ポジティブ思考とネガティブ思考はどちらがいいのか、ということが議論になることがあります。例えば、ネガティブ思考では目標を達成できないとか、いやいやポジティブ思考では現実は変わらないとかそういう感じです。ゴール達成に役立つのは、本当のところはどっちでしょうか?
ポジティブ思考とネガティブ思考
よく言われるのが「コップに半分水が入っているときどう捉えるか」という問題です。ネガティブ思考の人は、「半分しか入っていない」と考え、ポジティブ思考の人は「半分も入っている」と考えると言われたりします。この問題では、結論はポジティブ思考になりましょうということです。
私は、そういうことならポジティブでもネガティブでも「どっちでもいい」と思います。これは大したことではありません。でも、私はポジティブ思考の方が良いと思います。矛盾していますね。ただそれは、私がポジティブ思考の意味を違うふうに捉えているからです。
科学的に証明されているわけではないですが、催眠などのセッションを通して、本当のポジティブ思考が脳に与えるすごい力を感じています。
ネガティブ派の言い分
ネガティブ思考の方がいいという人たちも存在します。例えば、危険な仕事をする時には、リスクを考えないと危ないことがあるとか、ネガティブな感情が力になるというふうに考える人たちです。
こうした考えも正しさを含んでいると思います。最悪のことを考えた方がいい、という感じですね。最悪のことを考えるのが真のポジティブだとか言われるので変な感じですが。悪い方に考えた方がいいと、ネガティブ思考派の人は考えているわけです。
実はどちらもポジティブ思考だった
私が思うのは、よく言われているポジティブ思考とかネガティブ思考というのは、「結局どちらもポジティブ思考じゃん」ということです。どういうことでしょうか?
つまり、どちらもゴールに向かっていくのだから、ゴールにとってポジティブなのです。ネガティブ思考の方がいいという人でも、結局はものごとを前に進めるために役に立つという話をしています。前に進めるというのは「前向きだ」ということですね(笑)。
その反対に、ゴールに対するネガティブ思考は、もっと衰退とか破滅に向かっていく道なんです。これはゴールとは逆向きに働く力です。
ポジティブ思考で現れる脳の潜在能力
私はセッションの中でポジティブ思考になるように催眠や気功で働きかけてます。そうすると、結果としてリスクを無視するようになったりするでしょうか?それによって、能天気になって悪い結果が起こるでしょうか。
これが、そういうわけではないのです。これは頭で考えただけではわからないところです。ポジティブ思考になっても能天気なバカになるわけではありません。
むしろ、破滅や衰退に向かうネガティブ思考とは反対で、ゴールに向かい能力が開発されていく、生命力が上がる道なのです。実際、ポジティブ催眠を繰り返し入れていると、予知能力や洞察力、直感力がどんどん身についてきます。ポジティブ思考には、脳や潜在意識を解放するような力があります。
心理学的に言えば、ゴールに対する自己能力の自己評価=エフィカシーが上がっていきます。エフィカシーが上がればゴールは近づきますし、それによって能力も向上していきます。
ポジティブ思考の使い方の脳科学
よく言われる、「コップの半分問題」のようなポジティブ思考は、いろいろな考え方の一つでしかありません。本当のポジティブ思考と言えるのは、ゴールを見続ける心です。
不安になること、辛い感情が湧いてくることなどがあっても、自分の目標とか夢に向かっているのならそれがポジティブ思考です。
不快な感情にも理由があります。不快な感情を無視するとかそういう話ではなく、そんな感情が出てきたときにもそれを利用すると考えればいいのです。リスクを考えることもゴール達成に必要なら考えればいいです。
ネガティブ思考を守ろうとする人たちは、正しい面もありますが、破滅・衰退に向かう生命力が下がる思考は私はいいとは思いません。それを正当化しようとしている人もいます。単純に言うと、うつ病を重くするような方向を擁護する人もいるのです。それは人の自由ですが、ゴールや目標、夢があるなら、やめた方がいいでしょう。
そうではなくて、ゴールに対して前向きになるという意味での、本当のポジティブ思考をすれば、エフィカシーも上がり、生命力も脳の潜在能力も上がっていくのです。