脳科学

文章を書いて悩みを解決する

僕は文章を書くことが好きです。
なにかと文章を書きたくなってしまいます。

ただもともとは、文章を書くのは好きではありませんでした。

小中学生のときには、読書感想文というものがありましたよね。
あれが大嫌いでした。

読書感想文が嫌いな人はけっこういるのではないでしょうか。

まずどうやって文章を書いたらいいのかもわからなかったですし、
原稿用紙に書くという作業自体がとても嫌いでした。

いつも、原稿用紙の文字数を埋めるために、
思ってもいないことを書いたり、本をそのまま書き写したりしていました。

でもなかには読書感想文が得意な友達もいて、
賞を取ったりする人もいます。

いったいどうやったら、賞を取れるような文章を書くことができるのだろう、
ということが、永遠の謎です。

いまでも、読書感想文を書くことができません。
書く必要もないですけどね笑。

さて今回は文章を書くことの効用について考えたいと思います。

読書感想文が嫌いだったかもしれませんが、
好き嫌いに関係なく文章を書くことは役に立ちます。

たとえば悩んでいるとき、
文章を書くことによって悩みが解決することもあります。

悩んでいるときというのは、不安な感情に心の中が支配されています。
恐怖とか、焦りといった感情を抑えられなくなっている状態です。

そこで、この不安な感情をなくさないといけないのですが、
文章を書くことで、感情をコントロールできるのです。

不安な感情というのは、とらえどころがありません。
それを、文字にすることによって、客観的に整理してしまうのです。

たとえば、仕事をクビになるかもしれない、
という不安で、パニックになったとしましょう。

放っておくと、どうしようどうしようと、おどおどするばかりです。
パニック状態ですね。

そういうときには、ノートやPCに何が不安なのかを書いてみます。

「仕事をクビになったら、食べていけないのが不安だ。」
「家族が路頭に迷うかもしれない」
「親になんていったらいいだろう」
・・・etc

このように、何が不安なのかをはっきりさせていきます。
これ以上ないというくらい不安を吐き出してください。
不安を書き出した時点でもうほとんど解決したようなものです。

なんでかというと、感情に支配されている状態を、
理性が支配する状態に切り替えることができるからです。

これが文章を書くことの効用です。
文章を書くことによって、感情よりも上に立つことができるのです。

あとおのずと解決策が見えてきます。
理性を働かせれば、

「クビになる可能性は何%だろう」
「転職をできるように、スキルを磨けばいい」
「いざとなったら生活保護を受ければいい」
「独立すれば問題ない」

といった思考をすることができます。

理性が働いている時点で、
やるせない不安というのはすっきり消えているはずです。

不安になったり、悩んだときには、
文章を書くということをやってみてください。

もちろん慣れてくれば、頭の中で同じことができるようになりますが、
文字という具体的な形にするというほうがやりやすいですから、
実際書いたり、PCに打ち込んだりすることをオススメします。

続けていれば、不安が出てきたとき
自然に理性を働かせる癖がついてくるはずです。

だれでもできるマインドの使い方の練習ですので、
ぜひ試してください。

PS

苫米地英人博士はクライシスサイコロジーという方法をよく紹介しています。

クライシスサイコロジーは、東日本大震災のような大きな災害(クライシス)が起こったときに、
パニックを抑制する方法です。

クライシスが起きたとき、人間はIQが下がって、
「ファイト・オア・フライト」という状態になります。

これは、頭が使えなくなって、
戦うか逃げるかという瞬間的な判断しかできなくなる脳の状態です。

そんなときは、大脳辺縁系という本能的な脳が優位になっています。

クライシスサイコロジーは、前頭前野という知的な脳を優位にすることで、
本能を抑えてIQを上げることで、パニックを抑えます。

前頭前野は強力なので、本能に打ち勝つことができます。

文章を書くことも同じように、
本能を抑えて、知的な脳=前頭前野を活性化することで、
不安を解決することができるのです。

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