どの問題を設定するかが重要
今回は、どの問題を設定するかが重要というお話をします。
人間は、問題があるとそれを解きたくなります。なので目の前にすぐ見つける問題があれば解いてしまうのですが、それが何の意味があるか考えることが大切です。
例えば、この穴を埋めてください、と言われれば、一生懸命穴を埋めるわけですが、穴を埋めた結果がどうなるかを考えることです。
ビジネスを成功させたい、というのに、穴を埋めていても仕方がないですよね。穴を埋めたからと言ってお客様が来るわけではないからです。
稼ぐためには、稼ぐための問題を見つけて解決しなければいけません。
しかし稼げないコーチの多くは、一生懸命問題を解いていたとしても、解く問題が間違っているので稼げないのです。そのことに自分で気づくのは難しいことです。
自分では稼ぐための問題を解いているつもりでも、道で穴埋めをしてるのと同じくらい意味がないことをしているかもしれません。
問題を解くのに意味はあるか
労働者は、与えられた問題を解いています。会社が問題を持ってきて、一人一人用に切り分けて、割りふってくれるわけです。
例えば、領収書を集計してね、と言われます。
その時、「なぜ領収書を集計するのか」は、労働者は考えなくても大丈夫です。とりあえず問題さえとけば、給料がもらえるからです。
もちろん、経営者が判断を間違って、意味のない問題を労働者に与えることもあります。例えば、会社の飲み会でお酌をしてね、と言われてやったとしても、それが利益につながらない場合です。
しかし労働者は、どんな問題であっても、解きさえすれば給料をもらえるわけです。
問題設定を間違えた責任は経営にあるので、労働者は言われた通り時間を差し出せば、時給をもらうことができます。なので、労働者思考でいると、「とにかく問題を解けばいい」という考えになります。
これは学校教育でも行われてきたことです。
この問題を解きなさいとか、この計算を時間内にしなさい、というふうに、与えられた問題を解く訓練をし続けます。
そこで、「なんで勉強するんですか?」とか「解く意味がありますか?」と聞いたら叱られるだけでしょう。このように、目の前に提示された問題を解くのが労働者の訓練になっています。
コーチでも、このスキルを学んで、〇〇先生の資格を取って、コーチ仲間と練習会をして、筋トレをして・・・というふうに、頑張っている人がよくいます。
それが悪いとか無駄かはわかりませんが、何のためにやっているかは重要です。
その行動は、何の意味があるのか?と考えてみます。
稼げるようになるのが目的なら、「これを続けていたら稼げるのか?」と問題の意味を考えてみるわけです。
稼げないコーチのほとんどは、そこまで考えていません。問題の意味があるかより、目の前に見えるものを解いているだけだからです。
間違った行動をしていたら、2年も3年も稼げることはありません。
正しい行動をしていれば、半年か1年あれば成果は出るはずです。そこで、成果が出ていないなら、それは問題設定自体が間違っている可能性が高いわけです。
しかし、稼げない人は、いつまでも自分の判断が間違っていることに気づかずに、間違った問題を解き続けてしまいます。
私がよく言っているように、集客スキルを学んだり、コーチング資格を取ったりしても、稼げるようにはなりません。私がそう言うのも、解く問題を間違えないようにしてもらうためです。
だから、クライアントに対しても、集客術を学んできましょうとか、ネットでビジネススキルの無料情報を集めてくださいとかは言いません。
お金をいただいてサポートしているクライアントに、間違った問題を設定することはできないからです。もしそれで稼げるなら、私もどんどん勧めるでしょう。
そのくらい問題設定は大事なことです。
稼げる問題を設定する
ではどうしたら正しい問題設定ができるでしょうか。
そのために、まずは目の前にある問題を解くことをやめることが大切です。というのも、目の前にあるからと言って、稼げる問題とは限らないからです。
稼げないコーチが、お金がないから、と言って無料SNSやアメブロをしますが、それは目の前にすぐ手に入るから、という以外の意味はほとんどありません。
みんなやってるからとか、お金がかからないからとか、稼げそうだから、というだけです。
一方で、ワードプレスのブログを作るとか、メルマガを発行する、というのはお金がかかって、少し難しいことです。なので解く人が少ないのです。
労働者は問題を解けばいいと考えるので、本当に稼げるかは考えていません。
しかし稼げるようになるには、稼げる問題を解かなければいけないわけです。その問題を避けて、コンフォートゾーンの中で出来そうなことをしていても稼げません。
そうしたことに、時間やお金を使ってしまえば、肝心なことができなくなります。
その結果、お金がなくなったり、時間がなくなって、1年も経たずに諦めてしまう人が多数です。
なので、稼げていないなら、目の前の問題を一旦やめることが必要です。
そして次に、正しい問題を見つけることです。稼ぐために必要な問題は、コンフォートゾーンの外にあります。そのため、コンフォートゾーンの外を見られるようになることが必要です。
しかし自分では、コンフォートゾーンの外を見るのは難しいことです。なので、お金を投資して、メンターやコーチに、コンフォートゾーンの外に連れて行ってもらいましょう。
そうすれば、稼げる本当の問題がわかるようになり、解かなくてもいい問題もわかるようになります。
労働者は、何でも解いていれば給料をもらえるかもしれませんが、ビジネスでは問題を間違えると稼げなくなります。
なので、正しい問題を見つけるための投資がとても重要です。
ただ、労働者思考のままではこの価値はわからない人が多いでしょう。それは問題を解くことや、スキルを学ぶことの方が意味があると思っているからです。
しかし、今日のお話で気づけた人は変わることができます。
今回は、どの問題を設定するかが重要、というお話をしました。
労働者思考で、目の前にある出来そうなことをしていても、稼げるようにはなりません。そうした思考をやめて、稼げる問題を見つけることが大切です。
多くのコーチが、ビジネスに関して自分で調べたりして、何が問題か、頭の中にあると思います。
しかしそれらが間違っているから稼げてないわけです。
何が問題かは、自分ではわからないので、メンターやコーチに投資することが大切です。正しい問題設定ができれば、あなたも稼げるようになりますよ。