1、チンパンジーとゴリラ
2、ゴリラと人間
3、チンパンジーと人間
進化上、一番近いのはどの組み合わせだと思いますか?
正解は・・・・・・なんと「3、チンパンジーと人間」なのです。
つまり、チンパンジーは、ゴリラよりも人間に近いんですね。
びっくりしますよね笑。
さて、今回は抽象度を手軽に上げる「類人猿視点」についてお話したいと思います。
「抽象度」という概念はわかりにくい概念なので、
「抽象度を上げよう!」と言ってもなかなかできない場合があります。
正直、いまいち実感が持てないという方もたくさんいるでしょう。
そんな悩みを解決できるのが、「類人猿視点」なのです。
これは具体的には、チンパンジーとボノボと人間を統合する視点を持つことです。
僕は最近ボノボやチンパンジーといった類人猿のことばかり考えています。
なぜかそんなことをしているのかというと、単純に類人猿が面白すぎるから、
そして類人猿のことを考えながら、人の認知やマインド、
生き方などを解明しようと思っているからです。
ちょっとだけ類人猿のご紹介をしましょう。
・ボノボの面白さ
ボノボは、しょっちゅうセックスばかりしています。
ケンカしてもセックスして仲直りします。
また、メス同士でもセックスします。
仲間からご飯をもらうために、セックスします。
ボノボにとっては、セックスが挨拶みたいなものなのです。
彼らは平和主義で、群れの中でも、他の群れに対してもあまり争いをしません。
争いをしても、仲裁したりなだめたりして、なるべく争いを避けようとします。
・対して、チンパンジーは攻撃的です。
群れの中で国会議員顔負けの政治があります。
たとえば、群れの中の順位をあらわす挨拶がたくさんあります。
徒党を組んだり、裏切り、謀略などをします。
群れの中で殺し合いすることもよくあり、
他の群れと戦ってジェノサイドすることもあります。
ざっと書いてみましたが、面白いですよね笑。
そして、人間と通ずる部分がたくさんあります。
人間は、ボノボの平和主義な特徴も、チンパンジーの闘争本能も持っていますよね。
それもそのはず。
ボノボとチンパンジーと人間はDNAがほとんど同じなのです。
DNAが95%とか98%同じとも言われています。
3者の同じ祖先からまず人間が分岐して、
その後ボノボとチンパンジーが分岐しました。
この3者を統合した、「類人猿」の抽象度で考えると、何か原理が見えてきそうです。
ただ、とんでもなく頭を使います笑。
人間心理や社会も複雑なのに、ボノボやチンパンジーのことまで同時に考えるので
頭がパンクしそうです。
試しに、ちょっと考えてみてください。
・3者のうち、人間にだけ発情期がないのはなぜか?
・人間は、ボノボとチンパンジーどちらに近いのか?
・人間の男性器がほかに比べて一番大きいのはどうして?
・ボノボのように、平和を実現するにはどうしたらいいのか?
類人猿のことばかり考えていた結果、
最近は人間を見ても類人猿に見えるようになりました笑。
あなたもぜひ類人猿の抽象度で思考してみてください。
世の中の見え方が変わりますよ^^
ちなみに現在、類人猿から人間を考える試みは、認知科学でも社会科学でも盛んにされています。
今後、類人猿の抽象度で考えることはどんどん重要になってくるはずなので、
今のうちに類人猿をチェックしておくといいですよ!
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