ゴールの世界が当たり前に思えるかどうかで、ゴールが達成できるかどうかが決まります。ゴールの世界が当たり前とは、言い変えれば、ゴールの世界がコンフォートゾーンになっているということです。
たとえば、起業できない人はなぜ起業できないかというと、起業が当たり前になっていないからです。起業できない原因は、勉強をしてないことでも、能力がないことでもありません。ひとえにコンフォートゾーンの問題なのです。
僕の卒業した大学はいわゆる有名大学で、友人に経営や起業を勉強している人がたくさんいました。中には学生起業していた人もいましたし、ナントカ賞を取ったり、優秀な成績を収めたりしていました。
そして難しい経営書を週に何冊も読み、リーダーシップとか、マネジメントやイノベーションについて研究していました。当時僕はそういう分野に興味がなかったので、みんな頑張っててすごいなーと思っていました。
でもそういう友達たちも、就活の時期になるとこぞって就活をしていました。そして、あれだけ起業の勉強していたのに今はただのサラリーマンになっているのです。ベンチャー企業の社員になる人が多かったですね。
起業の勉強をしていた僕の友人たちはなぜサラリーマンになったのでしょうか?それは「サラリーマンとして働くのが当たり前」というコンフォートゾーンを持っていたからでしょう。ですから、いくら起業家のような知識を身につけようが、マーケティング分析ができようが、それはすべてサラリーマンになるために使われてしまうのです。
僕はたまーにマーケティングの本とかを見ると、「これ一本で起業できるなー」と思うようなことも書いてあります。経営の本が使えないというわけではないです。こんなことをごりごり勉強してきた大学の友達たちは、どんだけすごいんだろうと思ってしまいますが、まだ普通にサラリーマンです笑
経営を勉強したり、マーケティングとかベンチャーとか言っていた人たちがどんどんサラリーマン化していく。その一方で、中学時代の田舎のヤンキーの友達が大工の棟梁をしてたり、特産物の卸売業をしています。彼らは自営業が当たり前なので、ビジネスを普通にしているのです。
地元のヤンキーの友達たちは、勉強ができたわけでもないし、いわゆる「経営分析」とかもできないと思いますが、心が「事業家」なので必要なものはちゃんとそろえて利益を出しています。
このエリート大学生と、田舎のヤンキーの例からも、コンフォートゾーンがいかに重要かがわかるでしょう。起業したいなら、「起業が当たり前でそれ以外ありえない」というコンフォートゾーンを持つ必要があるし、マッチョになりたいなら「マッチョが当たり前」と思う必要があるのです。
そしてコンフォートゾーンを作るためには、イメージの力が必要です。まずは、できるだけ大きくイメージを膨らませてみましょう。そして、イメージの世界が当たり前になるように、イメージを強化していってください。徐々にコンフォートゾーンがゴール側に移行していくのがわかるでしょう。
ちなみに僕は人の起業に対する心理的なハードルを下げるために「自営業」という言葉をよく使っています。起業っていうと難しそうだけど、自営業なら普通そうじゃないですか?^^