コーチング

誰でもできるコーチングの基本スキル

誰でもできるコーチングの基本スキル

コーチングのスキルに、「聞く」ことがあります。聞くことで、相手のことがわかります。

まず聞くことができないと、コーチングはできません。そして、聞くことができれば、コーチングだけでなく、ビジネスもうまくいきやすくなります。

どうやって効果的に聞くのか

聞く、というのは、まず自分が話さないことが大切です。なので、コーチングでは、基本コーチはあまり話しません。

たいてい、コーチングに来る人は、自分の悩みとか、やりたいことをいろいろ話してくれます。それを、言葉を挟まないで聞くのです。

人は、先入観で判断しがちですが、見た目だけではわからないことがたくさんあります。そのため、第一印象と、その人の実際のところはずれることがあります。

よく話を聞いていけば、だんだん何がしたいのか、何が問題になっているのかがわかるようになります。

この時、ただ話の内容をすべて事実だと思って聞いていても、うまくいきません。話している言葉は、何らかの理由があって出てきているからです。

相手は無自覚に話していることがほとんどです。話の内容と、なぜその話が出てきたのかを、よく聞く必要があります。

本人が、こういうことがやりたい、と言っても、それは本当にやりたいことかはわかりません。最初は気を使っていたり、緊張していたりすることもあるからです。

ただ聞くだけではなくて、どういう感じで話しているのか、どんな姿勢で話しているのか、ということを観察していきます。

それを話の内容と照らし合わせながら聞くことで、相手の考えていることがわかります。

コーチングにはいろんな技術があります。話し方の技術や、質問の技術、催眠的な技術、気功的な技術などなどです。

ただ、まず聞くことができないと、その上の技術は使えません。使っても、的外れになってうまくいかないのです。

例えば、英語の勉強をしたい、という人がいたとします。その人に、

「では英語の勉強に必要な行動はなんですか?」

「それは、英語のテキストを読むことです」

「具体的な行動はどうしますか?」

「毎朝1時間勉強します」

というふうに、質問で引き出していても、そもそも英語の勉強をしたいかどうかは、わからないからです。

ただ、その人の全体を見ることで、どうしてそう言っているのかがわかってきます。そうすると、質問のスキルをわざわざ使う必要がないことがあります。

技術よりも先に聞くことが重要

コーチングは、スキルや知識を学ぶだけではうまくいかない、と私がよくいうのは、スキルをどう使ったらいいかがわからないからです。

スキルや資格、スクールなどはたくさんあります。数多くの技術や知識が教えられています。

しかし、コーチングスクールを卒業したものの、「どうやってコーチングしたらいいかわからない」という悩みを持っている人は多いです。

また、どの技術にしろ、「元に戻ってしまう」という問題があります。例えば、催眠は眠ったら解けると言うような、催眠の偉い先生もいます。

エネルギーワークや、気功などにしても、「ホメオスタシスで元に戻る」と言われます。なぜ元に戻るかというと、効果的に技術を使えていないからです。

多くのコーチが、「特別な技術を組み合わせることで、人が変わる」と思っています。そのため、いろんな技術を学んで、いろんな資格を取得しようとします。

それは、趣味で楽しいなら良いですが、たくさんの資格があったとしても、それで人が変わるかは別の問題です。

これはビジネスで言い換えると、「集客法をたくさん知っていれば、たくさんお客さんが来る」と言っているのと同じことです。

集客法をたくさん知っているから売れるわけではありません。結局原理をわかっていないと、いくら技が増えても意味がないのです。

整体師さんの業界でも、コーチングと同じような状態になっているそうです。施術スキルをたくさん学んで、かえって何をしたらいいのかわからなくなったりします。

そして、スキルが増えたからと言って、うまくお客さんに対処できるわけではないのです。だから、整体に行っても元に戻る、というのが当たり前になってしまっています。

だから、まず聞くことと、全体を把握することが、何より大事なわけです。全体がわかれば、何をしたらいいのかがわかります。

それは、話している内容や、態度に出ているのです。私は、セッションを受けた人から、どうしてわかったんですか?と言われることがありますが、それは本人が全部教えてくれています。

もちろん、直観もあるのですが、客観的に見ることでわかることがたくさんあるのです。

聞くことで稼げるコーチになれる

聞くことはビジネス上もとても大事です。ビジネスというのは、お客さんが必要なもの、欲しいものを提供してお金をいただくことです。

そのため、お客さんが何が必要なのかを知ることが大切です。

売れないコーチは、お客さんが欲しいものではなく、自分が売りたいものを売るので売れません。いくら良い商品であると説明しても、買う気がない人にとっては意味がないからです。

どうしたら、お客さんのニーズがわかるかというと、聞くことでわかります。

お客さんのゴール、悩み、何をして欲しいのか、これらを聞いていけば、ニーズに応えることができるのです。よく聞くことで、これらをつかんでいきます。

クライアントにならなかった人でも、「どうしてコーチングを受けないんですか?」と理由を教えてもらえば、何が必要なのかが見えてきます。

それを、自分の商品に反映させることで、売れる商品が出来上がっていくのです。

聞くことをしないと、商品を売り込まないといけなくなります。そのため、たくさんお客さんを集めようとか、セールスの技術で売ろう、となってしまいます。

そして、ビジネススキルを学ぶのですが、ニーズがない商品は、スキルで売ることはできません。その結果、「セールススクリプト通りにやっているのに、売れない」となるのです。

それは、全然お客さんの話を聞けていないからしょうがありません。どうやって商品を売るか、という頭が先にあるので、聞けなくなっています。

商品が売れない理由はいろいろあります。結果が出るかが不安ということが多いですが、その場合は、サポートを増やしたりして、不安がなくなるようにしてあげれば、売れます。

お客さんの不安がなくなって、ブレーキがなくなれば、契約になるのです。このように、ビジネスはシンプルなものです。

正しいやり方や考え方がわかれば、いろいろ付け加えなくても、できるようになります。むしろ、付け加えることで、何が重要かわからなくなり、停滞するのです。

その基本となるのが、聞くことです。しっかり聞くことで、何が本質なのかがわかるようになり、ビジネスもコーチングも上達します。

ブログのアクセス数や読者数は気にしなくて良い前のページ

稼ぐ自信がない人へ次のページ

関連記事

  1. コーチング

    コーチングが上達しない理由3選

    コーチングが上達しない理由3選今回は、コーチングが上達…

  2. コーチング

    豊かさとは何か?

    豊かさとは何か?あなたは、豊かさって何だと思いますか?…

  3. コーチング

    「信長アファメーション」で抽象度を上げる

    「信長アファメーション」で抽象度を上げる織田信長は抽象度を上げ…

  4. コーチング

    スコトーマを一瞬で外す「なりきり法」

    スコトーマを一瞬で外す方法をお教えします。ゴールに必要な情報は…

  5. コーチング

    どんなコーチ像があるか

    どんなコーチ像があるかあなたはどんなコーチになりたいですか?コ…

  6. コーチング

    コーチングとティーチングを分けて考えない

    コーチングとティーチングを分けて考えないよく、コーチングとティ…

稼げるコーチ養成講座メルマガ登録

Amazon著者ページ(電子書籍一覧)

全記事一覧

有料記事一覧

  1. ビジネスプラン

    30万以上の商品を売れない原因
  2. マーケティング

    簡単にできないことをする
  3. ビジネスマインド

    借金をしてでも買って欲しいか?
  4. コーチング

    本を読んでも成功しない理由
  5. マインド

    「抽象度測定リスト」で「天才思考」を身につける
PAGE TOP