契約できないブレーキ
今回は、契約ができないブレーキというお話をします。
コーチングで稼ぎたい人はたくさんいますが、多くの人が「契約ができない」という部分で躓きます。
集客ができたとしても、体験セッションにお客様が来たとしても、契約できなければお金は入って来ないですよね。
無料や1回だけなら受けてもらえても、高額商品や、継続となると予約が入らなかったり売れなかったりして悩んでいる人は多いでしょう。
なぜ契約ができないか、というと、原因の一つは契約に対するブレーキがあることです。そうすると、仮にそれ以前の段階でうまくいっていても、契約ができずビジネスが成功しません。
契約にブレーキがあるということは、「契約したくない」と思っているということです。
契約は悪いことだとか、契約をすると悪いことが起きると考えているので、それが恐怖や不安になって、曖昧にしてしまうわけです。
お金は稼ぎたいけど、契約はしたくない、という矛盾がある状態はとても苦しいと思います。
なので、お金を稼ぐのをやめるか、契約をするか、どちらかにする方が良いわけです。
ただ「お金を稼ぎたい」と思う人がほとんどだと思います。では契約するしかありません。それを避けて、お金を稼ぎたいのに、契約の部分を曖昧にしたり、避けていたりするのはよくありません。
なので契約に対するブレーキを外すことが大切です。
結果は100%コーチの責任か
まず契約へのブレーキになるのが、
「結果を出せるか不安」
ということです。
なぜそう思うかというと、完璧にやらなければならない、と思っているからです。
例えば、お客様のゴールを達成させなければいけないとか、期間中に成功させなければいけない、と考えてしまう場合があります。
すると、そんなに高いスキルはないとか、自分には無理だから学んでからにしよう、と考えてしまうでしょう。
契約をしてお金をもらったら、すごいことをしないといけないと思っているので、契約はしたくないわけです。
あなたが100万円のコーチング契約をできるかどうかです。多分稼げてないコーチのほとんどはできないでしょう。
ビジネス以前の問題で、もしお客様に頼まれても、自分から断ってしまうかもしれません。
しかし、コーチはお客様の願いを100%叶えなければいけないわけではありません。それは相手があることだからです。
いくらコーチがサポートしたとしても、クライアントの都合もあります。こういうことをやりましょう、と言っても、やって来ない人なら、その人を変えるのは難しいことです。
例えば、クライアントが100億円稼ぎたいです、と言っても、100億円稼げるかどうかはわかりません。
そう考えると、コーチはクライアントの成果を全部保証する必要はないとわかると思います。なので、もし保証するとしたら、自分が約束できる範囲までです。それ以上約束すると問題があります。
もし100億円保証するコーチングがあるなら、その料金は300億円くらいはするでしょう。
それが約束できるならすればいいし、できないなら約束しなければいいだけです。契約する内容は、自分が約束できることだけでいいのです。
クライアントがどれだけ成長するかは、クライアント次第です。
いくら高級な寿司屋でも、お客様が美味しいと思うか、まずいと思うかはわからないですよね。まずい寿司屋に入ったとしても、それはお客様の自己責任でもあるわけです。
全然変わらないこともあるかもしれないし、思っている以上にすごく成長するかもしれません。そんなことまでコーチがコントロールすることはできません。
もちろん、全力でサポートするわけですが、それで成果が出なかったら仕方がないのです。しかし、できないことまで約束したら話は別です。それは何を言われても文句は言えません。
なので、クライアントを選ぶことも必要です。
正直、価格が高くなるほどお客様も自己責任をわかっている人が来ます。だから成果も出やすいし、コーチングがどういうものかも理解している人が多いです。
逆に価格を低くすると、自己責任がわかっていないで、コーチが何でも叶えてくれるような気持ちの人が多くなります。
そういう人のコーチングはとても難しいのです。
なので、私はそういう人たちが向こうから断ってくれるように仕組みを作っています。価格もフィルターの一つです。
このように、コーチがすべてを叶えるわけではないので、契約にブレーキを踏む必要はありません。
もし目標に対して、2・3割くらいしか進めなかったとしても、一人ではそこまで行けなかったのだから、感謝されます。
なので、契約してサポートしてあげる方が、相手にとってもプラスになります。そうした思考で、契約をしてあげてくださいね。
お金の本質を理解する
契約のブレーキになるもう一つの原因が、お金を受け取れないマインドです。
お金に対して罪悪感があったり、お金が汚い、と思っていると、契約するとお金が入ってきてしまうので、契約できなくなります。
よく例に出す100万円の契約ですが、コーチングで100万円も貰ったらまずい、とどこかで思ってしまうわけです。
相手に悪いとか、そんなお金が一気にくると悪いことが起こりそうだ、と無意識に感じてしまいます。なのでお金を受け取ることに対して、マインドを変える必要があります。
その一つは経済の本質を理解することです。
100万円の商品を買ったら、お金が減る、と思っている人は、相手からもお金をいただけません。それはお金を奪って悪いことをしている、と考えるからです。
しかし100万円を払ったら、100万円以上の価値を相手は受け取るので、何も問題はありません。
経済は物々交換なので、お金を出して買うということは、それと交換で豊かさが手に入るのです。
お金を出してレストランに行ったら、美味しい食事や楽しい時間が過ごせます。しかしお金のマインドが間違っていると、受け取ったものに感謝できないので、お金が減ったと考えてしまうでしょう。
自分がそういう考え方をしていたら、お客様に対しても、「奪って申し訳ない」と考えて当然です。
そうではなくて、お客様はお金を払うことで豊かになれると考えましょう。そう考えるためにも、あなた自身も普段からお金の使い方を変えることです。
つまり、お金を使うことで、豊かになってよかったと思うことです。お金が出て行った、減った、とマイナスに考えていては、お金の流れはやってこなくなります。
あなたが無理にお金を払わせるわけではないですよね。お客様も、豊かになれると思って、お金を払うわけです。
その時点で、あなたのコーチングにはそれだけ価値がある、と相手は思っているのです。
自分のことばかり考えていないで、お客様の豊かにすることを考えてください。このように、お金の本質をしっかりと理解すれば、ブレーキはなくなります。
そうしたら、契約してあげたほうが相手のためだということがわかるでしょう。
申し訳ないとか、高いですよね?という態度でいたら契約ができなくて当然です。それは相手に対して失礼でもあります。
あとは、コーチ自身が腹を決めることが大切です。
今回は、契約できないブレーキについてお話ししました。
契約ができないのは、契約やお金に対して間違った思考があるからです。それに気づいて変えることがとても大切です。
稼げないコーチの多くは、こうしたマインドに気づかなかったり、避けるようにスキルを学び続けてしまいます。
それではいつまでたっても稼げなくて仕方がありません。
このことに気づいて、マインドを変えてくださいね。そうしたら契約に対するブレーキがなくなってくでしょう。