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文章を書くときに立証責任を果たす

今回は、わかりやすい文章の書き方、ということで、「立証責任」という考え方をお話ししていきます。

立証責任というのは何かというと、何か主張をするときや感想を言うときでも、なぜそうなのか、どうしてそうなるのか、という理由や根拠をちゃんと示すことですね。

やっぱり人間は、ただ主張されただけだとなかなか信じられなかったり、納得できなかったりします。

なので、主張と根拠がちゃんとはっきりしていると、それによって説得力が生まれるということですね。

例えば、友達から「運動した方がいいよ」と言われたとします。そうしたら、皆さんはどう思いますか?

「運動したらいいよ」と言われたら、まあそうなんだと思う人もいるかもしれません。でも、多分友達に「なんで?」って聞くと思います。

やっぱり根拠がないと納得できないですよね。例えば、「運動した方がいいよ、君は太ってるから」と言われたら、まあ理由がある方が納得できますよね。

こんな感じで、何か主張をしたら、それに伴って理由や根拠をつけることが大事です。それをやると、説得力が高くなります。

例えばコーチングで、「イメージした方がいいですよ」と言うことがあります。なぜかと聞かれたら、「イメージすると、例えば夢が現実のものだと脳が認識するようになって、それで夢が叶うんですよ」と説明します。

夢は、イメージした方がいいんです。なぜなら、イメージすると脳がそれを現実だと思って認識するからです。

例えばこんな風に、立証責任を果たしていきます。これが、まずは一段階です。

主張に対して「なぜならこういう理由だからです」という風に責任を果たすことが大切ですね。

プラスもう1個、理由や根拠がつくと、より強力になっていきます。

なので、2回主張に対して理由と根拠をつけるということは、できる人はやってみるといいかなと思います。

例えば、さっきの例だったら、

「イメージした方がいいですよ。なぜなら、イメージした方が脳が現実だと認識するようになり、ゴールが叶えやすくなるからですよ」

そこに対して、さらに根拠として、

「例えば、私自身の例なんですが、自分がこういう夢をいつもイメージしていたら叶いました。こんな風に夢っていうのは、イメージすることで叶いやすくなるんですよ」

というふうに根拠を重ねて付けると、余計わかりやすい文章になっていきます。

けっこう、立証責任を果たしてない人は多いです。

なかなか立証責任を知らないと多分わからないと思うんですよね。

僕は高校生の時に、東進ハイスクールというところに行ってたんですけど、横山雅彦先生という人がいて、その人がやってた英語の長文読解の授業があって、そこでロジカルリーディングというのを教えてもらってたんです。

知ってる人はいるかもしれないですが、そこで僕はこの英語の文章のルールとして立証責任っていうのを習ったんです。

英語の文章だと何か主張したりあるいは形容詞的な表現を使ったりした時に、それを立証しないといけないっていうルールがあるんです。

英語の文章というのは、論文などはそのルールに則って作られてるし、日常的にやっぱり英語圏の人は、立証責任に基づいた会話とか話をしてるんです。

だから、主張したら必ずその理由をつけるという風な癖がついてるみたいなんですね。

でも、日本人のコミュニケーションだと、あんまり立証責任、「それなんで」というところまで話さなかったりしますよね。

これはこういうもんだとか、こうした方がいいよ、とかは言うけど、「なんでですか?」っていうと、言わなかったり。

そういうのって、意外とテレビに出てるようなインテリの人でもやってなかったり、わかってないんですよね。

なので、なかなか文化的に立証責任っていうのがないです。

これをちょっと意識して入れてみると、非常にわかりやすく、説得力がある文章になっていきます。

立証責任は、多分知らない人が多いと思うんですよ。でも、めちゃくちゃ大事です。

知らない人が多い中で、この立証責任っていうのをしっかりと入れるだけで、周りの人と、文章のレベルなり、喋るレベルが、だいぶ変わります。

周りの人がやってないからですね。そんな感じでちょっとやってみてください。

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