こんばんは、石切山です。
今スペインのイビザ島に来ています。イビザは、ヨーロッパでも指折りのリゾート地で、今まさにハイシーズンが始まったところです。泡パーティーなどでご存知の方もいらっしゃると思いますが、僕が滞在しているのは北イビザのあるヒッピー村の、伝統的な建築様式の一軒家です。地中海の、白壁の家をイメージしてみてください。
ここに来て、最初はクラクラっとしました。というのも、時差ボケもあるかもしれないけど笑、あまりにも日本とかけ離れた臨場感世界があったからです。この家のオーナーはドクターで、家の中は、美術品や調度品がそこここに飾られています。ちなみに僕の部屋には、浮世絵と水墨画が飾られていて、西洋のジャポニズムを感じました笑。
ヨーロッパの中でも、特別な島の、さらに特別な場所です。滞在してみると、どんどんいろんなことに気づいていきます。スコトーマが大きく外れた感覚です。みなさんにも海外にしばらく滞在してみてはいかがでしょうか。日本にいては気づかない、新たなビジョンを手に入れることができるでしょう。
ここから日本のことを考えると、日本の優れた点も、問題点もよく見えてきます。例えば、ここにあるナイフは全然切れません笑。そういうものが平気でおいてあるのは、日本では考えられないことです。僕は日本から、よく切れるプロ仕様の包丁を持ってきたのですが、日本の技術や道具へのこだわりはすごいな、と感じます。
一方で、日本では、経済発展を優先しすぎたためか、景観や自然環境や文化が著しく壊されています・・・・・・例えば、立派な道路をたくさん作り、治水を行い、海岸線にテトラポットを大量に積んだおかげで、自然の海岸や、森、河川などの多くが見る影もありません。また、伝統的な建築様式や名建築家の作品なども保護されずに次々に失われています。
イビザ島は島全体で環境や景観を保護しています。最先端のクラブシーンがある世界一の遊び場でありながら、ローマ帝国時代から積み重ねられた文化財や伝統、そして美しい森やビーチを守っているのです。イビザから学ぶところは多いと思いました。日本で、ご当地ゆるキャラとかよくわからないものに多額の税金が投入されているのが恥ずかしいです・・・・・・笑
海外には、日本人が生み出してきた文化を尊敬する人たちがたくさんいます。特に教養の高い人や、金持ちはそうです。例えば外国人が京都の町屋を買ってその保護に一役買っています。そうしたものに高い付加価値を感じているのです。彼らのものの見方は、実際飛行機で20時間くらいかけてスペインに来て、イビザの臨場感の中で部屋にある浮世絵と水墨画を見るとものすごくよくわかるわけです。
みなさんもしばらく海外に滞在してみると、大きくスコトーマを外すことができると思います。複数の視点を自分の中に作り上げることで、私たちが持っている付加価値が、より鮮明に見えてくるはずです。そのことは、私たちのエフィカシーを高め、大きなゴールを描く足がかりになるはずです。
僕は2か月ほど滞在します。これからイビザでしかできないレアな情報発信をしていきますのでお楽しみに!