スキルがなくても稼げる
稼ぐのに必要な要素は、お客さんが欲しいものを提供できるかどうかです。そのため、すごい能力とか、知識がなくても稼ぐことができます。
提供する、と言っても、何かすごい商品を作って、それを買ってもらう、という意識ではありません。この点は、勘違いしている人が多いと思います。
勘違いして、めちゃくちゃすごいことができないといけない、と思っているのです。そのため、能力を上げたりとか、スキルを上げることが、注目されがちです。
その結果、スキル難民や、ノウハウコレクターになって、稼げない人がほとんど、という結果になってしまいます。
稼ぐという目的のために、そうした勉強をしないといけない、というのは、かなり的外れなのです。その思考だと、1000万円以上使っても、稼げないままですよ。
私は、コーチング業界で、いろんな方を見ましたが、何百万、1000万円以上かけても、稼げてない人は実際にたくさんいるのです。
一方で、資格を持ってないとか、1つ学んだらさっさと本業にしてしまう人もいます。
なぜこの違いが出るか、というと、視点が違うからです。
稼げる人と稼げない人の視点の違い
稼げる人は、どうやったら稼げるのか、というのを、ストレートに考えられます。
お客さんが来る、ということは、お客さんが欲しいものを提供できればいいのです。なので、売れるものを見つけて、売るから稼げます。
稼げない人は、「稼げない」という前提から入って、稼げない理由に注目しています。自分はまだまだ稼げないと考え、稼げない理由を潰そうとするのです。
そうすると、技術がないとか、集客術がわかっていない、という欠点が見えてきます。そして、その欠点を埋めるために、スキルアップをする、というパターンになります。
欠点を埋めて、完全な状態になったら売れると思っているということです。
ビジネスは、価値を提供すること、と言われることがあります。しかし、これは、自分が頑張ったとか、勉強したということだけで成り立つわけではありません。
売れるかどうかは、お客さん次第なわけです。お客さんが欲しいと思えば売れるし、欲しくないものは、ゴミ同様です。
価値を提供する、と思っていても、そのために、いろんなスキルを足し算していったら、高い価値になる、というわけではありません。
お金が入るということは、お客さんがお金を払ってくれるということです。ということは、あなたがいくら勉強をしても、お客さんの悩みや希望を解決しなければ、お金は入ってきません。
本当に考えるのは、お客さんの悩みや希望の方なのです。
お客さんの悩みを考えれば、まず、今持っている力を使って、解決できる悩みを扱えば済みます。自分の能力を過小評価している人が多いですが、コーチングをある程度知っていれば、解決できることがあるはずです。
そうしたら、自分の得意なことに絞って、それを求める人を相手にしていればいいのです。別にNLPができなくても、スピリチュアルとか、気功とか、特別な力がなくても、稼げます。
スキルがあることで、逆に失敗する
これらのスキルとかは、あるに越したことはありません。もっとも、それはうまく扱えるという前提で、スキルがあることがマイナスに働くこともあります。
どういうときにマイナスになるか、というと、相手のことが見えなくなるときです。
視点を上げると、個別の技術などは、出さないで済むなら、出さないでいいのです。
例えば、テレビを見るのに、リモコンを使うとします。リモコンは、見たい番組を表示できればそれで済みます。しかし、それ以外のよくわからない機能がたくさん付いていると、見たい番組が見れなくなるかもしれません。
ものごとには、優先順位があります。それは、ゴールや目的から決まります。コーチングの場合なら、クライアントのゴールから決まります。
相手が見えなくなれば、何をしたらいいかの重要度がわからなくなるのです。そうすると、無駄にいろんなことを、しないといけなくなります。
その結果、ゴールは達成しないのに、労力だけが増えていくことになります。スキルは道具なので、結局それでどうなるのか、というのが一番大事です。
例えば、あなたが整体に行ったとします。
その時に、やたらいろんな道具とか機械が出てきて、肩はこれで、首はこの道具で、腰はこの技術で、とやられたら、どうでしょうか。
それよりも、全体を見てもらって、原因の部分を直して欲しいでしょう。
実際に、整体師の世界でも、いろんなスキルを勉強しているけど、稼げなかったり、治療の成果が出ない人がたくさんいるそうです。
この点はコーチングと全く同じですね。もちろん、スキルを販売している人もいるので、どんどん新しいスキルができてます。
それで、何をやってるのかわからなくなって、成功できなくなるのです。
それを修正するには、反対に、情報をどんどん捨てて、ゴール達成だけ考えましょう。そうすれば、頭が整理されて、効率よく、コーチングも、ビジネスもできるようになります。
私は、コーチングでよくある、バランスホイールという概念は、ない方がいいと思っています。というのも、本質をどんどん見えなくさせるからです。
家族、健康、宗教、仕事、社会貢献、友達、趣味、ファイナンス、なんとか、などいろいろありますが、これらが、揃えなければならない対象になってしまい、義務感が生まれます。
これらは、進めていくと、ある種のアメリカの白人中流階級的な暮らしになるわけですが、こうした型にはまる必要はないのです。
話が逸れましたが、自分がやりたいことは何なのか見極めて、ゴールの側から考えられるようになれば、うまくいきはじめます。
稼げる自己投資をして成果を出す
ビジネス面も同じで、稼げないコーチは、優先順位がわかっていないから、稼げていないのです。
稼ぐことの優先順位をつければ、
・自分がやりたいこと
・お客さんがお金を払うこと
が合っていればいいです。そして、
・ブログは1時間好きなことを書く
・問題が出てから考える
・商品が必要な人だけ相手にする
などのように行動していけば、今からでも稼ぐことができます。あとは、これを実現するために、ビジネスの仕組みを作ればいいのです。
そうすると、必要な行動は、かなり少なくなります。具体的に言えば、仕組みを作ったらあとは基本的には、修正をするだけになります。
また、ブログを1時間書いたら、マーケティング活動は終わりで、あとはセッションをすればいいのです。
セッションの中で、解決できない問題が出てきたら、誰かに聞いたり、調べたりすれば済みます。
また、コーチは、すべての問題を解決してあげなくてもいいので、できる人のところに行ってもらえばいいのです。
マーケティングがどこかで行き詰まって、自分で解決できないなら、メンターなどに聞いて、修正してもらいます。だから、聞ける人を持っておけば、何も心配いりません。
聞ける人、というのは、コーチングができて、やり方も知っている人です。このどちらかしか教えないコーチも多いですが、両方必要です。
コーチングスクールに行っても、起業スクールに行っても、ほとんどの人が稼げません。コーチングとコンサルティングのどちらかだけでは、正直成果が出ないです。
そうした人を、コーチや、メンターにつけることが、稼ぐための投資になります。この投資をできる人が稼げるようになります。
コーチングで稼ぐ、というのは、これだけシンプルなことなのです。
本当の稼ぐための自己投資をしないで、スキルに投資をしても、お金が出て行くだけで、貧乏コーチになります。
あなたがやることは、ゴールの世界につながり、そこから必要なことするだけです。コンフォートゾーンから考えずに、コンフォートゾーンの外に出てくださいね。