成功するコンフォートゾーンの作り方
コンフォートゾーンは、自分が心地よいと感じる領域や範囲のことです。例えば、テストの点がいつも50点の人は、50点くらいがコンフォートゾーンになっています。
コンフォートゾーンはそこから外れてしまうと、元に戻すために力が働きます。50点の人が、テストで0点を取ってしまったら、慌てて50点に戻そうと勉強をするのです。
こうした働きを、ホメオスタシスと言います。これはコンフォートゾーンを守ろうとする脳の機能です。
ホメオスタシスは、「良い結果」になっても起こります。50点の人が100点を取っても、「やばい」と思って50点に戻そうとするのです。
良いとか悪いとかに関係なく、一定のコンフォートゾーンを守るのがホメオスタシスの働きです。
ビジネスでも、稼げないコーチは、稼げないコンフォートゾーンを持っています。お客さんが来ないとか、1回5千円でセッションを売る、というのが居心地良いのです。
また、稼げないコーチどうしの方が居心地が良いので、そうした仲間で勉強会とか、コラボをしたりしています。こうしたコンフォートゾーンを変えない限りは、成功はできません。
もしお客さんが来たとしても、無意識はお金が稼げてしまうと困るので、自分から断られるように仕向けてしまいます。なので成約率が下がって、売れなくなります。
スキルとか知識を勉強している人は多いですが、それで稼げないのはコンフォートゾーンが変わっていないからです。
そうしたものは、実は今の稼げないコンフォートゾーンを強めるだけになってしまいます。
ビジネスの勉強会に行っても、セミナーに行っても、稼げない仲間ができたり、Facebookで繋がってしまったりするので、ますます強化されるわけです。
なぜ勉強しようと言う人が多いかわかりますか?
勉強しようというのは、誰でも当たり障りなく言えるからです。それは結果がどうなるかは責任を持たなくて良いからです。そして、良いことだと思われているので、批判されることはありません。
本を読もうとかいうのも、それは誰でも簡単にできるから言うだけの話です。だからそれを真に受けて、勉強をしても稼げるようにはなりません。
本当のところは、勉強している間に、さっさと稼いでください、です。
しかしスキルや知識を売っている人がいるので、稼げないコーチはお金を払う側にしかなれません。成功したいなら、お金をもらう側にならなければならないのです。
ゴールを設定してコンフォートゾーンを変える
成功するコンフォートゾーンを作れない理由は、ゴールがないからです。成功するコンフォートゾーンというのは、ゴール達成している自分の姿です。なのでまずゴールが必要になります。
ゴールがないのは、「現状維持」と言います。つまり、今の稼げてないコンフォートゾーンで、「良いことないかな」と思っているだけということです。
ビジネスも「稼げたら良いな」「お金が入ってきたら良いな」と思っているだけなので、成功しません。
たまに売れたりしたら、「ラッキー」と思ってしまいます。しかし「ラッキー」は立て続けに起こると不安になるので、ホメオスタシスが元に戻してしまうのです。
いつも50点の人が、たまたま100点が取れてしまったのと同じです。
しかし100点がコンフォートゾーンの人もいます。その人にとっては、100点はラッキーでもなんでもありません。
こうしたコンフォートゾーンを作るために、現状維持をやめて、ゴール設定をするのです。
ゴールとは
やりたいこと
現状の外
という条件のある目標のことを言います。
これらが揃うと、稼げないコンフォートゾーンを抜けだして、成功するコンフォートゾーンを作れるということです。
やりたいことは何か?
ゴールで大前提になるのが、やりたいことかどうかです。やりたいことなら、そこに行きたいと脳が思うので、ゴールを達成する力が生まれます。
次の日曜日に、大好きな趣味の予定や、好きな人とデートするという予定が入っていたら、待ち遠しくなりますよね。そこに何としても行きたい、と思うわけです。
そんな時は、邪魔するものがあったとしても、なんとして行くために、お金を用意したり、時間を作ったりするわけです。このようにクリエイティブになります。
しかし、次の日曜日にやりたくない仕事で休日出勤とか、行きたくないお葬式があったりしたら、待ち遠しいとは思わないでしょう。
その場合、行かないための言い訳ばかり思いついて、36.9度になったら微熱がありますとか、震度3の地震があったとか言って行かないかもしれません。
こうした逃げようとする無意識の働きをクリエイティブアボイダンス(創造的回避)と言います。やりたくないことには、クリエイティブアボイダンスが働くのです。
やりたいことか、やりたくないことかで、大きく違いがあるわけです。
なのでゴールは必ずやりたいことにしてください。やりたいことかどうかは、他のことを押しのけてでもやりたいかどうかです。
お金がないとか、時間がないとか言っていたら、それはゴールとしては使えません。それは現状のお金とか、現状の予定の方が大事だということです。なので、それ以上の、本当にやりたいとか欲しいものをゴールにします。
別にそれはバッグが欲しいとか、車が欲しいとかでも問題ありません。無理にゴールを作らなくてもいいのです。まず、やりたいか、やりたくないかで考えてください。
現状の外にゴールを作る
そして、すぐにでも手に入るものの場合は、ゴールにはなりません。というのは、コンフォートゾーンの中だからです。
コンフォートゾーンにいたら、手に入らないものじゃなければ、コンフォートゾーンは変わらないのです。
スキルを学んだり、知識を学んだりしても稼げないのは、それはコンフォートゾーンの不安を埋める行為だからでうす。だからコンフォートゾーンは変わりません。
今の問題を解決しているつもりでも、またコンフォートゾーンの中で同じ問題が出てきます。それは、レールが同じだからです。
同じレールで、同じような問題が起こり続けるので、ずっと稼げません。今稼げてないから、今コーチングが不安だから、スキルが欲しいと考えています。
勉強しないと、労働しないと、努力しないと、稼げないと思っているのが、稼げないコンフォートゾーンです。その延長で考えている限り、成功はしません。
ではそれらが全てなくなったとしたら、どうしたいですか?
不安を手放してやりたいことを考えましょう。今できることから考えず、未来からイメージしてみましょう。
そして、ゴールができたら、それを達成すると本気で思うことです。それが確信につながります。つまり、ゴールが「叶うものだ」と思って捉えてください。
ゴールを設定しても「叶わない」と思っていたら、形だけの意味のないものになります。
そのために、達成すると決めることです。そして確信を高めるためにコンフォートゾーンを作ります。
確信が高まらないことには、成功することはできません。
例えば、あなたが10億円の宝くじが当たったとします。それは確実に貰えるから、何としても銀行に行きますよね。それは確信があるからです。
では1億人に1人だけ10億円が当たります、と言われたら、行きますか?行かない人が多いでしょう。なぜなら、確信がないからです。
成功した感情を身につける
コンフォートゾーンを作るためには、ゴールを達成した自分をイメージしてください。
何をしていて
どこに住んでいて
周りに誰がいるか
どんなものを手に入れているか
こうしたことをイメージします。
それを繰り返して、何度もイメージしましょう。ここで重要なのが、成功した時の感情です。感情がないと、確信はできません。
この感情の部分が一番難しいです。
コーチなら、イメージが大事なのは誰でも知っていると思います。でもなぜイメージしても達成できないでしょうか?それは成功した感情がわからないからです。
感情があるとリアルになるので、その通りに実現できますが、ただイメージしても儀式にしかならないわけです。これが多くのコーチが成功しない理由です。
ではどうしたらいいかというと、成功した時の感情を教えてもらえばいいのです。つまり、稼げているのが当たり前の状態を、メンターやコーチに教えてもらうということです。
稼げてない人は、無料で情報を集めたら成功できるとか、ノウハウがあれば成功する、と思っていますが、成功した時の感情のリアリティがないと、コンフォートゾーンは変わりません。
成功している人は、無料で情報を得ても稼げます。それは、コンフォートゾーンが違うからです。そうしたエネルギーや感情は、直接もらったり、直してもらわないと身につけることはできません。
お金が入ってくると思っているか
お金を払うとお金は減ると思っているか
稼げて当たり前か
稼げないと思っているか
こうした違いが、結果の違いになります。
なので投資が必要ということです。
稼げるようになるために投資をして、コンフォートゾーンと感情を受け取ってください。そうすると、どうやったら成功するのか、どうしたら成功しないのかがわかるようになります。
だから私は、稼げてない人の原因が、見たらよくわかるのです。しかし稼げてない人同士では、稼げないのがなぜかわからないでしょう。
そうした本当のコンフォートゾーンを手に入れたら、あなたも成功することができます。