コーチングに必要なスキルは3つだけ
コーチングで稼ぎたい場合、そのためにどのくらいスキルが必要でしょうか。
必要なスキルは基本的に3つだけです。あとのスキルはなくても稼ぐことができます。なぜならお客さんはコーチングを受けた結果が欲しいからです。
なのでスキルが多いとか、上手であるからといって稼げるわけでも、下手だから稼げないわけでもありません。
その必要なスキルは、
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です。
これらは学ぶ必要もないくらいのスキルですね。コーチなら大体誰でも知っていることです。
あとのスキルは学ぶ必要はありません。もちろんコーチングが好きで学びたいという人もいますが、稼ぐためにスキルを学んでもあまり意味がありません。
というもの、スキルで稼げるようになるわけではないからです。このあたりの勘違いを直さないと稼げるようにはならないですよ。
コーチングスキルでは稼げない
コーチングスクールやいろんな講座で、コーチングスキルをたくさん教えたり、カリキュラムがたくさんあったりします。
それはなぜかというと、お金をもらうためにボリュームを出したいからです。たくさんスキルを身につけられるので代金を高くできる、ということです。
カリキュラムが多い方がコスパが良いと認識されるので売れやすくなります。
稼げないコーチの多くは、スキルが増えたり、資格が増えたり、上手になったりすることで稼げるようになると考えています。なので、スキルを学びたいという方向に行くのです。
それは悪いことではありませんが、稼げるようになるわけではありません。なので稼げてもいないのに赤字や借金をしてまでも学ぶものではありません。
なぜスキルが増えても上手になっても稼げないかというと、お客さんはスキルを買いに来るわけではないからです。
コーチングを受けたい人は自分の悩みや希望に興味があります。なのでそれが達成するのかどうかが大事なわけです。
しかし稼げないコーチは、スキルに価値があるからお金を払ってもらえると思っています。それならなぜスキルを勉強しているのに稼げないのでしょうか?
あなたがコーチングがうまくなって、コーチングをしたら、感謝されるかもしれません。しかし、感謝されてもお金がもらえるわけではありません。
無料でコーチングをしたいならどんなスキルでも学べばいいでしょう。
稼げるようになるためには、お金を払ってもらう必要があります。セッションで満足したからお金がもらえるのではなく、お金を払うだけのニーズがあるからお金がもらえるのです。
だから、体験セッションでたくさんのことをしてあげても、「ありがとうございました。あとは一人でやります」と言われてしまいます。
しかし、あなたの商品を買いたいと思っていて、お金を払う気がある人に来てもらえば買ってもらうことができます。
お客さんのニーズは何か?
大事なのはあなたがコーチングビジネスで稼ぎたいのかどうかです。稼ぎたいなら、稼ぐための行動をしなければなりません。
それは商品を売ってお金をもらうことです。そのために、マーケティングやセールスなどがあります。
ところが稼げない人は商品を売ってお金をもらうことができません。稼ぎたい、と頭では思っていても、無意識では稼ぎたくない、と思っているのです。
お金をもらったら悪いとか、自分にはまだコーチングはできないと思うのでお金を受けとることに不安があります。
すると、無料とか格安で売るようになります。
それは罪悪感を少なくしたいのと、結果が出なかった時の言い訳をするためです。
お客さんも1回1万円なら、まあ結果が出なくてもいい経験と思って諦めるでしょう。話を聞いてもらえてスッキリしたからいいや、と思ってもらえるかもしれません。
しかし単価が5万円で、商品が30万円以上だとしたら期待があるわけです。お客さんも本気で変わりたいと思ってくるでしょう。
なので高い値段にするのにブレーキがかかってしまいます。
この姿勢だと、いつまでも稼げなくなります。というのも、価値を提供する気持ちがないからです。
コーチングのスキルを買ってもらっている、と思っているので、結果がどうなっても安いから許してもらえる値段にしようという考えです。
しかしお客さんは自分の悩みが解決したり、希望が叶ったりするかどうかでコーチングを評価しています。
これがニーズのズレになっているので、安くしても売れないのです。
では稼ぐにはどうしたらいいかというと、お客さんのニーズを叶えてお金をもらうことです。お金を払ってでもニーズを叶えたい人を相手にしてください。
価格もできるだけ高くしましょう。そしてお金をいただいて、それ以上の価値を受け取っていただき、幸せになってもらうという姿勢になることです。
もちろんお客さんによってニーズは色々です。
レストランでも、サイゼリアで満足する人と、高級イタリアンじゃないと満足しない人がいます。
サイゼリアで満足する人に、高級イタリアンを売っても買ってもらえないでしょう。むしろ、コスパが悪いとか、高くて損した、と思われます。
しかし、高級イタリアンじゃないと満足しない人は、お金をたくさん払ってでもいいものを手に入れたい、価値をたくさん受け取りたいという人です。
コーチングでも同じで、5千円でいいと思う人は、5千円のコーチがやればいいです。5万円以上のお客さんとは違います。
高い価値を提供する
稼げるようになりたいなら、高い価値を受け取りたい人を相手にしてください。
5千円のお客さんと、5万円のお客さんはどちらが文句が多いかというと、5千円の方が文句が多くなります。
なぜなら5千円の人は、多くは5千円でも高いと思っているからです。そして人のせいにするので、「5千円も払ったのにこんな内容しか受けられない」と思います。
しかし1回5万円を払う人は自分で選んだことを理解しています。なので客層としては価格を上げた方がよくなります。
ところが稼げないコーチは、安い方が良いとか、楽だと思っているわけです。
コーチングでも様々な種類があります。
精神病やマイナス思考の強い人
普通のライフコーチング
ビジネスコーチング
エグゼクティブコーチング
などがあります。
一番難しいのがエグゼクティブコーチングだ、と思いますか?
たぶん多くのコーチは、エグゼクティブが一番難しく、マイナスの人が一番楽だと思っています。なぜかというと、自分より上か下かで見るからです。
経営者を相手にするのは荷が重い、スキルが足りないと思うので、ものすごいスキルや知識が必要だと思ってしまいます。
なので、単価が低くなりカウンセリングやセラピーのようになっていきがちです。
この中で一番大変なのはマイナスの人です。一番スキルが必要で労力がかかり、一番価格が低く、一番トラブルや文句が出やすいからです。
この反対に、エグゼクティブの方が楽でスキルもいらなくなります。というのもお客さん自身が目的意識があって、自己責任がわかっているからです。
もちろん、どんな人を相手にしたいかは、コーチによって違うので好きな人をクライアントにすればいいのですが、稼ぐためにスキルがたくさん必要ではないということです。
むしろスキルにとらわれている人は、価格の安くて困難なゾーンに自分で行ってしまうことがあるので、ビジネスにはマイナスになります。
コーチングで稼ぎたいなら、コーチングをビジネスとして捉えてください。
そのために、プランを立てて、誰を相手にしたいのかを決めましょう。月100万円稼ぎたいのに、1回1万円ではほぼ無理です。
また安いコーチングしかできなから、収入はこれくらい、と現状から設定してもいけません。
自分がどうなりたいかから考えてくださいね。それによって価格も決まります。これがビジネスの考え方です。
今回はコーチングスキルは3つでいいというお話をしました。
コーチングスクールでは、コーチングのスキルができるようになることが目的です。だからビジネスで稼げるようにはなりません。
なので、スキルを増やしている限りは、お金を払う側から抜け出せないのです。その延長で稼げるわけではないからです。
お金をもらう側になりたければ、コーチングをビジネスとして真剣にやりましょう。コーチングスキルを学ぶお金があったら、稼げるようになる投資をした方が良いのです。
スクールに行っても、稼げるどころか「どうやってコーチングしたらいいかわからない」という悩みを持っている人も多いです。
コーチングスクールを出て稼げない、なので集客術と新しいスキルを学びます、というのは一番稼げないコースです。このことに気づいて欲しいと思います。
お客さんの悩みや希望を解決することでお金をいただくという、稼げる思考になってくださいね。