修行しても稼げないのはなぜか
日本人の悪い癖かもしれませんが、修行とか、練習みたいなものに、重きを置いてしまうことがあります。
スポーツなどでも、実際のプレーをするよりも、技術練習をとか、パスの練習とかが多かったりします。これらは大事ですが、それだけやっていてもなかなかうまくはなれません。
コーチングビジネスにおいても、修行とか、練習とか、トレーニングだけで稼げるわけでも、うまくなるわけでもありません。
スポーツの試合と、コーチのセッションや、ビジネスは同じで、やらないと本当の意味でうまくなれません。
ビジネスで言えば、
商品作り
集客をする
ブログを書く
セールスをする
などを繰り返して、試行錯誤していくと、うまくなっていきます。逆に言うと、これらを実際にやらない限りは、身につきません。
勉強してもビジネスは上達しない
ビジネスは、実践しない限り、お金も入ってこないし、うまくもなっていきません。ところが、ビジネスは、なぜか勉強すればうまくなる、と思われています。
ビジネスは相手がいることなので、実際に相手がいなければ意味がありません。なので、修行をしても上達しないのです。
知識を得たり、スキルアップとか、新しい集客術を学んだりしても、結果は出ません。これらを学んでも、ほとんどの人が実践をしないからです。
何とか実践をしないで、失敗しないで、簡単に稼げる方法を探しても見つかりません。
サッカーで、ずっとパスの練習をしていたら、いつの間にか試合で勝ちました、ということはないですね。しかし、修行をするとか、勉強をする、という努力行為がよいとされるので、それがわからないわけです。
セールスがうまいから、ライティングがうまいから、と言って稼げるようにはなりません。集客術が優れているから稼げるわけでもないのです。
なので、これらの練習とか、勉強をしていても、自動でお金持ちになったりすることはありません。それなのに、勉強でなんとかなる、と思って、セミナーなどにお金を使う人が多いのです。
それらを手放して、どんどん本番をやっていけば、進んでいきます。失敗しても、どこでつまづいたのかがわかるので、修正をすることができるのです。
労働者思考だと、意味のないことをしていても、給料は変わりません。なので、労働者の世界では、意味のない仕事がたくさんあります。
メールですむことを、わざわざ人間が行くとか、意味のない会議が開かれたりするのです。それでも、会社のビジネスが回っていれば、給料がもらえます。
ビジネスでは、意味のないことをしていると、その分は売り上げが下がります。だから、インプットばかりしていアウトプットが少ない人は、ほとんど稼げないのです。
稼ぎたければ、ビジネスの実践の時間を確保する必要があります。インプットを0にして、アウトプットだけやった方がいいのです。
インプット0というのは、冗談ではありません。インプットは、必要なら勝手に入ってきます。
ゴールを設定すると、わざわざ事前勉強をしなくても、必要な情報は脳がキャッチできるようになります。そのため、アウトプットの目標だけ決まっていれば、できるようになるのです。
ブログも書くと決まっていれば、ネタは出てきます。セールスでも、どうしたら買ってもらえるのか、お客さんに聞けばいいのです。
それをスキルでうわべだけでなんとかしようとするから、稼げません。
コーチングで成果を出せない理由
コーチングセッションでも、修行よりも、実際のクライアントを相手にした方がうまくなります。修行が好きな人は、スキルや知識を学んだら、うまくできると思っているのですが、間違いです。
スキルとか、知識というのは、実はそれほど必要ではありません。逆に、それらがあることで下手になっている人がいます。
というのは、スキルとか、知識があると、クライアントのことが見えなくなるからです。まずは、クライアントの状態がどうなっているのかを見極めないといけません。
そのために必要な知識は、それほど多くありません。幾つかのコンセプトを理解してれば、応用することができます。
その場で、そのクライアントに合わせて、方向性を決めていくのです。スキルは、使うべきところで使えれば十分です。
むしろ、話を聞いているだけで、勝手に自己解決してしまうこともあるので、その場合は、スキルも要りません。また、自分の状態が良いと、何ができていないのかが見えるようになります。
しかし、足りない、修行しなきゃ、スキルアップしなきゃ、と自分が思っていたら、クライアントに対しても、修行した方がいいとしか認識できなくなります。
そうすると、クライアントは、プレッシャーを感じたり、やることが多くなって、努力しなければならなくなります。やりたいことをやるとか、解放される、というのとは、逆に行ってしまうのです。
いろいろやっていると、充実した感じがするのですが、それらが成果につながるわけではありません。多くの人が、そうした修行をwant-toのやりたいことだと勘違いしてしまいます。
必要なことだけやる
私のコーチングでは、必要なことしか言いません。ビジネスでは、ブログを1時間書くとか、これとこれの仕組みを作りましょう、ということしかないのです。
あとは、クライアントの好きにしてもらうのですが、根本のところだけ教えています。むしろ、楽に稼げないと、ステージが上がっていかないので、なるべく楽になるようにしています。
楽にやらないで、修行することでステージが上がる、と思っている人が多いですが、楽をしない限り、成長することはできません。
収入を100倍にするために100倍働きますか?1000倍なら、1000倍働かないといけませんね。1日は24時間しかないですから、そんなのは、無理なことです。
ということは、どこかで楽をしない限り、コンフォートゾーンの外にはいけないということです。
コンフォートゾーンの延長で、一人で頑張ったらなんとかなるわけではありません。だから、コーチやメンターに修正してもらう必要があるのです。
私が教えているのは、仕組みに働いてもらうことです。1日1時間でいい、というのは、仕組みがあるからできるわけです。
この仕組み思考になれた人から稼げるようになります。仕組みを作るとか、仕組みの精度を上げることに、集中するのです。
仕組みは、1日10時間何かやったら、良くなるわけではありません。稼働させながら、修正していくしかないのです。そのため、時間をかけてやる、という次元ではなくなり、質の問題になります。
稼げないコーチは、目先の売れたとか、売れないとかに注目してしまいます。それだと、計画ではなく、偶然まかせです。
だから、集客をたくさんして、たまたま売れるのを待つ、というスタイルになってしまいます。
仕組みがあれば、計画して、自分からビジネスを構築することができます。ここが労働者思考とは違うところです。仕組みができれば、あとはブログと、セッションやフォローアップだけになります。
それ以外の時間は、修行や勉強ではなく、楽しいことをしたり、休息したりして自分の状態を良くしておけばいいのです。
勉強も、不安を埋めるためではなく、本当に楽しい学びをすればいいでしょう。
修行ではなく実践をする
今回は修行しても稼げない理由についてお話ししました。ビジネスでもコーチングでも、一番大事なところが身につかない限りは成功できません。
一番大事なのは、実践する中で掴んでいくものです。ただそこに向き合えない人が多いので、稼げるコーチが少ないのです。
コーチング理論を学んだらとか、スクールに通ったら、マインドが完成するわけではないので、ずっと不安を埋める学びから抜けられない人がたくさんいます。
仲間内で、練習コーチングをやっても、初心者のうちならいいですが、成長していきません。模擬コーチングを見ても、それは実際のコーチングではないので、さっさと卒業しましょう。
クライアントがお金を払って、本気で受けるコーチングとか、自分の力を超えるようなことをやらないと意味がないのです。
ビジネスでも、わかったつもりになっていても、売れることはありません。商品を売ることに真剣になりましょう。
修行や勉強はやめて、本当に必要なことだけできるようになってくださいね。