エフィカシーを上げて問題に対処する
心配事の9割は、実際には起こらないと言われています。96%の心配事は実現しない、というミシガン大学の研究もあります。
人は、「こんなことが起こるかもしれない」と心配して、そのために予防しようとしますが、実はほとんど起きないのです。
ビジネスでも、心配事はほとんど起こらないので、心配してもしょうがないです。将来の心配よりも、必要なことを実践していくことの方が大切です。
心配して進まない人は、いつまでも稼げないし、心配を無視して行動を起こす人は、稼げるようになります。
稼げない人は、スキルとか知識が大事だと思っているのですが、実は、こうしたマインドセットの方が大事なのです。
実践していくと、それまでは気づかなかった問題が出てきます。実践して直面する問題は、コンフォートゾーンの外の問題です。
稼げないコンフォートゾーンを出るには、コンフォートゾーンの外の問題を解かなければいけません。うまくいくマインドは、なるべく早く、外側の問題に直面することです。
今のコンフォートゾーンにいながら、心配していることは、内側の問題なので、それに対処しても進みません。早くコンフォートゾーンの外に出て、本当の問題を認識した人が成功します。
問題を予防するから稼げない
心配事は96%は起きないということは、ほとんど無視していいという事です。強いて言えば、4%は確率的に起こるので、4%の労力を使って、準備すればいいという事になります。
残りの96%の力を使ってビジネスをどんどん進めていけばいいでしょう。むしろ、心配事は無視して、100%を実践に使うという感覚の方が良いのです。
ところが、稼げない人は、これと逆の事をしてしまいます。4%の力でビジネスを進めて、96%の力で、予防をしようとするのです。
ひどい場合は、100%予防のために使います。
クライアントを取る自信がないので、スキルをいつまでも学んだり、スキルコレクターになったりします。また、ビジネスも不安なので、絶対稼げる正解がわかるまで勉強しようとします。
スキルが十分に集まったら、自然に稼げる、と勘違いしているのです。
しかし、稼げないコンフォートゾーンから考えている問題とか、必要なスキル、というのは、コンフォートゾーンの欠点を補おうとする行動でしかありません。
そうすると、コンフォートゾーンの居心地が良くなるだけで、むしろ余計に抜け出しにくくなります。
例えば、セミナーに行っていたら、稼げないコーチの仲間ができて、稼げないコンフォートゾーンが強くなったりします。また、スキルを学んだら、不足感が強くなったりするのです。
集客術やセールスを学んでも稼げないので、ネガティブな記憶ができて、ビジネスに対して苦手意識が強くなることもあります。
苦手意識が強くなったり、不足感が強くなると、余計に、予防をしないといけないと考えて、負のループが生まれるのです。
予防をしている時間は、ビジネスが進むわけではありません。だから、予防ばかりする人は、稼げないのです。
ブログを書こうと思ったら、書けばいいのですが、ライティングスキルを学んでからにしよう、と考えたら、進みません。
これは、ブログを書いてアクセスが少なかったらどうしようとか、読まれなかったらどうしようとか、失敗しない完璧な文章を書きたい、という心配事からくる行動です。
しかし、こうした問題は、偽の問題です。こんな事は、気にしなくてもいいからです。コンフォートゾーンからあれこれ考えても、偽の問題ばかり見えてきます。
偽の問題を見て、しかも予防しかしないので、稼げないのは当然なのです。
文章がおかしくても、誤字脱字があっても、アクセスが少なくても、それは本質的な問題ではありません。本質は、商品が売れるかどうかだからです。
読む人は、完璧な文章だから商品を買うわけではありません。変な文章でも、売れる仕組みがあって、買いたくなる内容なら、売れるということです。
小学校の作文ができる人なら、ブログを書くくらい誰でもできることです。だから、進んだもの勝ちです。心配なら、国語が得意な家族や友達に、文法を直してもらえば十分でしょう。
ブログを1日1時間でいい、と私は言っていますが、1日1時間書き続ければ、自然と文章はうまくなっていきます。
最初は500字で変な文章だったとしても、3000字くらいちゃんと書けるようになります。私は、むしろ、小学校の作文が苦手なタイプだったですが、5000字以上の文章でも書けるようになっています。
ブログ以外でも、予防のためのスキルアップをやめましょう。
目の前に起きることは対処できる
心配しても、心配したことはほとんど起きないし、コンフォートゾーンの外の問題は心配すらできないのですが、実際に問題が起きたら、その場で解決すればいいのです。
対処できない問題は、心配する必要がありません。また、対処できる問題も、心配しなくていいのです。
対処できるのですから、その時に対処すればいいからです。
目の前に現れる問題は、対処できる問題です。もし対処できないなら、それは悩んでも仕方がありませんので、問題ではなくなります。
コーチングの言葉で、エフィカシーという用語がありますが、エフィカシーは、ゴールを達成する自分の能力の自己評価のことを言います。
エフィカシーを高めることで、ゴールは達成しやすくなります。
エフィカシーが高い状態だと、行動が起きます。なぜなら、能力があると思っているからです。実際には、ないかもしれませんが、あると思っていることが重要です。
というのは、エフィカシーが高ければ、クリエイティブにその場で解決策を作ることができるからです。
ゴールは、コンフォートゾーンの外にあるので、必要な手段が何なのかはわかりませんし、問題もわかりません。わかっていたら、もうゴールは達成するのです。
稼げるプロコーチになる、というゴールがあって、もうやり方がわかっているなら、半年もしたら稼げるでしょう。しかし、わかったつもりで、本当にはわからないので、収入が増えないわけです。
ということは、ゴールに必要な能力は、コンフォートゾーンからは見えないのです。
だから、自己評価を高めて、その場でクリエイティブに問題に対処していけばいいということになります。問題を解決したら、それが身について、実際の具体的な能力になるわけです。
現状が変わらない人は、自己評価ではなく、能力を高めればいい、と思っています。しかし、ゴールの達成方法は見えないのですから、必要な能力は高められないのです。
ということは、不必要な能力を高めているということです。
不必要な能力は、いくら高めても稼げないですから、やはり稼げない、ということです。役に立たないわけではないですが、それをやっている限りはゴールは近づきません。
エフィカシーを高める方法
そうした、予防を捨てて、自己評価の方を高めれば、ゴールが近づきます。
事前に心配してそれに対処しようとすることは、自己評価を下げる行動です。なぜなら、自分は問題に対処できないと、言っているようなものだからです。
また、現状も強化されるので、ゴールからは遠ざかります。
では、どうしたら自己評価が上がるか、というと、心配事への予防行動をやめることです。それをやめて、繰り返し自分を信じるようにしましょう。
ブログ書く、ということなら、予防行動として、ライティングセミナーに行く、を思いつくかもしれません。
ライティングセミナーに行くなら、それは、「私はブログは書けない」と自分に言うことになります。言い方を変えると、ネガティブなセルフトークをしていることになります。
予防をやめるということは、ネガティブなセルフトークをやめて、ブログを書くということです。
コーチングセッションなら、コーチングを勉強した人でも、セッションへの心配があると、クライアントと契約が自信がなくてできません。
予防行動として、コーチングスキルアップをする、と思いつきます。ここには、「私にはコーチングはできない」というネガティブなセルフトークがあります。
そうしたら、それをしないで、「できる」と思ってクライアントと契約してください。
単価を上げられない場合は、「単価を上げるのにふさわしい自分になるように自分を高める」というのが予防行動です。
これには、「私には高いお金をもらう価値はない、そんな価値は提供できない」という信念があります。
自己評価を高めて、「今お金を受け取っていい」と思って、お金を受け取ってください。
こうした、「マインドセット」が、稼ぐのにはとても重要になります。稼げない人は、マインドセットのに問題がある場合がほとんどです。
もちろん、マインドの修正を一人で行うのは難しいので、コーチの力が必要になります。そのためにコーチがいるのですから、それを使うのが最短の方法です。
あなたもコーチングをしているなら、コーチの価値はわかると思います。マインドセットと稼ぎ方の両方を教えてくれるコーチにつくことが一番良い方法です。
ビジネスは、マインドセットを変えて、正しいやり方で実践すれば、稼げるようになります。予防のためのスキルアップをやめて、必要なことに集中してくださいね。
自分を信じて、稼げるコーチになる
心配事の9割は起こらないというのは、大事なマインドです。
稼げない人は、1割の心配のために、ほとんどの労力を予防に使ってしまいます。そのため稼げなくなるのです。
また、稼げない人が見えている問題は、コンフォートゾーンの中の、偽の問題です。稼ぐには、コンフォートゾーンの外の本当の問題を解かないといけないので、やはり予防をいくらしても無駄なのです。
稼げる人は、心配を無視して、進むことができます。それは、問題はほとんど起きないので、起きた時に対処すればいい、と思っているからです。
エフィカシーを高めて、起きる問題は対処できる、それだけの能力がある、というふうに、自分を信じてください。
信じられないから、予防をしようとするわけです。エフィカシーを上げるには、自分を信じない言葉や行動をやめていくことが大切です。
自己評価を上げて、コンフォートゾーンの外に出てくださいね。