自分に対して優しくする
あなたは、自分に優しくしているでしょうか。それとも、厳しくしているでしょうか。自分に厳しくした方がいい感じがしますが、実は、優しくした方が、いろいろなことがうまくいきます。
ビジネスでも、自分に優しい方が成功しやすいのです。
自分に厳しいと行動できない
自分に厳しい人は、自分を責めてしまいます。何か新しいことをしようとしても、責めてしまうので、それが怖くなってできなくなってしまうのです。
それは、他人にどう評価されるかとか、失敗するかもしれない、という考えで出てきます。うまくいかなかった時には、やはり、「何でうまくできないんだ!」という感じで、自分を責めてしまうのです。
こうしていると、どんどん行動することができなくなります。
自分に対しても厳しく評価してしますので、あれはやってはダメだ、これはやってはいけない、ということになります。
ビジネスも、知識がないからとか、スキルがないから、といった感じで、「しっかりとした実力がないといけない」と思うのです。
過去からの延長線上の自分にはふさわしくないことは、未来のイメージとして描けなくなります。まずは、能力を上げてから、という思考なので、自分を変えることがなかなかできないのです。
自分に対して優しくする
では、どうしたらチャレンジしたり、新しい行動ができるようになるか、というと、「自分に優しくすること」です。
家族が、自分がどんな失敗をしても受け入れてくれるとわかっていると、新しいことができるようになりますね。
スポーツでも、親が怒る子供は、萎縮して、親の目を気にするようになります。親に怒られたらどうしよう、とビクビクしてしまいます。
だから自分に厳しくしないで、優しくすることができれば、新しい行動をしやすくなるのです。
もし厳しくされたからといっても、親を恨んだり、期待しないでください。それは進歩しない考えです。
他人をコントロールするのは難しいですが、他人に頼らずに、自分で自分を受け入れるようにしましょう。例えば、何か失敗しても、自分を責めないで、励ますようにしてください。
自分を責めて、落ち込んで、感情的になっても、何も解決できません。まず自分を受け入れて、前向きに次に向かうために、優しく対応するのです。
そして、どんなことでも、やってみたり、行動できたことに対して、自分を認めてましょう。
自分に許可を出す
自分に厳しい人は、なかなか許可を出すことができません。許可というのは、やってもいいよ、ということです。もうビジネスをスタートしていいよ、とか、幸せになっていいよ、というふうに許可をするのです。
許可を出せないと、もっと勉強して実力をつけないと、ビジネスをしてはダメだ、とか、自分はまだまだ未熟だから、幸せになってはいけない、と思ってしまいます。
そうすると、もっと準備ができてから、とか、もっと自信がついてから、と、行動が起こせなくなるのです。
これは、コーチングのゴール達成の考え方とは真逆です。ゴールの考え方は、先に未来を決める、ということです。ビジネスをしたいなら、先にビジネスをする、と決めるのです。
そうすることで、今まで認識できなかったことに気付くようになり、潜在能力が発揮されます。潜在能力というのは、今は眠っているけど、未来の自分が持っている力のことです。
未来の自分が持っている、ということは、今の自分にもある、ということです。そしてこれは、「潜在」なので、気付くことはできません。
どうしたら、この能力が目を覚まして、使えるようになるか、というと、未来を先に決めればいいのです。未来を先に決めないで、過去からの延長で積み上げるという思考だと、潜在能力は見つかりません。
あなたが突然、どこか知らない国にワープしたと想像してみてください。そうしたら、どうにかして、そこで生きていこうと、必死になるでしょう。
言葉も文化もよくわからない状態で、なんとかして適応するはずです。その時は、自分でも思ってもみなかった能力が発揮されるのです。
ゴール設定も、これと同じことです。先に、慣れ親しんだコンフォートゾーンの外にゴールを設定することで、初めてやり方が見えてきます。
ここで、「こんなに大きなゴールはダメだ」と許可を出せなかったら、ゴールは設定できません。理想のライフスタイルがあっても、「自分のような人間にはふさわしくない」と思ってしまうので、罪悪感を感じます。
そうすると、そこから逃げたいという心理が働きます。そして、人に嫌われないように、批判されないように考えられた、そんなに楽しくない未来のイメージと、すり替わってしまうのです。
まずは、自分を責めて、許可を出せていない自分を認めてください。不安や、ブレーキがあることを認めるのです。そして、その上で自分を許してください。
そうすることで、自由にゴールを考えることができ、新しい行動もできるようになります。
自分や他人に対して評価しない
他人からの評価はなぜ気になるのでしょうか。それは、自分も相手を評価しているからです。
そして、自分に厳しい人は、他人に対しても厳しい評価をしています。ここは表裏一体になっているのです。他人から自分が評価されているように感じるなら、それと同じ基準で他人も判断しています。
相手の方が、優れているのか、劣っているのか、と考えるのです。すると、劣っていると思わないと安心できないので、劣っている、という方に考えがちになります。
すると、自分は他人からどう評価されているのか、劣っていると思われていないか、ということが気になるようになります。
しかし、こういうことをしていても、物事は進まないので、評価することをやめた方がいいです。
評価することをやめるには、相手の価値を認めることが必要です。相手の価値を認めると、比べてどうこうではないことに気づきます。比べることは無意味だとわかるのです。そして、自分の価値も認められるようになります。
ビジネスにおいても、相手や自分がどう評価するかは、関係がないことです。大事なのは、相手が自分の商品を欲しいと思うかどうかです。
もちろん信頼関係がなければいけませんが、これは比較することとは違います。信頼関係を作り、自分の商品を欲しいと思ってもらえることに、フォーカスしてください。
自分に対して、厳しくすることをやめ、許可を出してください。自分と他人の価値を認めて、評価することをやめましょう。
こうすることであなたは、理想の未来に行くことができるのです。