外から付け足しても売れないわけ
売れる商品を作るのに、どこかから、スキルを学んだり、資格を取ったりする必要はありません。
スキルや、資格は、学んでいる人が多いですが、それを繰り返していても稼げるようにはならないのです。
稼げるようになったら、マネタイズの仕方がわかるのですが、稼げないのに学び続けても、どうやってお金にするかわかりません。
稼げないコーチは、外から何かを付け足すことで、稼げると思っていますが、実はもう稼げるものは持っています。
資格やスキルをとって貧乏になる
良いスキルとか、良い知識は大事ですが、それがあったとしても、売れなければお金は入ってきません。
こんなに良いスキルを支えますとか、こんなに知っています、と言っていても、お客さんがお金を払わなければ意味がないのです。
反対に、何かの資格を持ってなくても、お客さんが欲しがるものを提供できれば、ビジネスになります。
稼げないコーチは、そのお客さんの欲しがるものが、スキルとか、資格だと思っているのですが、お客さんは「自分の問題が解決するか」「自分のゴールが近づくか」に興味があります。
コーチは、自分がスキルを学びたいと思っているから、スキルが売れる、と思ってしまうのです。それは、コーチ向けの話で、それ以外の人は、人生を良くしたいと思っています。
そのため、コーチが、コーチ視点で、「良い商品」「完璧な商品」をいくら作ってみても、売れません。お客さんの視点で作らないと売れないのです。
資格を付け足したら売れる、とかいうのは、全然マーケットやお客さんが見えていないわけです。学ぶこと自体は、悪いことではないですが、それとお客さんに求められるかは別の問題になります。
サラリーマンでも、資格を学んだらお給料が増えるわけではありません。なぜかというと、会社に必要とされていないからです。
会社はビジネスをしているので、商売に直接つながる資格には給料を払いますが、そうでなければ払わない、というシビアな判断をしています。
しかし、労働者はほとんどそれがわからないので、自分で考えた、自分の価値アップをしようとします。資格とかスキルを付け足したら、自分の市場価値がアップする、と勘違いしているのです。
コーチングの場合は、コーチング資格を持っていて、稼げない人が多いので、資格を持っていても、それで売れるということはありません。
コーチとして稼ぎ続けたいなら、労働者思考を止めて、ビジネス思考になる必要があります。つまり、市場価値のあるものを売るという発想になるということです。
これは、お客さんの視点がないとわかりません。お客さんは、年収を増やしたいとか、スポーツがもっとうまくなりたいとか、人間関係を良くしたい、などの悩みや希望があります。
それらが、お金を払ってでも達成したいことなら、ビジネスが成り立ちます。あとは、その悩みや、希望が解決できると信じてもらえれば、クライアントになってもらえるのです。
お客さんのニーズを見つける
だから、大事なのは、いかにお客さんにとって必要な商品を作れるかです。商品がないと、いくらアクセスを集めても、広告を出しても、売れません。
要らない商品は、コーチがいくら良いと思っても、ゴミと同じです。
例えば、あなたの家に、工事用の赤いパイロンが届いたとします。それがいくら高品質のパイロンでも、すぐに不燃ゴミか何かで出してしまうでしょう。
要らないものは、ゴミなのです。コーチングも、形はないですが、セッションや移動などで時間を使います。また、コーチと話すわけです。好きでもないのに、お金を払って買うことはありません。
しかし、稼げないコーチは、人をたくさん集めたら売れると思ってしまっているのです。なんでもいいから、集客とか、アクセスを集めればいいという発想です。
商品作りをするのではなく、たくさん人がいれば誰かが買うだろうと期待するのですが、誰も欲しがらない商品なら、やはり売れません。
集客術とか、ツールとかに頼っても、ザルで水をすくうのと同じになります。
ここで、売れないコーチは、「売れないので勉強する」と思ってしまいますが、売れる商品を作るという視点になることが大切です。
勉強しなくても、売れるものを作れるはずです。実はコーチが思っているよりも、必要なスキルというのは少ないです。
例えば、経営者向けのコーチングをする、と言ったら、すごいスキルや知識が必要だ、と思う人が多いと思います。めちゃくちゃビジネスについて勉強しなければ、と思うかもしれません。
しかし、MBAまでとっても、コーチングができるわけではありません。というのも、ポイントはそこではないからです。クライアントに知識とか、スキルがある方が、コーチはやることが少なくなります。
経営者の場合なら、マインドセットもよくできている人が多いので、ほとんどやることがありません。だから、スキルがあまり要らないのです。
ニーズが満たせればビジネスになるので、今自分が持っているものを動員すれば、商品作りができます。また、後から付け足してもいいのです。
実際には、売れるものとか、すごい力を持っているのに、気づいていない人が多いです。自分が持っているのに、外から付けたそうとしている、もったいない状態です。
自分の強みは、当たり前になっているので「大したことないですよ」と思いがちですが、大したことあるとか、役立つかどうかは、お客さんが決めることです。
「レンタル何もしない人」という人気のビジネスをしている人が以前話題になりました。この人は、ただいるだけで、何の能力も使わずに、お金をもらっています。
一人で入りにくいレストランに一緒に行って欲しいなどのニーズで、かなり人気になったのです。
スキルどころか、むしろ、持っている能力を捨てているくらいです。それでも、人の役に立てばビジネスになります。
売れる条件を最短で揃える
売れるために必要なことは、売れる条件を満たすことです。売れる条件は、お客さんが欲しいと思うかどうかです。そのためには、まず売れる商品が必要です。売れる商品を、マーケティングするから売れます。
しかし、売れないコーチは、条件を自分のコンフォートゾーンで考えて、売れない商品を売ろうとしたり、自分を高めれば売れると思ってしまいます。
私は、さっさと稼ぎましょうと言っていますが、それは、さっさと売れる条件を揃えましょう、ということです。
その売れる条件は、売れないコーチが思っているものとは違います。条件がわかっているなら、稼げているはずです。だから、コンフォートゾーンの外側の答えなのです。
商品を売るというのは、めちゃくちゃ難しいことではありません。オリンピック選手になりましょう、と言っているわけではないのです。
やることをやって、条件を揃えれば、稼ぐことができます。ちゃんとやれば、半年もあれば売れる仕組みが出来上がります。
そうしたら、継続して稼ぎ続けるプロコーチになれるのです。
一人でやっていたら、3年5年10年経っても売れるようにはなりません。実際そういう人はいます。
ビジネスには、スピードも大切です。何年かしたら、コーチング業界も変わっているでしょう。今の基準を、何年かかけてやる、と思っていても、そのときにはもう売れなくなっています。
本気で稼ぎたいなら、最短で、売れる条件を揃えて下さいね。