コーチングでスキルよりも大事なこと
コーチとしてビジネスをすること、そして、クライアントに実際に成果を出してもらうことのために、スキルより大事なことがあります。
それは、コーチ自身のマインドセットと、実践です。スキルも大事ですが、マインドセットができていないと、ビジネスも、コーチングも上手くいきません。
今回はコーチにとって必要なマインドについて解説していきます。
コーチ自身が変わり続けること
コーチングをする以前に、まずコーチが変わり続けることが必要です。コーチ自身が、コンフォートゾーンや、現状の外に常に出て行くということです。
コーチが現状の外に出て行かないのに、クライアントには、「挑戦しましょう」「コンフォートゾーンから出ましょう」と言っていても、なかなか伝わりません。
コーチングには、言葉だけでなく、非言語の部分があります。マインドセットは、非言語の部分に強い影響があります。非言語で伝わるものに、クライアントは影響を受けます。
非言語、というのは、技術だけと勘違いされています。もちろん、非言語技術もあります。しかし、一番大きな部分は、コーチ自身のマインドとか、行動の部分なのです。
例えば、いつも運動している人の近くにいると、何か運動したくなります。同じように挑戦している人の近くにいると、何か挑戦したくなります。
スキルの前に、こうした非言語の影響のことを考えましょう。そのために、やはりコーチ自身がコンフォートゾーンから出続けるうにしましょう。
また、そうして行かないと、コンフォートゾーンの外に出る人の気持ちがわからなくなります。
もちろん、誰でもコンフォートゾーンの外に出た経験はあるので、それを思い出すこともできます。しかし、社会人になると、子供とか若い時のように変化して行かない人が多いです。
子供とか、学生の時は、物理的に成長していくし、なんでも新しい経験になります。また、ほぼ強制的に環境がどんどん変わっていきます。
しかし、社会人になって、会社に就職して、となると、変化があまりなくなります。仕事に慣れて頭を使わないでもよくなり、そういう時間がほとんどになる人が多いです。
そして、人生的にも、経験があって、いろんなことをこなせるようになっているので、コンフォートゾーンから出られなくなります。ほとんど無意識に毎日が過ぎていき、「時間が過ぎるのが早い」と考えるようになります。
思い出してもいいですが、リアリティが圧倒的に変化しない方にあると、どうしても無理があります。自分が実際に変化していると、自然とわかります。
コーチも、稼げない、というコンフォートゾーンの中にい続けるのではなくて、稼げるコンフォートゾーンに移りましょう。稼げない人にとっては、この移動が大きな変化になります。
自分が稼げないで、好きでもない仕事とか、どっちでもいい仕事をしてほとんどの時間を過ごしていて、というのでは、非言語に出てしまいます。
今稼げていないくても、稼げるゾーンに向かっている、とならなければいけません。不安で勉強をするとかではなくて、本当に稼げる行動をしましょう。
クライアントの味方になること
コーチはクライアントの味方になってください。味方になる、というのは、ゴールの味方になる、ということです。なんでもハイハイと聞くだけではありません。
ただ、前提として、この人にゴールを言っても大丈夫、と思ってもらわなければならないので、クライアントのことを受け入れるようにしましょう。
世の中には、ゴールを否定する人と、否定しない人がいます。みんながみんな肯定してくれるわけではないので、生活していたら、否定する人にも会います。
そのため、自分の望みやゴールは、なかなか人には言い難いのです。だから、コーチはゴールの味方になってクライアントが話しやすいようにしましょう。
ゴールの味方、といったのは、コーチはクライアントのゴール達成の邪魔になるようなマインドは、転換させてあげないといけないからです。
ゴールを目指したいけど、怖い、というのは、ほとんどの人が思います。そうした時に、ただ味方になるつもりで、「今のままでいいよ」「怖いことはしなくていいよ」とカウンセラーみたいにならないでください。
そうではなくて、ゴール達成をするために、ふさわしいマインドに変わるように、クライアントを導いてください。そのため、時にははっきりと伝えた方がいいこともあります。
そうすると、変わりたい人にとっては、信頼できる存在になります。大きなゴールであるほど、やはり今の自分からは変わらないと達成できません。それはクライアントもわかっているので、変えてもらいたいと思っています。
何が間違っているのか、どう修正したらいいのか、伝えてあげれば、ゴール達成は近づきます。このように、ゴール側の味方になるようにするのです。
間違っても、現状の味方になることはしません。これは当たり前ですね。現状に止めるのではなく、未来に導いていきます。
本気で人の人生を変えるという気持ちを持つこと
コーチは、クライアントの人生を本気で変える、と考えてください。クラアインとの現状維持に負けるようだと、コーチングはうまくいきません。
コーチの方が、先にクライアントの未来をどんどん見ていくようにします。そして、先に、確信していきます。そうすると、クライアントは安心して、未来のための行動ができるようになります。
人の人生を変えるというのは、簡単なことではありません。うまくいかないこともあるし、大変なこともあります。だから、コーチは本当に変えようという意気込みを持って臨みましょう。
変わらなくても、その人の人生だから、というのも正しいのですが、コーチの側は真剣になっていなければ、変わるものも変わりません。
最終的に、変わるか、変わらないかは、クライアントの自由です。ただ少なくとも、変わりたいと思っているからコーチングを受けています。コーチは、変わりたいという方に、コミットするのです。
変える、というのは、洗脳ではありません。クライアントは変えてもらいたいから来ているので、変えると思ってコーチングをしてください。
さっきも言った、ゴール達成の味方になることとつながります。
クライアントは、いろんな言い訳をする時もあります。言い訳は聞いてはいけないのです。モグラ叩き、いたちごっこになります。言い訳は、いくらでも出てきます。こっちの言い訳が使えないと、あっちの言い訳が出てきます。
昔、ワニワニパニックというゲーセンのゲームをやったことがあります。ワニが次々に出てくるのを、ハンマーで叩いていきます。そんな感じで、言い訳を聞いていると、ワニワニパニック状態になるのです。
頭のいい人ほど、言い訳を考えられるので、それこそ学術論文みたいになってきますが、その労力は無駄なのです。変わらない理由を並べているだけです。
だから、言い訳を聞くのではなく、ゴールの確信を高めることとか、マインドセットを変えることをしてください。言い訳が出る、というのは、確信が持てなかったり、マインドがまちがっているからです。
言い訳を考えるのではなくて、どうしたらできるのか考えてください、と伝えてもいいでしょう。
私がコーチング単価は5万円にしましょう、と言っているのは、クライアントの本気度も試されているからです。遊びに来ている人に言っても、怒り出す可能性があります。
暇つぶしの人は、現状を変えないで楽しくなりたいだけなので、コーチングしてもしょうがないのです。だから、暇つぶしでは来れないように、料金設定をしましょう。
コーチが本気でやることで、クライアントは未来の方に確信が強くなっていきます。コーチは人の人生を変える仕事です。そうしたマインドセットをしてください。
コーチにはスキルよりマインドが先
今回は、コーチングでスキルよりも大事なマインドセットについて、お話ししました。コーチは、コーチングが好きなので、スキルの勉強をしたくなります。それも大事ですが、まずマインドセットがないとうまくいきません。
自分自身が変わり続ける、クライアントの味方になる、本気でクライアントの人生を変えようと思う、これらをマインドセットすることで、スキルも生きてきます。
非言語と言われているのも、主にマインドの部分です。まずコーチ自身が変わってください。そうすれば、クライアントにも良い影響が現れます。