外側から付け足すほど本質から遠ざかる
傘の先っぽに、鉄の重りをつけたら、傘を支えるのが難しくなるでしょう。本質の部分からずれて、知識やスキルを付け足して言っても、かえって悪い方向に行くのです。
コーチングビジネスでも、大事なことを見極めないまま、いろんなものを付け足しても、稼げなくなり、迷いや悩みが増えていきます。
今回は、自分自身や、ビジネスの本質がなぜ大事なのか、そして、本質を見極める方法についてお話しします。
静かな場所で目をつむる
静かな場所で、目をつむる時間、何もしない時間は、自分のオリジナリティや、強さを育てます。自分の本質を見極める上で必要なことです。たった3分、やってみてください。
人は、不安とか、焦りがある時に、外側から何かを付け足そうとします。たとえば、人から傷つけられないように、知識武装をしたり、ビジネスの不安があるから、集客セミナーに行ったりなどです。
そうやって付け足すことで、自分が強くなっていくと思うわけです。しかし、実は付け足したり、外側のものを手に入れようとするほど、弱くなったり、大事なところから遠ざかったりします。
あなたが棒を持っていたら、先の方に色々つけていると、どんどん重くなって扱えなくなっていきますね。反対に、体の強さが充実していれば、棒を自在に操れるのです。
ビジネスなら、集客セミナーに行くほど、売れなくなります。
人生なら、成功とか、有名とか、フェラーリとか、貴族の称号とか、そういうものを求めるほど、弱くなります。
卑屈な庶民ほど、そうしたものを求めてしまいます。しかし、世の中には、庶民が考えるよりもっと大きな成功や地位を手に入れている人がいます。大金持ちになろうが、権力の頂点にいようが、不幸な人は不幸です。
多くの人が羨ましがる芸能人は、覚せい剤で次々捕まったり、依存症になったりするのですが、それはなぜでしょうか。それは、自分自身の本質的なところから離れてしまっているからです。
本質と言っても、ずっと変化しているのですが、その時どきの、自分の心をとらえることが大切です。覚せい剤ばかりやるのは、いつも覚せい剤の感じでいようとしています。そのために、ずれてしまい、薬が必要になります。
ただ、いろんな情報や刺激があるので、私たちは、自分の望みがわかりにくくなっています。それらを取り入れるほど、他の人と同じになっていきます。
私がTwitterをやめた理由
私も、最近Twitterをやめました。というのもTwitterアカウントがあることで、Twitterのことが頭の片隅にあったので、それが邪魔になったからです。
Twitterにいる人たちとか、絡んでくる人たちのことを少々気にかけてしまっていました。しかし、それは自分がやるべきことではないし、クライアントさんのことを考えたり、他のことに時間を使った方がいいので、やめたのです。
そうやって、自分の望みからずれた、頭を曇らせるものは、なくして行った方がいいです。いろんな知識とか、スキルとかがあることで、頭が曇ったり、迷いが出てきたりするようなら、入れない方がいいのです。
もし私が、SNSマーケティングを学んで、「おはようございます^-^今日もいい天気ですね!」とか、やっていたら、自分の強みからはどんどん離れていき、そういうやり方が合っている人たちにはかないません。
スキルや知識があることで弱くなるというのはこういうことです。
不安とか焦りから、ガチャガチャといろんなものを集めるより、まず静けさと闇から始めて下さい。植物の種も、土の中の暗闇と静けさの中で育ちます。
いろいろと付け足したり、人に合わせる前に、自分自身のことを、見つめなおしましょう。
気持ち良く仕事をするにはどうしたらいいか
ビジネスをする上でも、自分が気持ち良く仕事をするにはどうしたらいいのか、自分自身に問いかけてみましょう。自分は誰を助けたいのか、何をしたいのか、どうなりたいのか、考えてみてください。
この部分がないと、とにかくお金があればいい、という感じになってしまいます。仮にお金があったとしても、お金で買うものはごまかしでしかありません。自分の望みがわからないからです。
お金が強いモチベーションになる人は、それでも稼げるようになりますが、ほとんどの人はお金以外のやりたいことがなければうまくいきません。
大事なのは、自分に合っていることで、気持ち良く仕事をすることです。そのため、自分が助けたくない人は、助けなくていいのです。
私も、無料で情報だけ欲しい人は相手にしたくない、お互いに時間の無駄なので、来られないようにしています。来てしまっても、出禁にすればいいだけです。
また、Twitterにいる人たちを相手にしたくないので、やめました。
自分が誰を助けたいのか、そして、その人たちがお金を払ってでも自分と繋がったり、問題を解決したいと思っているなら、それがビジネスになります。
売れない人は、自分が助けたい人で、お金を払う人ではなく、よく分からないけどたくさん人数を集めようとします。
Twitterのフォロワーとか、Facebookの友達が多いとか、いいね!が多いとかいうことで、判断するようになるのです。
私も、以前Facebookでビジネスと関係ないことを投稿して、600いいね!とかついたことがありますが、それで売上が上がらないのです。
それより、一個もいいねがつかなくても、アクセス数がわずかでも、自分が助けたい人にピンポイントで届く方が価値があります。
それは、自分が助けたい人の姿が見えていないと、できないことです。この状態で、いくらマーケティング手法をいろいろやっても、売上にもならないし、助けたい人も来ないのです。
以前、プロダクトローンチという派手なマーケティング手法が流行ったことがあります。プロダクトローンチは、お金を使って、たくさんの人を集めるので、稼げるように見えます。
しかし、売れる商品がない人は、人が集まっても売れなかったのが現実です。そういう人たちは、大幅な赤字を背負って、消えてしまったそうです。
そういった、「何をしたらいいのか」ではなく、「何をしたいのか」の方を大事にしてください。
ポジショニングも自分の本質から始まる
誰に何を売るのかは、ポジショニングと言います。ポジショニングがうまくいくかどうかが、ビジネスの成否を分けます。ポジショニングを決めるためには、自分自身のゴールが必要です。
自分は何をしたいのか、誰を助けるのか、いくら稼ぎたいのか、どんなライフスタイルを送るのか、と考えてください。それに合わせて、ポジションを決めていきます。
ポジショニングが失敗するのは、自分の望み・強み・助けたい人がずれている時です。
お金をたくさん稼ぎたいのに、お金を払う気がない人を相手にしてはいけません。
また、自分がやりたくないことをやっていると、いずれブレーキがかかって、ちょっと何かあるとストップしてしまうでしょう。
助けたくない人を相手にしても、ストレスになるだけです。
スキルが必要とか、知識が必要となってしまうのは、自分の強みとずれている時です。本当は、あなたがやりたいことと、つながりたい人が繋がって、もっと楽にビジネスができるはずです。
しかし、余計な考えや、劣等感やプライドなどが邪魔して、本質からずれるので、うまくいかないということです。
そういった、邪魔なものや、付け足しを一度ストップしてください。それには、静かなところで、目をつむって何もしない3分を作ってみましょう。それがあなたの強みを育みます。
もちろん、自分のことは自分ではわかりにくいです。そのため、コーチやメンターについて、自分にあったポジションに導いてもらうのです。
自分の強みややりたいことが明確になれば、余計なことが入らなくなり、ビジネスが次のステージにいきます。