ゴール設定

ゴールから引っ張られてゴール達成する

ゴールから引っ張られてゴール達成する

ゴール達成するために必要なのは、ゴールから引っ張られることです。ゴール設定をしてもうまくいかない人は、自分がゴールに行くと思っている人です。

ゴールには行くのではなく、ゴールの方から引っ張ってくれるか、ゴールの方から来てくれるという感覚が大切です。

しかし、これとは逆で、積み上げる感覚になるとうまくいきません。

積み上げ思考はうまくうまくいかない

積み上げる感覚でやると、なぜうまくいかないか、というと、方向性がずれているからです。

積み上げるということは、ゴールに対して、道筋ができていないということです。

例えば、ホームページを作りたい、とします。その時、ホームページを作ることを第一にしたら、必要なことだけできればいいわけです。

そうしたら、自分作るか、外注するか、という選択があります。外注する人は、お金を使ってさっさと作ります。自分で作りたい人は、調べながら作ります。

この時、積み上げる思考の人は、ホームページの作り方を勉強する、ということから始めて、そこから抜け出せなくなります。

まずは準備から、とか、知識を身につけてから、といってインプットとか、練習ばかりする、という感じです。そうやって付け足していくことで、ゴールが達成する、と思っています。

しかし、現状を大きく変えるには、自分の殻を破らない範囲で努力をしても、意味がありません。ゴールは現状の外にあるので、ゴールの世界が現実になっていないといけないからです。

ゴールの世界が現実になる過程が、ゴールが向かってきたり、ゴールから引っ張られたりすることです。

ゴールと現状を、輪ゴムで繋げたら、お互いに近づいていきます。ゴールは、そのようにシンプルに達成します。こうするには、あなたが望むゴールである必要があります。

なぜ積み上げ思考になるのか

積み上げ思考は、ゴールから引っ張られていないために、起こります。向かっていく方向がわかっていないので、現状でできることをやってしまい、現状がますます強化されるのです。

なぜかというと、積み上げている感覚になっている時点で、現状を意識しているからです。現状があって、それに付け足すという感覚なので、実は現状を強めています。

行動力がどうとか、モチベーションがどうとか、よく言われていますが、そういうことを言っている時点で、強く現状を意識しているのです。

これらは、言い換えると、「やりたくないけど無理に何かをする力」のことを意味します。

やりたいことだったら、行動力がどうとか、モチベーションとかは言いません。コーチングも、コーチングが好きな人なら、行動とか全然思わないわけです。

私も、コーチングをしていますが、それに関しては、他のことをしていても頭の片隅にあるので、いろんなことを思いついたりします。クライアントさんのことも無意識に考えています。

それは、行動力とか全然思わないですし、仕事とも思いません。人から、仕事はなんですか?と言われると、仕事はしていません、と思います。でも一応お答えはするのです。

趣味はなんですか?と言われても、趣味なんてないんだけどな、と思いながら、適当なことをお答えしています。

ゴールが現実になるとか、ゴールから引っ張られる、という感覚になれば、その世界がどんどん当たり前になっていくのです。

積み上げる思考というは、不安や劣等感から生まれます。、不安や劣等感を埋めるために、付け足さないといけない、という思いがあるのです。

付け足さないとうまく行かない
とりあえず積み上げて努力する
先回りして準備したい

このように考えてしまいます。面白いから本を読む、というより、付け足さないといけないから、本を読む、という感覚です。

そうしていても、不安はいつまでも埋まることはありません。というのは、方向性が見えていないからです。方向性がわかると、やっていることの意味がわかるのですが、方向性がないと、意味を見出せません。

方向性がないということは、重要性が決まらないということなので、やるべきことが無限に生まれます。それらは、やりたいことではなく、やるべきことです。

本当は、方向性が決まれば、可能性が狭められるので、気持ちは楽になります。ゴールに必要なこと以外はスコトーマ(盲点)にするのです。

しかし、付け足そうとすると、選択肢が多くなりすぎて、混乱と不安を生むのです。

サイの角のようにゴールを達成する

私は、いろんなコーチングにおいて、バランスホイールという概念があるのですが、それは間違っていると考えています。バランスホイールは、結局、人生の特定のバランスをとらなければならない、ということを意味しているからです。

ゴールから引っ張られれば、バランスは自ずとそれに合わせたものになります。みんなが、「趣味」を持たなければいけないのか、と言ったら、そんなことはないわけです。しかも、「趣味」をゴール化する必要もありません。

どんな分野にしても、それぞれに、自分なりの関わり方があります。しかも、常に変化しています。それを特定のくくりにする意味がありません。

今の社会やコーチング業界では、この考え方をわかる人は少ないと思いますが、いずれこれが当たり前になる日が来るでしょう。

特定の区分けを与えられて、それに自分を合わせる必要がないということです。バランスも、何か付け足して、丸い円を作る、という思考です。

しかし、ゴールというのは、尖った角です。ブッダが、「サイの角」の例えを経典の中で使っていますが、ゴール設定に関しても、サイの角と同じです。

輪ゴムも、引っ張られるほど尖ってきます。そうしたイメージを持ってください。

あれもやらなければ、これもやらなければ、ではないということです。バランスも取る必要がありません。そうした、付け足しの考えを排除しましょう。

そのためには、不安感とか、劣等感を持っていることを自分自身で認識することが必要です。そうすることで、それらに邪魔されない判断をすることができます。

例えば、起業をしたい、と思ったら、起業をしている未来を現実に持ってきてください。自分がそこに行くのではありません。

自分が行くと思っていると、現状があって、それに向かって努力して、行動力を発揮して、となります。これは現状維持に陥りやすくなり、積み上げ思考が生まれます。

積み上げになると、方向性がずれてしまうので、うまくいかず、現状が変わらないということです。現状から考えるのは、想像したような方法しか取れないから、変われません。

ゴールを現実に持って来れば、そのギャップが明らかになって、引っ張られるようになります。引っ張られると、方向性が定まります。その結果、想像もしなかった方法が目のまえに現れたりするのです。

積み上げるとか、付け足しの思考は、すっかり手放してみてください。

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