やりたいことを仕事にしたいなら、与えられた仕事に頼るのをやめて、自分で生み出しましょう。
昨日に引き続き美輪明宏さんの発言を取り上げたいと思います。美輪さんは、あるサイトのインタビュー記事で、「好きな仕事はあなたのために用意されていない」と言っていました。
以下に一部引用します。
「最近は雑誌の特集で「好きな仕事を手に入れる」といった特集が組まれ、やたらと転職を繰り返す若者が増えていますが、“貴方の為に用意された仕事”などこの世にはありません。 」
・美輪さんの記事リンク
http://w.grapps.me/heart/201503194/
僕は、やりたいことを仕事にして、高い生産性を発揮することをおすすめしています。ただし、美輪さんの言うとおり、「好きな仕事を手に入れる」という発想で、自分に用意された仕事を探しても見つからないでしょう。好きな仕事があるのではないか?と思って、転職を繰り返しても、報われることはほぼありません。
なぜなら、すでにある仕事は、誰かが作り出した仕事だからです。けっして、好きな仕事を探している人のために作られたものではありません。すでにある仕事は、誰かの意図が必ず入り込んでいるので、自分がイメージしていることと合致することは稀です。
たとえば、「デザイナーになりたい」と思ってデザイン会社に入ったとします。しかしデザイナーの実態は、他人のブログの画像をコピペしてちょっと処理するくらいの仕事を大量にやらされるだけかもしれません笑。あるいは、某大手広告代理店の意向しだいで、デザインが左右されてしまう可能性もあります笑。
また、洋服の販売員をやりたい人は多いようですが、多くの販売の仕事は、長時間の重労働で、安月給です。そのうえ、お店の売上を上げるために、毎月数万円自腹で商品を買うこともあります。僕は実際そういう人を何人も知っています。
こんな仕事をやりたいと言う人はなかなかいないでしょう。やりたいと思った仕事をしても、他人の意図が入りこんでいるため、自分の思い通りにできないのです。
では好きな仕事をするためにはどうしたらいいでしょうか?そのためには2つの方法があります。一つは、既存の仕事を自分の創造性を駆使して好きな仕事に変えてしまうこと。もう一つは、自分で全く新しい仕事を作りだしてしまうことです。
既存の仕事を自分の好きな仕事に変えるのは、たとえばその仕事を自分が好きだと思い込むことで達成できます。また、既存の仕事の中で、自分なりに工夫し、改善しながら、徐々に自分とその仕事をすり合わせていくことでも可能でしょう。美輪さんも記事の中で、発想の転換をしようと言っています。
どのような仕事であっても、やりがいや喜びを見出すことはできます。たとえば、ホリエモンは刑務所の中での単純な作業を自分なりに工夫し効率化して、楽しいものに変えたそうです。このようにして、人間の脳に備わっている想像力という財産を活用することによって、好きな仕事を得ることができます。
逆にそういうことをしないで、自分に完全フィットする仕事を探し回っても見つかりません。それは先ほど言ったとおりです。
もう一つの、「自分で全く新しい仕事作り出す」とはどういうことでしょうか?好きなことを仕事にしたいのであれば、自分で仕事をつくり出すしかありません。自分で作りだす仕事は、全て自分が思ったとおりに組み立てることができます。自分で組み立てられるのですから、自分が好きな仕事にできるのは当たり前です。
そして、それに適当な名前をつければ、完全に自分が好きな仕事ができあがります。その名前は、自分自身の名前でもいいでしょう。そうすれば、まさに自分が創り出した仕事という感覚を得ることができます。
いずれにせよ、すでに好きな仕事を誰かが用意していくれていると考えずに、自分の脳を使って好きな仕事を作り出していくことが必要ですね。
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