自信をつけるのに必要な考え方と方法
新しいことを始めたり、起業やビジネスなどで「自信がない」という悩みを持つ人が多いです。自信がないので、クライアントが取れないとか、自信がないので、ブログが書けない、という人もいます。
ではどうしたら、自信を身につけられるのでしょうか。
今回は、2つの方法をご紹介します。それは
・成功体験をする
・欠乏マインドを直す
ことです。これらの方法で、確実に自信がついていきます。
ここでいう自信は、自分にはゴール達成能力があるという自己評価のことです。コーチング用語で言うと、エフィカシー(自己効力感)と言います。エフィカシーが高いと自信がある、ということです。
エフィカシーを高めて、ビジネスを成功に導きましょう。
それでは、これから、1つずつ解説していきます。
自信をつけるには、成功体験をする
エフィカシーという言葉は、心理学者のバンデューラが提唱した言葉です。バンデューラは、エフィカシーを高めるために、成功体験をすることが有効だと言っています。
成功体験と言っても、大金持ちになったり、有名人になったりすることだけではありません。小さな成功体験が大切です。
自分で決めた、小さな挑戦を達成することで、「できる」という自信がついていきます。例えば、ブログを1記事書いてアップしよう、と決めたら、それを達成することで、成功体験をすることができます。
ブログが書けたら、今度は、ワードプレスを設置してみようとか、セミナーをしてみよう、というふうに、どんどん挑戦していって、それを達成していきます。
こうした、小さな達成が自信を高めてくれるのです。
知り合いの空手の先生がいるのですが、空手教室で子供に小さなことから達成させているそうです。例えば、10mダッシュする、という小さなことから、やり抜くことを覚えさせているのです。
そうしたら、子供は、少しずつでも、「できる」という自信がついてくるでしょう。
こんな風に、自分自身でも、まずは小さなこととか、目の前のことでいいので、達成していきましょう。そのうち、大きな目標に対しても、自信が芽生えてきます。
自信がつかないパターンから抜け出す
成功体験を積むと、自信がついていきますが、逆に何も挑戦しないと、自信をなかなかあげられません。自信がないので、「何をやってもどうせできない」と思い、挑戦できない、というループになります。
この状態で、「大きなゴール設定をしましょう」と言っても、「起業なんて無理です」「ゴールはありません」と言われてしまいます。
このパターンを抜け出すには、何でもいいので、小さなことを達成することです。そうやって自信をつけていくと、他のことに対しても自信がつきます。
心理学では、一般性セルフエフィカシーと言います。一般性、というのは、一つのことだけでなく、どんなことにも当てはまるということです。
ただ、それでも自信が無いからできない、という場合、
・他人の成功体験に励まされる
・人から肯定的な言葉をもらう
・生理的な刺激(酒など笑)
などの方法があります。自分の成功体験が一番いいのですが、これらを使ってもいいでしょう。
例えば、身近な人や、物語などで、他人が目標を達成した話を見聞きする、というのも有効です。また、コーチとか友人などから励ましてもらったり、褒めてもらうことで、行動できるようになります。
お酒を飲むと気が大きくなるので、自信がつきます。その勢いで何かをする、というのもありです。ただ依存しないようにしましょう。これは、人によってはコーヒーなどでもいいでしょう。危ない薬はやらないでくださいね^^
あとは、運動をすることで、気分が前向きになります。運動直後は気分もかなり高まっているし、脳内物質を最適にする効果もあるのです。
自信がないのは、自信がある
そして、自信がない人は、実は自信があります。なぜなら、本当にできないことは、自信がないと思わないからです。
あなたも、横綱に相撲で勝手ください、と言われたら、「そんなの無理」と思うでしょう。全然できないことは、「自信がない」とは言いません。可能性があるから、自信がないと言うので、実は自信があるのです。
前頭三枚目くらいなら、「自信がない」と言うかもしれませんね。それは、勝てるかもしれない、と思っているからです。
このように考え方を変えてください。自信がない、と言った時点で、自信があります。本当はできると思っているのです。だから、自信があることを認めて、やってみましょう。
自分に優しくする
挑戦できないのは、自分に厳しいから、と言う原因もあります。失敗したら、ものすごく怒ってくるコーチがいたら、たいていの人は、失敗が怖くなりますね。それを自分でやってしまっているのです。
うまくいかないと、自分で自分を責めたり、「自分ごときがやるのは千年早い」と言って、できなくなります。
自分に優しくして、うまくいかなくても、挑戦したことを認めたり、もうスタートしていいよ、と自分に許可を出せることが大切です。
欠乏マインドにならない
欠乏マインドは、足りないものとか、欠点に注目してしまうマインドのことを言います。
人の欠点とか、自分の欠点ばかり見えて、自分の強みは無視してしまいます。この考え方だと、どんなに勉強しようが、スキルを身につけようが、新しい欠点を見つけて自信をなくしてしまいます。
コーチでも、コーチングの知識やスキルはあるのに、ビジネスで稼げない人がいますが、欠点を直すことにフォーカスしてしまっているからです。
だから、学びがやめられないし、お金が出て行くばかりになります。
自分の豊かさを知る
欠点や足りないものに注目するのを直すには、自分にあるものや、豊かさを知ることが必要です。
実績がない、という人でも、よく探せば実績はあります。資格を取ったのも実績です。企業でチームのリーダーをしたというのも実績です。
主婦でも、子供を育てた、家事を10年やった、というのも実績になります。たとえば、子育てコーチングをするのに、子供を育てた経験がある人と、ない人だったら、ある人の方が、子育てのことがわかると思ってもらえます。
よく「0スタートです」という人がいるのですが、0スタートの人は赤ちゃんくらいです。大人なら、何か強みがあります。それが、業界No.1でなくてもいいのです。
たとえば、自分より、コーチングスキルや、ビジネスが上手だと思う人がいたとします。でも、その人と同じにならなければ稼げないわけではありません。
その人が、時間と体力が無限にあるなら、世界中の人を一人一人セッションできるでしょう。しかしそうではなく、セッションは年10人かもしれません。
そうしたら、あぶれた人たちや、別の価格帯とか、その人がターゲットにしていない人たちに、売れる可能性があります。
大事なのは、お客さんがどう思うかです。あなただから頼みたい、というお客さんがいるのですから、その人にとってはあなたが一番ということになります。
欠乏マインドをやめて、自分には十分ある、と思うと、こういうことが見えてくるのです。
感謝する
欠乏に注目するのではなく、自分の豊かさを知って、感謝しましょう。感謝はポジティブ心理学の研究などで、幸福感を高めることがわかっています。
普段の生活でも、感謝できることがたくさんあります。たとえば、バナナは今簡単に手に入りますが、ほとんど全部が海外から来たものです。
本当は、フィリピンとかに行かないと食べられないバナナを、好きなだけ食べられるのは、私たちがそれだけ豊かだからです。
だから、バナナの皮をむくたびに、豊かな生活をしているな、と思いましょう。そうやって感謝をしていきます。
そうすると、気分が前向きになって、幸福感がアップし、自信もついてくるということです。エフィカシーは、気分によっても上がります。
自信をつけてビジネスを加速させよう
今回は自信をつけることをテーマにお話ししました。自信がない、と言っていても、ビジネスは進みません。考え方や、具体的な行動を変えていきましょう。
重要ポイントは、成功体験をすることと、欠乏マインドを直すことです。
小さなことからでも、達成することによって、自信は徐々に身についていきます。やがて大きな目標にも向かっていけるようになるでしょう。
そして、自分自身のすでに持っているものや強みにフォーカスして、欠乏から豊かさへマインドを転換してください。
自信がない、と思っている時点で、自信があります。自分自身に、スタートする許可を出してください。