コーチング

アファメーションが入らない原因と効果を出す方法

アファメーションが入らない原因

アファメーションや、セルフトークが入らない、やっても変われない、という話をよく聞きます。やってもうまくいかないし、逆に落ち込んでしまって、やめてしまったりします。

これらがうまくいくには、先にマインドセットをしなおした方がいいのです。今回は、アファメーションやセルフトークが入らない原因と、上手な使い方をご紹介します。

無意識が反発している

アファメーションやセルフトークが入らない原因は、無意識が反発してしまうからです。貧乏人なのに、「私はお金持ちです」と言っても、無意識では嘘だとわかっています。

嘘だとわかるので、逆に無意識に反発されてしまい、もっと貧乏感を感じてしまうのです。自分の意識でも、嘘だとわかっているので、違和感があります。

こうやってアファメーションをしても、苦しいだけで成果が出ないので、続きません。そして無理にやっていても、ストレスになって落ち込んでいってしまいます。

また、アファメーションが続かない、ということが起きると、「できなかった、失敗した、変われない」と思ってしまい、ますます変われなくなります。

他の人はうまくいっているみたいなのに、自分にはできない、とネガティブな感情を感じてしまうでしょう。

ただアファメーションができない人や、成果が出ない人は多いので落ち込まないでください。落ち込んでいると、余計にゴールが遠ざかってしまいます。

アファメーションをする前に、まず、心の状態を整えることをしてください。マインドセットを変えて心を楽にするのです。

まず、心を楽にすることから始める

心を楽にする、というのは、自分を責めることをやめるということです。アファメーションをしているあなたはもしかしたら、「これができない」「これが足りない」と思っていないでしょうか。あるいは、こうじゃなきゃダメだ、自分はダメだ、と思っていないでしょうか。

そうした状態で、アファメーションをして、楽しいですか?まず、アファメーションをするなら、自分がやりたいこととか、なりたい姿を決めることが大切です。

しかし、自分を責めて、こうしなきゃ、ああしなきゃと、無意識に思っていると、自己評価が下がっていきます。そして、あまり望んでいないようなアファメーションをしている可能性があります。

まず、望まないことをアファメーションでどうにかしようとしても、難しいです。そして、自己評価が低いので、自分にはできる、と思うことができません。

だから、アファメーションをしてもうまくいかないのです。

アファメーションをうまくやりたいのなら、自己評価を上げるために、自分を責めることをやめてください。自分を受け入れるようにするのです。

自分のことを責めることと、本当に変わることは、違います。太っている人が、ダイエットできなくて、自分をいくら責めても痩せません。むしろ、ストレスでもっと太ります。

本当に痩せたいと思った人は、ジムで運動して、野菜を増やし、カロリーを減らします。

この違いは何かというと、ネガティブな方ではなく、ポジティブな方に向いていることです。うまくいかない人は、痩せない自分を責めます。しかし、うまくいく人は、痩せるにはどうしたらいいのか、と考えます。

自分を責めるだけの人は、自己評価が下がり、行動もできません。方向が自分を下げる方になってしまっているので、プラスの方向にいかないのです。ネガティブなコンフォートゾーンを強化しています。

ポジティブ思考にして「どうしたらいいか」と前向きに考えられればいいのですが、そのためにはまず、ネガティブ思考を止める必要があります。

ネガティブ思考を、無理にポジティブにしようとしてもストレスになってもっと落ち込みます。だから、自分を受け入れる、というマインドをまず作ってください。

これは、自分を許す、ということです。何かうまくいかなかったとき、悔しいのはしょうがないです。しかし、ずっと自分を責めているようだと、前に進みません。

だから、冷静に、自分ができないことや、できなかったことを、受け入れて、許すのです。自分に対して優しくしてください。そうすることで、ネガティブ思考は止まります。

ネガティブ思考が止まると、自己評価が自然と上がるので、そこからポジティブに切り替えて行ってください。

新しいゴールができたら、「できる」と思うのです。これは気持ちひとつなので、できる、という気持ちを持ってください。

自己評価が上がってないと、「できると思い込むなんて、そんなこと言っても……」と反発されるのを、私は知っています。だから、まず自己評価を上げることが大切なのです。

これは、自己評価を上げるように勉強するとか、できるように勉強する、ということではありません。それは、実はできることから逃げる言い訳です。

私が言っているのは、マインドの切り替えです。マインドの切り替えは、頭の中で起こります。自分を受け入れることは知識量とかの問題ではありません。

もしそれができないと思うなら、信頼できるコーチについて、マインドを変えてもらってください。

変わりやすい意識状態を作る

アファメーションがうまくいくには、そのための意識状態を作ることが大切です。これが無意識にできている人はうまくいきますが、できない人は、同じことをしても、全然入っていきません。

私は催眠術もしていますが、深い催眠状態を作らないと意識的に言葉を言っても、脳にはじき返されてしまいます。

例えば、私が「あなたは自分の名前を忘れますよ」と言っても、催眠状態じゃなかったら、自分の名前を忘れる人なんかいませんよね。しかし、催眠状態だと名前を忘れさせることもできます。

全く同じアファメーションをしても、催眠状態の深さで効果が変わるのです。これは「サンサンの違い」と言います。サンサンというのは、同じことを3か月しても、3年分成長するということです。

3か月分しか成長しない人とは、大きな違いになります。催眠状態を作れると、このサンサンの違いを使うことができます。

自己催眠のやり方

自分で自己催眠をして、アファメーションをしてみましょう。自己催眠のポイントは2つです。

・呼吸を吸う1:吐く2くらいにすること
・吐くときに、体の力を抜くこと

まず、5秒吸って10秒吐くという具合に、1:2の呼吸を覚えてください。秒数は、数えなくてもいいので吐くのが2倍になるくらいの感覚でやります。

そして、吐きながら、体の力を抜いてください。

首、肩、腕、お腹、背中、足、頭の順番で、部位ごとに力を抜いていきます。

そして、頭の力まで抜けたら、そこでアファメーションをしましょう。特別な意識状態になっているので、アファメーションが入りやすくなります。

言葉選びに気をつける

アファメーションやセルフトークをするは、意識状態とともに、言葉選びに気をつけてください。

よくある間違いは、「ネガティブな言葉を使わない」ことです。ネガティブな言葉を使った方がいい場合もあります。むしろ、ネガティブ面が強い人は、先にネガティブな言葉を使って自己催眠しましょう。

たとえば、自信がない、と思ったら、「自信がないことを忘れる」と自己催眠します。

こういうと、従来の理論からかなり逸脱しています。コーチングを知っている人なら、否定形は無意識は理解できない、と思っています。

しかし、これはある意味正しいのですが、ある意味間違っています。催眠術を知らない人たちが言っていることです。催眠術では否定形がバリバリ入ります。忘れると言ったら、本当に忘れます。

むしろ、よくあるコーチングのやり方だと、反発が起きやすいので、変な感じになります。多分、コーチングが宗教と言われたり、効果がない、胡散臭いと言われるのは、無理にポジティブにして嘘っぽいからだと思います。

実際、アファメーションで無理にポジティブな言葉を使うと、逆効果になるという実験データがあります。

最初は、ネガティブを打ち消すという内容で、よくなってきたらプラス面を強化することばを使う、という順番の方が、入りやすいです。

今回は、アファメーションやセルフトークが上手くいかない原因と、どうしたら上手くいくのかについてお話ししました。

ポイントは、まず自己評価を高めることです。そのために、自分を責める癖をやめて、自分を受け入れるようにしてください。

そうやってネガティブ思考を止めた上で、ポジティブ思考に切り替えていきましょう。そうすれば、◯◯ができる、と思えるようになります。

足りないことではなく、自分がやりたいことの方に目が向くので、アファメーションの効果が出やすくなります。

そして、無意識が変わりやすい意識状態と、変わりやすい言葉づかいするすることで実際に変わることができます。今回の内容をぜひ実践してみてください。

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