悩む前にやってから考える
今日は悩む前にやってから考える、というお話をします。新しいことをする時に、悩んでいる人が多いです。しかし、悩む前に、やってみた方が早く成長することができます。
やる前に悩んでもしょうがない
何か新しいことをするときに、悩んでいてもしょうがないのは、それを経験したことがないからです。経験したことがないので、いくら悩んでもその実態はわかりません。
ネットなどでいろいろ調べたり、人の話を聞いたりすることはできるのですが、それも他人の意見です。結局自分でやってみないことには、自分にとっていいのかは、わかりません。
また、限定合理性、という行動経済学の考え方があります。これは、人は合理的であろうとするけど、どうしても限界がある、ということです。
そのため、何かを決めようとするとき、いくら完璧な情報を集めようとしても、不可能なのです。だから、いくら考えても、悩んでしまうし、決めることが難しくなります。
ビジネスにおいても、準備ができてからとか、勉強してから、という人もいますが、いくら勉強しても、準備をしても正しい答えが出るわけではありません。
しかも、本当の意味で準備や勉強をすることもできないのです。しっかりと、データを集めているわけではないのがほとんどです。実際には、悩んでいるだけだったり、一歩が踏み出せないだけだったりします。
準備してからいつかやろう、と思っていても、世の中がいつも同じ状態であることはありません。例えば、行きたいと思っていた映画が終わってしまうこともあるし、お店が閉店になってしまうこともあります。
いろいろなものを比べて、どれがいいか、最適なものを選ぼうと思っていても、それらがいつまでも手に入るものかはわかりません。
悩んでいる時間があれば、できてしまうことも多いです。時間が無駄になってしまうことが多いので、悩まないで、とりあえず少しでもやってみる方が、効率が良くなります。
やることで基準ができる
やる前に悩むのではなくて、やってから悩む、とした方が、成長が早くなります。実際にやってみると、よかった、とか、失敗した、と判断することができるのです。
もちろん、取り返しがつかないようなこともあるのですが、ほぼほぼ、悩みというのは、やってみた方が良いです。また、悩んでいた時間も取り返せないのですから、やはりやった方がいい、と考えることができます。
ジムに行ってみようか悩んでいる時、まずジムに行ってみればいろんなことがわかり、1つの基準を作ることができます。
入る前にも、いろいろ調べて比べることはできるのですが、良さそうなところに入ってみたら、満足するところと
不満なところなどが見つかるでしょう。
そうすると、他のジムの良いところと、悪いところも、はっきりわかるようになるのです。それで、そこがよかったら続ければいいし、他のジムの条件がよさそうなら、そちらにも行ってみればいいのです。
経験がないことは、判断基準ができていないので、その状態で悩んでも結論を出すことができません。やったことがある人なら、経験があるのでわかります。
マックがいいか、ウィンドウズがいいか、と迷った時も、とりあえずマックをどこかで使ってみたら、自分に合っているかわかりますね。
こんな話をクライアントさんとしていたのですが、そのすぐ後に私も少し悩むことがありました。家に置く植物を買おうと思って、花屋に行ったのですが、選んだことがなかったので、どれがいいかわからなかったのです。
そこで、この話を思い出して、とりあえず店員さんが勧めてくれたアジアンタムという植物を、買ってから考えることにしました。その方が、家に植物を置く経験ができるので、早いと思ったからです。
実際買ってみたら、結構気に入っています。そして、思っていたより、植物があると気持ちがいいことがわかったり、もっとこうしたら良くなるとか、いろいろ気付くことがあったのです。
もし、迷って決められないからと言って、また今度、と帰っていたら、植物を置くことはなかったかもしれません。
このように、一度やってみることで、判断基準ができて、頭の中の整理がつくようになります。そして、新しい情報が入ってくるのです。
やめとけばよかった、と思うこともあるかもしれませんが、そうしたら、他の選択肢の良さがより明確になったということです。
Inventしながら進む
ビジネスでも、「起業準備中」を続けるよりも、とりあえず小さくでもスタートして、試してみることが大切です。例えば、セミナーをしようか、しまいか考えているより、先に会議室を取って、募集を開始してみます。
そうしたら、意外と人が来るかもしれないし、0人かもしれません。どちらにしろ、やってみたことで「フィードバック」が得られたのです。
失敗をしたくない、というのは自然な気持ちですが、成功にしろ失敗にしろ、フィードバックが得られるので、本当の失敗というのはないのです。
セミナーが0人だったら、募集の仕方とか、時期とか、普段のメルマガなどがよくなかったのかもしれません。これは結果が出て、基準が生まれることで、初めてわかることです。
やってみようと言っても、怖い、という気持ちもあると思います。それは、確実に上手くいくやり方がわからないので、失敗するかもしれないからです。
この考えがあると、なかなか成長できません。というのも、やり方が全部わかるまで待っていても、わかることはないし、タイミングも逃してしまうからです。
Invent on the way という考え方があります。これは、やり方はその都度発明すれば良い、ということです。先にやると決めてから考えることが重要だということです。
そうすると、脳はクリエイティブになって、なんとか目標を達成する方法を考え始めます。そして、自分が考えつかなかったような解決方法を、発明することができるのです。
お金がないから、ビジネスができない、と言っている人も、いきなり借金を負ったら、お金を作る方法とか、家の中のものを売ればいい、と気付くようになります。
決めること、やってみることで、判断基準が生まれ、悩んでいた時にはぐちゃぐちゃになっていた情報が、きちんと整理できるようになります。
決めないから、やり方が出てこない、という順番になっているということです。ここは自分を信じることが必要です。
どうしたら、自信を高められるのか、というと、そういう経験をしてみることが一番です。
先に決めてみることをしてみてください。ブログを書くなら、絶対に今日1記事書く、と決めれば、ネタが思いついたり、普段気づかないことに気付くようになります。
小さなことからでいいので、Invent on the way を試してみてください。そうしたら、自分にそういう能力があるんだ、と自信を持つことができます。