ビジネスを続ける気があるか
あなたはコーチとして、ビジネスを続けようと思っていますか?ビジネスとして続ける気がない場合は、プロコーチとして稼ぐことはできません。
コーチングビジネスを続けるためには、利益を出し続けることが必要です。利益は、売り上げから、経費を引いた額のことです。
だから、まず売り上げを十分に得ることと、売り上げより経費が多くならないことが必須です。
そうすることで、継続してコーチング活動ができるようになります。ビジネスを続けられるということは、お客さんの役に立ちつづけられるということです。
稼ぎ続けることにコミットする
コーチであってもビジネスとして続ける気がない人は、稼げるコーチにはなりません。
まず、ボランティアでやろうと思っていたら、当然お金は出て行くばかりです。
また、安い価格で売って、生活できないレベルの収入しか得ていない、または、構造的に得られないようになっている場合、ビジネスとして継続する気がないということです。
そして、単にお金が欲しいからコーチングをするという場合も、続ける気がありません。
稼げたらいいなとか、都合のいいところでいつでもやめられる、と思っていたら、そういう人にコーチングを頼みたいお客さんが来るでしょうか。
コーチングビジネスをするからには覚悟が必要です。契約を守ることは前提ですが、プロコーチとして活動し続けるという心構えがないと、成功しません。
それは利益を得続けることであり、活動を継続したり、クライアントをサポートし続けるということです。
そうした気持ちがない人が適当にやろうと思っても、そんなに簡単に成功できるわけではありません。
私は、進撃の巨人という漫画が好きですが、そろそろ終わりそうな感じです。作者の諌山さんは、次回作をどうするか、と聞かれた時に、この生活を続ける覚悟ができるかどうか、という話をしていました。
もちろん、諌山さんは漫画を描くのが好きだと思いますが、漫画家は一度連載を始めたら、締め切りに追われる厳しい生活になります。
漫画を描くというのは、精神的にも、肉体的にも、きつい仕事だそうです。
ただ、自分自身も書き続けたいという思いと、読者の期待と、出版社などのビジネスがあるので、放り出すことができないのでしょう。
そうやって、継続する覚悟があるから、良い作品ができたり、信頼を得られたりするわけです。
コーチも、漫画家ほどきついとは言いませんが、クライアントが成長するようにする責務があります。また、継続してコーチングを受けたい人もいるので、そのサポートをした方が良いと私は思います。
そうした考えがあるからこそ、プロのコーチとして活動し続けることができるわけです。
生活が成り立たなくなれば、コーチとしての活動もできなくなります。1回5千円とか、1万円でやっていたら、継続するのは難しいでしょう。だから、やる気がない、としか言いようがありません。
また、稼げたらいいな、稼いだらやめようかな、というくらいの気持ちでは、コーチングもビジネスもそれほど甘くないので、うまくいかなくなります。
クライアントにも、信頼してもらえません。
だから、プロのコーチになる人は、稼ぎ続けることにコミットしてください。社会貢献したらいい、とかそういう問題ではありません。
自分自身が、ビジネスを成り立たせ、継続させる気持ちが必要です。
コーチングの価値を高める
コーチで稼げない人は、お客さんが買ってくれそうな金額に合わせて、価格を設定します。そのため、売れないと、価格を下げて対応しようとします。
価格を下げて稼げるならいいですが、価格が低いとまとまった金額を稼ぐのは難しくなります。
コーチングをビジネスとして捉えるなら、最低でも自分が生活できる以上の価格設定をしましょう。商品も、それに合わせて作り、マーケティングもそうします。
そうしたら、「高い」といってくる人もいるかもしれませんが、そういう人は相手にしなければいいのです。
「高い」というのは、そこまで払う価値はない、と言っているわけです。それは、あなたの価値がわかってないということなので、あなたが相手にする人ではありません。
その場合、もっと安いコーチのところに行ってもらえばいいだけです。
一つの商品が、どんな人にとっても同じ価値、ということはありません。私の商品でも、高い、と言ってくる人はいるでしょう。
でも、買ってくれる人もいるので、価値がわかる人がいるということです。
もちろん、お金を出すのが大変という意味で、高いと思いながら買う人もいると思います。しかし、それ以上の価値は感じているから、お金を払うわけです。
高い、と言ってくるような人は、価値がないと判断している人なので、そこに合わせる必要はありません。
そのためには、自分のコーチングは価値が高い、価格以上だ、と自分自身が思ってください。
楽をしてビジネスを継続させる
コーチングビジネスは、価値が高い商品を、少人数に買ってもらうビジネスです。コーチは、年間でもせいぜい20人契約したらいいところです。
コーチングで稼げていない人や、やったことがない人は、何十人も見れる、と思うかもしれませんが、1対1のコーチングの場合、それほどできません。
だから、それ以上は、また別のビジネスの展開になります。
1回5千円とか1万円でやると、月100万円稼ぐのに、クライアント100〜200人になる可能性があります。それはもともと無理な計算です。
単価が低い人は、それだけで、ほぼ稼げていないと見なせます。最低でも、30万円以上の商品、セッションの単価が5万円以上ないと、稼げないのです。
それを、自分自身が高いとか思っていたら、プロのコーチにはなれません。
だから、自分が稼げるだけの金額を、堂々とお客さんからいただきましょう。価格に納得する人だけが、買ってくれればいいのです。
それを悪いことだと思うのは、労働者的な罪悪感でしかありません。
もともと、労働者的な考えでは、ものの価値を、労働時間で計算するので、そこから高いとか低いと判断します。そこから相場観を作っているのです。
そこに来て、コーチがセッション単価5万円と言われたら、当然高いと考えるでしょう。
サラリーマンは日本ではエリートでも時給5000円くらいなので、10時間は働かないといけないわけです。バイトなら、時給千円なので、50時間です。
この感覚を外さないと、稼げるようにはなりません。
だから私は、楽にビジネスをしましょう、と言っています。労働者なら、寝ないで働いても1日に5万円は稼げません。なので、発想を変えて、楽をしないといけないのです。
労働者の感覚の延長では、どこかで限界が訪れます。楽をするから、ビジネスができるのです。
楽をするために、頑張って労働するのではなく、仕組みを作ったり、価値を高くするように考えましょう。ポジショニングやマーケティングを工夫して、楽にできるようにします。
それが、コーチングをビジネスとしてやる、ということです。
この覚悟ができれば、継続して活動できるようになり、お金や時間の余裕を手に入れて、お客さんの信頼も得ることができます。