今回はコーチングにおいて大前提となるマインドである「自己責任」についてお話します。
自己責任を理解し、常に自己責任にもとづいて生きることで本当に自由になることができます。自己責任というと、なんだか縛られるような気がしますが、そうではないのです。
自己責任は「全ては自分が選択したことである」ということです。わかりやすくするために2つの場合について考えてみましょう。一つは「何かをすることの選択」、もう一つは「感情を選択」です。
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何かをすることの選択
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「今日は会社に行きたくないなー」と思ったとき、あなたはどうするでしょうか。「行きたくないけど、しょうがないから行こう」となるかもしれません。もしかしたら会社に「行かされている」と思うかもしれないですね。
でも、このとき「会社に行かない」という選択肢もあります。あるいは「会社を買収する」「会社に行って暴れる」なども可能ですよね。それをしないのは「会社に行く」がベストな選択だからです。
「そんなことはない。本当は会社をやめて起業するのがベストな選択だ」
そうでしょうか?では起業すればいいですよね。でもそうしないのは、起業したときのリスクやデメリットと会社をやめないことのデメリットを天秤にかけて、会社をやめないで今日も出勤することのほうが望ましいと思ったからです。
このように、人間はいつも自ら何かをすることを選択をしているのです。あなたが楽しいことをやるにしても、嫌なことをやるにしても、それはあなたが選んでいることで、他人の責任ではないのです。
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感情の選択
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次に感情の選択についてみてみましょう。あなたはもしかしたら、感情は選択できないと思っているかもしれませんが、感情は選択できます。
たとえばあなたが、誰かにいきなり悪口を言われたらどう思うでしょうか。怒って眠れなくなるかもしれないですね。
「悪口を言われて怒るのは当然じゃないか」
いいえ、当然ではありません。これも選択なんです。悪口を言われたときに、確かに一瞬不快な感覚があるかもしれません。
でもそのあとに「怒り」という感情を持つのではなく、「あの人は自分に自信がないんだな。あわれな人だ」と「慈悲」を持ってもいいですよね。(「気持ちいい」と思ってもいいでしょう笑)
仮に怒ったとしても、その感情を途中でやめることもできます。感情は一瞬で変えることが可能です。
「感情は変えられないよ!」
では、あなたが何か嫌なことがあって怒っているときに、宝くじで3億円当たったり、憧れの異性からデートの誘いがあったらどうでしょうか。怒りなんて吹き飛びますよね笑。
このように感情はすぐに変わるのですから、今怒るのをやめて楽しい感情に切り替えてもいいのです。
つまりどんな感情にせよ、それを持ち続けるのかやめるのかはいつも選択できるのです。これは自分の心の中の問題で、どんな感情を選択するかは他人ではなく自分次第ということです。
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自己責任でなぜ自由になるのか
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さてでは自己責任がなぜ自由に繋がるのでしょうか。たしかに自己責任というと厳しい感じもしますが、全てが自分の選択ということは、私たちはいつもどんなことでも自由に選択することができるということなんです。
・つまらないことをやめて楽しいことをする
・ゴールを設定して夢に向かう
・自分に自信を持つ
・幸せを感じる
・世界中の人のことを考える
これらは全て選択です。あなたがすることはただ選ぶだけです。もちろん、自分が選んだことによっておきた結果は受け入れなくてはなりませんが、それができれば自由なのです。
人からやらされている、会社からやらされている、社会からやらされている、と思うのではなく、「自分がやりたくてやっている」「自分が選んでこれをする」「自分が選んでこの感情でいる」という自己責任の思考で全てのことを選択してみましょう。