人間って分類上サルの一種なんですよ。知ってましたか?「人間はサルから進化した」のはみんな知っていると思いますが、人間はサルじゃなくなったのではなく、いまだにサルの仲間なのです。
人間、つまり「ヒト」は分類学で言うと、「サル目ヒト科ヒト属ヒト」です。同じサル目には、ゴリラや、メガネザルやニホンザルもいます。ヒトはちょっと変わったサルってところですかね笑。
さて、今回は抽象度についてお話したいと思います。抽象度という概念はちょっと難しいし勘違いして使っている人もたくさんいます。
ただ抽象度という概念は非常に優れた道具です。使えるようになると、「人類が火を使えるようになった」くらいのインパクトがあなたに起こります☆
まず抽象度とは何でしょうか。抽象度とは、「概念の情報量の大小のレベル」のことです。
何のことやらわからないですね笑。
たとえば住所で考えてみましょう。「神奈川県横浜市西区遠藤さん宅」という住所があったとしましょう。外国から「遠藤さん宅」に手紙を送る際には、
「日本神奈川県横浜市西区遠藤さん宅」
となります。
遠藤さん宅をあらわすには、たくさんの情報量が必要ですよね。では今度は対象を神奈川県にしてみましょう。この場合は
「日本神奈川県」
で指し示すことができます。2つを並べて比較してみましょう。
「日本神奈川県横浜市西区遠藤さん宅」
「日本神奈川県」
並べると、遠藤さん宅より、神奈川県のほうが情報量が少ないですよね。このとき「遠藤さん宅」よりも「神奈川県」のほうが抽象度が高いと言えます。逆に言えば、「遠藤さん宅」は「神奈川県」よりも抽象度が低いと言えます。
もう一つ例を出しましょう。冒頭でお話したように「ヒト」は「サル」の一種です。この場合、「ヒト」よりも「サル」のほうが抽象度が高いことになります。さらに抽象度を上げていくと、「ヒト→サル→哺乳類→動物」となりますよね。
抽象度が高い、つまり情報量が少ないと、「潜在的な情報量」が多くなります。簡単に言うと含まれるものが多くなるのです。
「神奈川県」には川崎や江ノ島も含まれますが、遠藤さん宅になると川崎や江ノ島は含まれません。また「サル」にはメガネザルやニホンザルが含まれますが、「ヒト」には含まれないですよね。
このあたりで混乱してきましたか?すぐに理解できなくてもかまいません。難しいので笑。
ではこれがコーチングとどのように関係してくるのか、お話します。重要なのは、「自分がどの抽象度で物事を考えるか」です。
例えば、「自分の会社」レベルの視点の人は、「業界」レベルの情報が見えません。「業界」視点で考えれば他の会社の情報もわかりますが、「自分の会社」には他の会社は含まれていないですよね。また「業界」レベルで考える人は、「ビジネス」レベルで考えることができません。
やりたいことが見つからない人は、思考の抽象度が低く視野が狭くなっているのが原因です。たいてい自分のことばかり考えているので、視野がとても狭くなっているのです。
抽象度を高くすれば、今まで見ることができなかった情報が一気に見えるようになり、やりたいことが次々に見つかります。つまり現状の外側に抜け出すことができます。
ここで一つ、抽象度を高くするためのワークをしましょう。
~~~~~~~~~~~~~~
一週間肉を食べないで過ごしてください
~~~~~~~~~~~~~~
これはあなたの抽象度を「動物」レベルまで高くする方法です。人間は動物の一種です
。多くの人にとって、動物が肉になる過程を見ることは耐えられないはずです。
しかしわれわれはそのことを忘れてしまいがちです。肉を食べないことによって、動物のことを思い出し、考えてみてください。
また、動物を育てるためには、大量の穀物が必要です。大量の穀物を使った肉を食べるかげで、食べものがなくて飢餓に苦しむ人たちがいます。彼らのことを考えながらご飯を食べてみてください。
こうやって、抽象度の高いことを考える時間を増やしていくことで抽象度は上がっていきますよ^^そうすれば、圧倒的に多くの情報を得ることができるようになります!
この記事へのコメントはありません。