本当に効果の出るコーチング
効果のあるコーチングを行うには、「悩みの本質に気付いてもらうこと」が大切です。
クライアントが持っている悩みや問題が、どこから来ているのか、コーチはしっかりと見極めてあげて、クライアントにもそれを認識してもらうのです。
そうした、悩みの本質が分からないと、その場しのぎの対応になってしまい、すぐに元に戻ってしまいます。
コーチでもスキルとか手法が大事だと思って、そればかり集めれば、コーチングができると思っている人がいます。また、メンタルブロックを外すと言って、外せなかったりしいます。
それも本質に気付いていないからです。
スキルや手法は、道具でしかありません。お医者さんのメスや薬です。しかし、お医者さんの見立てがないと、何を出したらいいかわかりませんよね。
肌荒れだからと言って、肌の薬を出しても、ブツブツを潰しても、内臓に原因があると、また出てくるわけです。
悩みを解決したり、ブロックをなくすためには、まずクライアントに、悩みの本質に気付いてもらいます。
問題の本質に気付いてもらう
クライアントの悩みがあったら、コーチ自身が、その本質に気付くことが大切です。
例えば、商品の単価を上げられないという、クライアントの悩みがあるとします。単価を上げられない場合、大抵は罪悪感が原因になっています。
悩みの本質を顕在化するためには、「なぜ単価を上げられないか?」を聞いてみます。そうすると
・値段と実力が見合っていない
・クライアントの結果が出るか不安
・お金をもらうのが相手に悪い
・嫌われたり批判されるかもしれない
などの理由があるでしょう。これらの原因となっているのが、罪悪感です。
単価を上げようとすると、罪悪感が出てきて、悪いことをしている、と考えてしまいます。この感情が原因となって、商品の単価が上げられないのです。
では、このブレーキを外すにはどうしたら良いか。そのためには、まず、悪いことではない、ということに気付いてもらいます。
クライアントは、ゴールを達成したい、と思っています。しかし、ゴールに対して、思い込みや過去の経験などから、罪悪感が生まれ、それがブレーキになっているわけです。
しかし、商品の価格を上げたからといって、悪いことではありません。嫌われることもほぼないわけです。むしろ、深い悩みを持っている人なら、高いお金を払ってでも、解決したいと考えます。
むしろ、価格が高い方が、信頼されたり、お客さんが本気になって、解決しやすくなります。そのため、お客さんにとっても良いことです。
もちろん、商品を断られることもあるでしょう。しかし、それは、お客さんが商品を必要としなかっただけです。もっと言うと、本当に解決したい悩みではないということです。
人は、悩みを解決したいとか、ゴールを達成したい、と言いますが、必ずしも本気とは限りません。それは、お金を払うか、払わないかでわかります。
体験セッションなどまで来て、お金を払わない人は、大した悩みではなかったり、体験だけ受けたいクレクレ君です。
コーチは、本気で変わりたい人だけ契約すればいいのです。
単価を上げられないのは、スキルが不足しているとか、自分が悪いから、ということではないのです。ただ罪悪感を感じて、自分を責めているだけです。
だから、そのことを理解してあげて、自分を責めることをやめてもらえば、ブレーキが外れて、単価を上げることができます。
稼げないコーチは、商品が売れなかったり、断られたりすると、単価を下げていってしまいます。その結果、セッション1回数千円とかになります。
しかし、商品は必ず売れるわけではありません。最初は断られることも多いでしょう。稼げないコーチは、売れる前に、諦めてしまいます。
ビジネスでは、断られることで、商品を改良したり、セールスを直したりすることができます。なので、どんどん成功に近づいていくのです。
10人に断られるつもりで、契約が取れるまでやってみてください。
断られても、自分が悪くないことがわかれば、成功するまで進むことができます。こうした悩みの本質に気付くために、単価を上げられない原因をよく聞くのです。
そして、まずはコーチが気づき、それを本人に気付いてもらう、ということが重要です。
自分を責めずに許可を出す
悩みの本質に気付いてもらったら、「許可を出す」ことをします。
悩みに気付くと、自分が悪いと思ってしまうことが多いです。自分を責めて、なぜこんなこともできないんだ、とか、ここが欠点だ、と思ってしまうわけです。
そうすると、その不足感を埋めるために、勉強をするとか、スキルを上げる、となる人がほとんどです。
コーチでも、スキルや資格などの学びばかりになる人は、外側から何かを付け足すことで、不足感の埋め合わせをしたいのです。
しかし、いくら付け足しても、解決はしないので、迷いに入ってしまいます。
そうならないように、「自分を認める」ということが必要です。自分を責めているのは、自己否定です。しかし、できない部分も自分です。
自分を認められると、落ち込んだり、劣等感を感じたりしなくなります。
もちろん、ブレーキになっているところは、直した方がうまくいくのですが、まずは認めてください。直す必要があることと、自分を責めることは、別の問題です。
例えば、自転車に乗れない子供がいたとします。できないのは、覚えてなかったり、練習してないだけです。楽しく練習していれば、乗れるようになります。
転んでも、自分を認めてあげて、明日また練習すればいい、というだけの話です。自分を責めなくても、成長するのです。
だから、問題点に気付くとともに、自分はこれで良い、と許可を出せることが大切なのです。
コーチでもこれに気付いていない人が多いです。だから、ビジネスがうまくいきません。クライアントが本質に気付いていなかったり、自分を責めていたりすると、元に戻ったり、変われなかったりします。
そのことに気付いてもらう必要があるのですが、コーチはティーチングしてはいけない、という思い込みがある人が多いです。
傾聴とか、質問で引き出すことでは、伝えられないことがあります。
引き出して解決できるなら、クライアントはとっくに解決しているのです。しかし、本当の答えは、今のコンフォートゾーンの中にはないので、引き出しても出てきません。
コンフォートゾーンの外の問題に気付いてもらう必要があるわけです。だから、コーチングとか、ティーチングというように、狭い区分けをしていてもしょうがありません。
結果の出るコーチングで成功する
コーチングでやることは、クライアントをコンフォートゾーンの外側に出すことです。だから、クライアントが気付いていない問題に、気付いてもらうことが重要なのです。
そして、自分を責めることをやめ、自分を認め、許可を出してもらいます。その上で、直していけば、変わることができます。
変わることができると、コーチングをリピートしてもらえるので、ビジネスも成功するわけです。
私のクライアントさんは、私のスキルをそのまま使えるようになってもらうので、コーチングで成果が出るようになります。
稼げないコーチは、コンフォートゾーンの中の問題を、クライアントに答えさせるだけなので、成果が出ません。それは、現状を最適化しているだけなのです。
あなたも、結果が出るコーチングをすることで、コーチングビジネスを成功させてくださいね。