セルフコーチングが上手くいかない原因についてお話しします。
自分で目標を設定したりゴール設定をして、本などでコーチングを勉強している。セルフコーチングを実践しているのに、いまいちうまくいかなかったり、目標が近づいていかないという悩みを抱えていませんか。
自分で自分自身をコーチングしているのに、上手くいかないという事なんですが、その原因は一体何でしょうか。
それは、ある人間のマインドの性質が原因になっています。この性質は、一人で対処するのが難しいので、どうしてもセルフコーチングのネックになってしまいます。
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セルフコーチングがうまくいかない原因を知っておくと、つまづきを解決するヒントになります。
セルフコーチングがうまくいかない2つの原因
脳は認識できる範囲しか認識出来ない
人間は自分の見える範囲しか見えません。言い方を変えると自分の認識出来る範囲しか認識出来ないということです。ゴールは現状の外側に設定する必要があるんですが、この人間の性質があるためになかなか現状の外に設定出来ないんです。
そうすると結局自分の知っている範囲でしかゴールを作る事が出来ないわけです。その為、現実が自分の知っている範囲に留まってしまうという事になります。例えば、今係長だから、将来は部長になるというくらいの目標になってしまいます。
そうした目標を持っている人にとって、世界で大成功するビジネスを作りたい、というような高いゴールは見ることができません。そんなことには気づきもしないのです。あるいは、セネガルで役者になるという発想もないでしょう。
もしかしたらその人は、世界的なビジネスを作れるかもしれないし、セネガルで役者になれるかもしれません。ところが、脳は認識できないので、ゴールを作ることさえできないのです。
知っている範囲内で行動してしまう
また、現状の外にゴールを設定したつもりでも、それから何をしようかと考えた時に、自分が今まで取っていた行動とか自分が出来そうな事からやってしまうという事があります。
本来だったらゴールから逆算して必要な事は何なのかと考えなければいけないんですが、どうしても今の現状の延長から考えてしまうっていう事が起こるんですね。
例えば、読書家でスポーツを全然したことがない人がいたとします。その人がボクシングをやりたいと思い、「本で勉強すればいいんじゃないか」と考えて、ボクシングの本を何冊も読むとします。しかし、これでボクシングを始められるわけでもないし、上達もしません。
ボクシングをやりたいなら、ボクシングのジムに行った方が早道です。本を読んで「ボクシングが強くなった」と思っても、実際にやってみなければ上達はしません。
この例でなくても、ゴールを設定したのに、知っている範囲内での行動に止まってしまい、成果が出ないことがあります。同じことをやり続けても、なかなか現状から抜け出すことはできないのです。
すぐに行動しましょう、行動が大事です、と盛んに言う人もいますが、それだと短絡的にもう知っていることをやって終わってしまう可能性があります。行動することは大事なことですが、むやみにやっていてもダメです。
こうした脳の性質があるためにセルフコーチングが上手くいかないことがあります。セルフコーチングを成功させるためには、脳の性質によく気を付けて、注意深くセルフコーチングをする必要があります。
脳の限界を克服する方法
こうした人間のマインドの限界があるんですが、どうやって克服したらいいでしょうか?そのためにひとつ有効な方法としては、他人の力を借りるという事です。
例えばゴール設定だったら専門のコーチにみてもらうとか、ボクシングだったらどうやったらうまくなれるか、プロボクサーに聞いてみる。そういう事によって自分が見えない範囲の所を見る事が出来るようになります。
コーチではなくても、色々な他人の視点というのを自分の中に取り入れてみて、自分が知らない部分とか自分がやったことのない事を見えるようにしていくという風に意識する事が重要です。
なぜ人の視点を借りるのかというと、他人は自分には見えていないものを見ることができるからです。例えばファイナンシャルプランナーという人たちがいます。彼らは、人の家計を見てあげて、「こんな無駄がありますよ」「ここを減らせば貯金ができます」というふうに、お客さんが気づかないことまでわかります。
「客観的に見る」ということですが、自分自身ではどうしても主観が入りすぎてしまいます。他の人であれば、主観や思い込みに関係なく見てもらうことが可能です。
一人だけで考えようとしても難しかったりしますが、人の力を借りることで一気に新しい情報を得ることも可能になります。こうした点に気を付けながらセルフコーチングを実施してみてください。
まとめ
人間が認識できる範囲には限界があります。セルフコーチングをしても上手くいかないのは、この限界があるためです。そして、ゴールを設定したとしても、行動する時にいつもと変わらないようなことをしていては、ゴールに近づいていくことができません。
脳の限界を克服するには、自分だけでやろうとせず他人の力を借りることが有効です。人から見てもらうことで、自分の主観では気づかないことに気づかせてもらうことができます。そうすると新しい情報が入ってくるようになるのです。
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