ビジネスへの罪悪感をなくす
お金をもらうのは悪いこととか、ビジネスで稼ぐのは悪いこと、という価値観を持っていると成功できません。というのも、成功してしまうと、悪人になってしまうからです。
だから無意識にビジネスをすることから逃げてしまいます。これがビジネスへの罪悪感です。
稼げないコーチが稼げていない原因の多くは、ビジネスへの罪悪感です。なのでそれを外さないで、セールスの勉強をしても、集客術を学んでも成功はしません。
学べば学ぶほど、罪悪感は強くなるだけです。なぜなら、テクニックでうまく売っていることになるからです。なのでスキルを学んでも、お金は受け取れません。
稼げるようになるには、マインドをまず変更する必要があります。ではどうしたらビジネスへの罪悪感を外せるのかについて今回はお話しします。
ビジネスへの罪悪感の正体
ビジネスへの罪悪感は、お金をもらって申し訳ないということです。なぜ申し訳ないと思うかというと、思い込みや刷り込みがあるからです。
例えば、
・お金を稼ぐのは悪いこと
・無料や格安でやるのが正しい行い
というものがあります。
ビジネスが悪いことだと思ったり、無料でやるのがいいと思うのは、お金に対する道徳の問題があります。この道徳は悪いものではないですが、成功したければ価値観を変える必要があります。
お金に対する道徳は、江戸時代から受け継がれています。主に儒教の影響です。そのため江戸時代では経済が発達して人々が豊かになると、道徳上の理由から贅沢禁止をしました。
当然、贅沢を禁止すると経済は落ち込みます。今の世の中で言うと、スマホは贅沢だから禁止と言うようなものです。
経済が豊かになってはいけないという考え方なので、これがあるとビジネスではうまくいきません。
多くの人が労働者思考なので、労働を基準に考えています。だから、コーチでも1回5000円のセッションを売る人がいるのです。
労働者の場合、時給が多い人で2000円とか3000円くらいなので、その基準で考えれば、5000円となります。むしろ5000円もらうのも悪いと思うかもしれません。
実際一回2000円とか3000円と言ってやっている人もいます。1回2000円とか3000円だと稼ぐことはできません。
労働者は誰かが作った仕事を分担するだけなので時間給で良いですが、自分でビジネスをするならその分自分で集客をする必要があります。
月30万円売り上げるにしても、3000円のセッションなら100人集客するということです。100人集客するのはまず無理です。そしてできても経費がかかるので、利益はあまり出ません。
ということは、最初からビジネスが成り立たないのです。なぜそうなるかというと、ビジネスプランがないからです。
ビジネスをやるには、労働して、稼げたらいいな、という労働者思考ではできません。先にゴールを決めてそれに合わせて数字が決まるからです。
なので、稼げたらいいなではなく、稼ぐと決めてやるのがビジネスなのです。単価が低いということは、それだけで本気ではありません。
労働が尊いという考えは良いと思います。コーチングも自分が働くので労働です。だからこそ、労働が尊いのと、それが1時間2000円というのは、結びつきません。
良いことをしているなら、それが5万円でもいいわけです。なので私は1回のセッション単価5万円以上にしましょうと言っています。
安くしないといけない、というのは、お金の方がコーチングよりも価値が高いと思っているからです。コーチングは人の人生を変えたり、豊かにするので、お金の価値で測ることはできません。
だからコーチングします、と言って100万円もらってもいいわけです。お客さんが買ってくれるかどうかは、お客さん次第ですが、買いたい人がいれば何も悪いことはありません。
それを批判する人は、贅沢は敵だとか、お金を稼ぐのは気に入らない、と思っているだけです。
罪悪感をなくすにはどうするか
罪悪感をなくすには、まず罪悪感に気づくことです。5000円でしかコーチングを売れないのは、罪悪感があるからだということを認識しましょう。
罪悪感がある人でも、気づいていなかったり、正当化していたりします。正当化するのは、コンフォートゾーンを守るためです。
正当化するのは、「安く売るのが正しい」という思考です。しかし、それは「安く売らないと悪いこと」という罪悪感を生み出す考えと表裏一体になっています。
なので、まず自分の持ってる価値観に気づいてください。
気づくことは、修正するために大事なことです。なぜなら気づけばそこから直すという選択肢が生まれるからです。
体調が悪い時に、お医者さんに行って原因がわかりますよね。原因が分からなければ、「なんかおかしい」と思うだけです。インフルエンザだとわかったら、インフルエンザの薬で治そうとします。
それと同じで、稼げないと思っている人は、原因が何かわかっていないのです。だからまずは原因に気づくことです。
原因に気づいたら、それを直します。お金を受け取ってもいいという考えを取り入れるのです。なので、罪悪感が生まれても、それに気づいて、その都度、お金を受け取っていいと修正してください。
安く売らないといけない、というは、ビジネスがわかっていない人です。
コーチもまず生活費以上は稼ぐ必要があります。そしてビジネスなので、それ以上の利益が必要です。安く売るとどうなるかというと、ビジネスができなくなります。その結果、コーチングが提供できなくなります。
なので専業で稼げてビジネスを継続できるように、単価を上げなければいけません。こうした新しい考え方を受け入れましょう。
そして、実際に単価を上げて、お金を受け取ってください。その際、いきなり100万円が抵抗があるなら、50万円でも10万円でもいいので、お金をもらうことです。
10万円でももらえば、10万円はもらって良いことになります。そうしたら次は30万円もらってください。このようにして、お金の罪悪感が外れていきます。
本当に達成したいゴール
ビジネスへの罪悪感をなくすには、本当に達成したいゴールを持つことです。
もしあなたが、明日までに1000万円用意しないと殺されるとしたら、必死で1000万円用意しますよね。そのときモチベーションがとか、悪いとかはどうでも良いわけです。
ということは、切羽詰まったら他のことは気にならなくなります。
マイナスの面だけではなくて、プラスの面でも切羽詰まります。それはどうしても達成したいとか、どうしても欲しいときです。
なので他のことが気にならないようなゴールを設定すれば、罪悪感も気にならなくなるということです。あなたは、なぜコーチングビジネスをしたいですか?その理由がなければ、稼げるようにはなりません。
良いことをしたいだけなら、お金をもらわなくても良いですよね。それはボランティアでやればいいわけです。しかしボランティアで無料コーチングをしても、クライアントにとっては良いことではありません。
無料の人は、無料の価値しか受け取れないからです。5000円なら、5000円分の価値しか受け取れません。というのは、コンフォートゾーンが変わらないからです。
無料なら、話を聞いて、その場で良い気分になってもらうだけでも満足してもらえるでしょう。
お金をいただけないというのは、自分が罪悪感を感じるからです。なのでクライアントのことを考えているわけではありません。
なので、なぜコーチングをするのか、というゴールを明確にしてくださいね。本当にお客さんの人生を変えるのに、5000円なわけがありません。
そして、ゴールを実現した時のことを想像してみてください。
どんなクライアントがいて、どんな風に変わっているでしょうか。また、そのときあなたはどんな生活をしていますか?
こうした未来のイメージを持つことです。もちろん、あなたがやりたいことをゴールにしてくださいね。それがどうしてもないと困るとなったら、罪悪感も越えることができます。
ゴールがなければ、お金をもらうことは、罪悪感を感じる「やりたくないこと」です。稼げないコーチは、「やりたくないこと」をしてまで稼ぎたくないから、成功しないわけです。
なので「やりたくないこと」が「やりたいこと」になるようにしてください。そうすれば成功できますよ。