現状を抜け出して成功する方法
目標やゴールを設定しても、1年で大きく変わり、成功できる人と、1年でほとんど変われない人がいます。
どうしたら、1年で大きく成長したり、成功できるようになるでしょうか。
そのためには、「現状を考えない」ことが大切です。
小さな目標がうまくいかない理由
目標やゴールを決める時に、よくある間違いが、「現状から考える」ことです。
今○○なので、このくらいの目標にしておこう、という感じで、ゴールを作ってしまいます。そうすると、目標が小さくなります。
小さい目標は、達成しやすいように思いますが、実は多くの人が達成できません。ほんのすこし体重を減らすとか、収入を増やすとか、そういうこともできないのです。
たいていの人が、現状から考えた、小さい目標の方がうまくいくと考えています。心理学とか、よくあるコーチングなどで、小さな目標がオススメされていることも多いです。
小さな目標がうまく機能するなら、ほとんどの人がうまくいくのですが、実態は、小さな目標をかなえられる人は少数なのです。
結局1年経っても、体重も1kgも減らない、ビジネスも始められない、収入が増えない、人間関係も変わらない、となります。
なぜそうなるか、というと、現状の中の目標は、脳にとっては現状の延長、コンフォートゾーンにあります。そのため、変わろうという気持ちが起きないからです。
なので、小さな目標と、セットでモチベーション維持法などが教えられます。
モチベーションが湧かないので、モチベーションを無理に高めないといけないわけです。
・モチベーションを高める工夫をする
・筋トレをしてモチベーションを高める
・周りの人に宣言して強制力を使う
こうしたことがよく言われています。
その理由は、先ほどお伝えしました。簡単に言うと、やる気が起きないからです。
もちろん、これらは有効なやり方でしょう。しかし、それは、本当に自分が望むことなのかは、考えた方がいいです。
そうした目標にとらわれることで、ずっと「モチベーションアップ」をしないといけなくなります。あなたは、そういうことをしたいでしょうか。
モチベーションがないのは、やる必要を脳が感じていないからです。なぜ脳がそう思っているのか、自分自身によく聞いてみた方がいいですね。
現状の欠点探しをしない
現状から考えて目標を作る時、「現状の欠点を埋める」という視点になる傾向があります。
コンフォートゾーンの中を見渡してみて、その中で、あれが足りない、あれがあったらな、と考えるわけです。言い方を変えると、劣等感とか、欠乏感から、目標を作ります。
・スキルが足りないので、成功していない
・勉強や知識量が足りず、成功できない
・痩せてないので、モテない
・筋肉があったら、うまくいくのに
などなど、いろんな欠点が見つかるわけです。
しかし、欠点を埋めることに、やる気が出るわけではありません。なので、頑張ってやろうとして、頑張りが続かずに達成できなくなる人が多いのです。
やる気が出る場合もあるのですが、それは、「どうしてもやらないと、非常にまずいことが起きる場合」です。
例えば、ダイエットでも、「体重を減らさないと、半年で死にますよ」と医者に言われると、ほぼ確実に痩せることができます。
あるいは、「筋肉をつけないと、死にますよ」という状況だと、自然と筋肉がつきます。
しかし、現状を見渡して、ここがあったらな、という程度だと、危機感も、やる気もないので、達成しにくいということです。
また、現状の欠点を埋めることで、幸せになるとか、良いことがある、と思う人も多いですが、現状の欠点は、埋めてもコンフォートゾーンの中です。
起業して、成功しよう、と思う人が、本とかビジネススキルとかを学んでも成功しないですが、それは、コンフォートゾーンの欠点が、答えではないからです。
答えは、コンフォートゾーンの外にあるので、見えていません。そのため、セミナージプシーや、ノウハウコレクターが出来上がります。
知識はたくさんあっても、結局稼げなかったりするのです。
現状は一切考えない
では、どうしたら良いか、というと、現状を一切考えないことです。
現状の欠点とか、現状から行けそうな小さな目標とか、現状に縛られた目標、ゴール設定はやめましょう。
現状を無視して、何がやりたいか、考えてください。
・お金がない
・時間がない
・スキルがない
・人脈がない
などの、様々な状況は無視しましょう。自分に制限がないものとして、自由に発想してください。
そうすると、本当は何がしたいか、見えてきます。もし見えてこない人は、自分を制限する癖あるかもしれません。
・現実的になりなさい
・分をわきまえなさい
・頑張らないと幸せになれない
・やりたいことをやるのは罪悪だ
・お金をもらうのは悪いこと
・親にとって良い子になる
このような、様々な制限がかかっている人は多いです。そうすると、その制限ルールの枠内で、発想するようになってしまいます。
真面目な人ほど、そうした制限を自分にかけている場合があります。制限を一旦はずして、シンプルにやりたいことや、楽しいことを考えてみてください。
その時、できるかできないかは、考えないようにしましょう。
できるかできないかを考えて、できることだけ目標にしようとすると、現状に引っ張られてしまい、コンフォートゾーンが変わりません。
できないことの方がむしろ、目標としてはいいのです。なぜなら、できないと思うことなら、あなたのコンフォートゾーンに答えがないからです。
なので、その目標を達成する場合は、自分が変わる必要ができてきます。そうすると、脳はクリエイティブになって、今まで見えなかった達成方法に気づくようになるのです。
現状は否定せずに感謝する
ただし、現状に対して、否定から入るのではありません。今のコンフォートゾーンは、あなたが自ら作り上げたものだからです。
現状を否定することで、自己否定になり、「なんでこんなこともできないんだ」「自分はダメだ」というネガティブな考え方になる可能性があります。
また、親が悪い、社会が悪い、マスコミが悪い、など人のせいにしてしまう人もいます。今の状況は、誰かが作ったものだ、と自己責任を放棄してしまうのです。
そうすると、自己正当化が起きて、実はますます変われなくなります。
コーチングでは、中には、自己否定や現状否定をすすめる人もいますが、現状を選んでいるのにも理由があるので、否定するものではないのです。
・現状は自分が作り出した
・現状は自分を守る存在だった
このことを理解して受け入れましょう。
そして、欠点探しではなく、「感謝」して「卒業」するという意識を持つのです。
現状は、最高の状態です。というのは、あなたが、良くなろうとしてした選択の、最先端の結果だからです。
あなたが、ビジネスで成功して、豊かなコーチになったら、現在は、「必要だった」と思うでしょう。それは、理想の未来から見たら、すべて必要なプロセスになります。
その上で、感謝して卒業し、過去の延長線上にはない未来を想像してください。そうすれば、あなたの目は自然とゴールに向くようになります。
・過去から現在までの延長で考える
・コンフォートゾーンの欠点探し
・現状否定や自己責任の放棄
これらをやめて未来にフォーカスしてみてください。
ちなみに自己責任とは、巷で言われる自己責任論とは違います。「自分が状況を作っている」「自分の選択が未来を作る」という意味です。
なので、人に頼るのは甘えだ、とか、人に援助されても人を援助してもいけない、という考えとは違います。自己責任がわかっている人は、人の助けを得ることも、自分の選択だ、ということがわかるのです。
労働者は、間違った自己責任論の人が多いので、人の力を使いません。成功している起業家は、自己責任を理解しているので、人の力をどんどん使うのです。
・未来から考える
・現状への感謝と卒業
・自己責任
これらのマインドを使えば、あなたも1年で大きく変われます。