります。もちろんヒアリングなので、商品を提案するなら、聞きたいかどうか確認しましょう。そこで無理にセールスしなくてもいいです。

その場合、まず体験セッションを提案して、体験セッションに来てくれた人にだけセールスしてください。

実際にコーチングサービスを提案して、断られた場合も、ヒアリングのチャンスです。なぜ断ったのか、どういうメニューがあれば受けたいか、などを聞いてください。

このとき、料金が高い、という意見は聞かなくてもいいです。その意見を聞くと、どんどん安くなっていってしまいます。お金で断るときは、実際には充分な魅力を感じなかったからです。金額の問題ではありません。提案の仕方がよくない、ニーズに合っていない、商品構成が良くないなどの原因があります。

ビジネスプランを考える

ビジネスをするためには、ビジネスプランが大切です。ビジネスプランはビジネスの設計図です。設計図がないと家が立たないように、ビジネスも、ビジネスプランがないと何をしたらいいかわかりません。

どのメディアを使って、どんな商品で、どのように集客するのか。これが決まらないと動き出せませんよね。また、うまくいかなかったときにどこを直せばいいのかもわかりません。

私の場合は、ブログ→メルマガ登録→体験セッション→本コースという流れになっています。

それぞれの段階での数字も決めておきましょう。アクセス数→登録率(登録数)→申し込み率(体験セッション数)→成約率(成約数)です。たいていはこの数字を把握すれば良いです。一番大事なのは、成約率です。50%以上を目指しましょう。月4人体験に来たら、月2人はクライアントになる計算です。

数字は、成約数から逆算してください。月1人成約したいなら、成約率50%で、2人体験に来てもらいます。申込率20%なら、メルマガは月10人、登録率は10%で、月100アクセス、と逆算しましょう。

アクセスやメルマガ登録数は、実はそれほど重要ではないのです。というのも、成約率が高くないと、いくらアクセスを集めても、ザルに水を入れようとするようなものだからです。アクセスは水です。水が川のように大量にあっても、そこから成約にならなければ意味がありません。

コーチの中には、アクセスアップのことで悩んだりする人も多いです。また、インスタとか、Facebookに、「今日は●●レストランに行きました」とか、「息子が小学生になりました」などの投稿をしていいね!を集めるのに労力を使っている人もいます。

それらは、ビジネスプランがあって、成約率が高ければいいですが、いいね!をいくら集めてもクライアントはつきません。そういう投稿はコーチでなくてもみんながしています。

しかも、自由になるはずが、結局、芸能人まがいのプライベートの切り売りをすることになるので、自由がなくなります。私の周りでも、そういう人がたくさんいるのでわかりますが、やはりSNSを無理にやるとストレスになります。

大事なのは、あなたの商品を買いたいと思う人が、どのくらい見てくれるかです。その意味で、いいねが10個でもいいし、ブログが100PVでも本当はいいのです。そこからみんながクライアントになれば、ビジネスになります。アクセスが大量に必要なのは、広告収入のブロガーですので真似しない方がいいです。

目的は、商品が売れることです。だから成約率が一番大事なのです。成約率を高めるには、まず「誰に何を」という商品作りが適切にされないければいけません。それに基づいて、メディアや情報発信があるのです。

情報発信を始める

ビジネスプランができたら、情報発信をしましょう。情報発信は、商品や見込客を意識して行います。「どら焼きが美味しかった」というような、日記のようなブログを書かないようにしましょう。日記系にしても、必ず自分のコーチングにつなげてください。

内容は、あなたの書きたいことを書きましょう。好きなことを書いた方がいいです。もちろん、コーチングに関することで。好きなことなら、いくらでも書くことができます。アクセスアップのために、好きでもないことを書いても続きません。

また、SEO対策もそれほど考えなくてもいいです。SEOをやり始めると、そっちの方が目的になってしまいます。そうすると、不自然になったり、うまく書けなかったりします。文章の個性や魅力が減ってしまうのです。

好きなことを、好きなように書いていれば、文章にパワーが宿るし、「ここにしかない情報」を書くことができます。通り一遍の情報は、ネット上には溢れているので、埋もれてしまいます。

結局、あなたに魅力を感じなければ、成約はできません。そうやって書いているうちに、検索上位にくる記事が出てきます。

あなたのことが好きになれば、その人は、ブログ記事をたくさん読むファンになります。そうすると、アクセスも上がるし、Googleも良い情報を発信しているブログだと認識してくれるようになるのです。

いろいろ考える前に、好きなことをどんどん書いていった方が早いのです。その方が楽しいし、結果もついてきます。

ビジネスが安定した時点で独立する

以上のことを、分析と改善を繰り返しながら、ブラッシュアップしていきます。そうすると、ビジネスの精度が高くなり、安定してきます。

独立をするのは、ビジネスが安定してからをおすすめします。というのも、お金の不安があると、どうしても硬くなってしまい、ビジネスが上手くいかないからです。

お金の不安から、いろんなものに手を出したり、買う気がない人に売り込んだり、コーチングしたくない人もクライアントにすることになります。そうすると、どんどん苦しくなっていって、勢いがなくなります。悪循環になるのです。

月に1人は確実に取れるようになってから、独立をしましょう。そのときには、ビジネスの精度が高くなっているので、安心して給料を手放すことができます。

以上が、コーチングで独立するためのロードマップです。大事なのは、コーチとしてやっていくという熱意と覚悟を持つこと、そして、商品やビジネスプランをしっかり作ることです。細かいスキルより、この部分が根幹になります。

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