ターゲットが広いと稼げない
今回は、ターゲットが広いと稼げないというお話をします。
コーチングビジネスで稼げない人の多くは、ターゲットが広すぎるという問題があります。例えば、単にコーチングができますとか、どんな悩みでも対応します、という感じになっているのです。
稼げない人ほど、ターゲットを広く取ってしまいます。それは広く取った方が稼げると思っているからです。しかし広くしようとするほど稼げないことを理解しましょう。
スキルや勉強ばかりになってしまうのも、ターゲットを広く取ろうとすることが原因の1つです。
どんな問題にも対処しようとするので、コンフォートゾーンから考えた未来の不安を解消するために、スキルをたくさん身につけないといけない、と考えてしますからです。
そのためいつまでもビジネスができなかったり、インプットばかりになって稼げなくなります。
なぜ広いターゲットは稼げないか
なぜターゲットを広げると稼げないのか、というと、ターゲットが広がるほど、魅力のない商品になるからです。
稼げないコーチの多くは、コーチングができます、なんとか式のコーチングができます、さまざまな悩みに対応できます、という雰囲気になっています。
そうすると、お客様からは「何をしているのかわからない」と思われます。
お客様が興味があるのは、自分の悩みを解決したり、理想を実現することです。なので魅力を感じるのは、その悩みや理想に合致したコーチングです。
「何でもやります」というコーチは、「専門性がない」と判断されてしまいます。
例えば、ダイエットのコーチングができるコーチでも、「何でもやりますよ」と言っていれば、「ライザップの方がいい」と思われるでしょう。
それは、ライザップの方が専門性が高くて、結果にもコミットしてくれるからです。なので、悩みが深い人ほど専門のところに行きたいと考えます。
稼げないコーチは、ターゲットを絞ると売れなくと考えますが、むしろ逆になっているわけです。「何でもやります」と言っていたら、箸にも棒にもかからない商品になってしまいます。
その状態でアクセスアップをしたり、集客術を使ったりしても売れません。人が集まってもどんどんスルーされていくでしょう。
だからブログを書いていても、SNSを頑張っていても売れないのです。
稼げるようになるには、ターゲットを絞らなければいけません。コーチングが珍しい時は、「コーチングをやります」でよかったかもしれませんが、今はコーチは山ほどいて、増え続けています。
そうしたコーチたちが、考えなしに「なんでもやります」「◯◯式の資格があります」と言うわけなので、ますます売れなくなっていくわけです。
みんな同じようなインプットをして、同じような発信をして、同じポジションなら、売れなくなって当然ですよね。
安い値段なら買ってもらえていたものも、売れなくなるかもしれません。同じことをする人がどんどん増えるからです。
なのでしっかりと、自分のポジションを確立しておくことです。
いろんなスキルはいらない
稼げないコーチは、売れないと、ターゲットをもっと広げよう、と言う方向に行きがちです。本当は絞り込まないと売れないことはわかりますよね。
ただ、絞り込むと対象の人が少なくなるという恐怖があるので、広げた方が安心だと思ってしまいます。
そうすると、「もっとインプットが必要だ」と考えてしまうわけです。これが学びがやめられない理由の1つです。
足し算の考え方です。
なんとか式のお客さんが10
NLPのお客さんが10
〇〇スキルのお客さんが10
で合計30になる、という発想になります。
だから、新しいスキルや資格を取るとお客さんが増える、と思ってしまうのです。
実際には、稼げていない人が他のものに手を出すともっと稼げなくなります。時間もお金もなくなり、ターゲットも曖昧になっていくからです。
スキルや知識は学ぼうと思えばいくらでもあります。コーチングの範疇の外のこともあるわけです。
経営者へのコーチング
平社員へのコーチング
メンヘラへのコーチング
これらで、一番簡単なのは、どのコーチングでしょうか?
おそらくメンヘラへのコーチングが一番簡単だと思う人が多いでしょう。なぜなら、自分のコンフォートゾーンで考えるからです。
そのため、カラーセラピーとか、心理療法の学びをするコーチも多くいます。このコンフォートゾーンにいれば、稼ぐにはものすごく学ばないといけないと考えてしまいます。
一番簡単なのは、経営者へのコーチングです。なぜなら、ほぼスキルがいらないからです。
多分、すごいスキルや、会計学や経営学の知識がないとできない、と思う人がほとんどと思います。しかしそれは会計士がやればいいことです。
本人に知識やスキルがあるほど、コーチはやることがなくなります。だからスキルがいらなくなるわけです。
スキルが広がれば、難しくて稼げない領域を引き寄せやすくなります。だから、ターゲットを広げて学ぶほど、収入は上がらないわけです。
ターゲットは絞る
ではどうしたら稼げるかというと、ターゲットを絞ることです。
ターゲットを絞ることで、差別化ができ、専門家になることができます。私もビジネスを教えていますが、誰でも教えるのではなく、稼げていないコーチに教える、という専門性があります。
それは私自身がコーチで、コーチングビジネスのことはよく知っているからです。
一般的なビジネスコンサルに教えてもらうコーチもよくいますが、なぜ稼げるようにならないかというと、コーチとして稼ぐ方法がわからないからです。
ブログを書くのも、ほとんどの人がアフィリエイターと同じことをします。そんなスキルやテクニックで稼げるなら、もっと成功するコーチが多いでしょう。
ところが、コーチングビジネスでの稼ぎ方ではないので、稼げないコーチが多いわけです。
私は「コーチがなぜ稼げないか」をわかっているので、それを直すことができます。
なので、集客コンサルとか保険セールスマンのセールス法などのビジネススキルを学んでも稼げないことに気づいた人は、私のところに来てくれます。
このようにターゲットを絞ることで集客になるのです。
ターゲットを絞るというのは、9割の人に嫌われても1割が好きになってくれればいいということです。
1割の人や、100人に1人でもすごく好きになってもらえれば、集客はできるようになります。
私の家の近所に蒸しパン専門店があるのですが、蒸しパンが好きな人なんて、100人に1人いないかもしれません。しかし蒸しパンが好きな人は是非そこに行きたいと思うでしょう。
そして、蒸しパンが特に好きじゃないお客さんも来るようになるのです。
私も別にパンが好きなわけでも、蒸しパンが好きなわけではないですが、つい気になって買ってしまいました。蒸しパン専門なら、よほど美味しいに違いない、と思ってしまったのです。
このようにターゲットは広げなくても、ポジションが明確なら、自然にお客さんは広がります。
なのでターゲットを絞って、自分の専門性を持ってくださいね。
今回はターゲットが広いと稼げない、というお話でした。
稼げないコーチの多くは、ターゲットが広いと稼げると思っていますが、広げるほど魅力がなくなり、稼げなくなります。
そしてスキルがたくさん必要だと思ってしまうので、学びがやめられなくなり、時間とお金がなくなり、ますます稼げなくなるのです。
稼げるようになるには、ターゲットを絞るという発想に変えてくださいね。
あなたが助けたい人に、しっかりとメッセージが届くようにすることです。それによって、集客もできるようになり、コーチングビジネスを成功させることができます。