新年になりましたね。1月になると、今年はこういうことをしようとか、こんなことを達成しようとか、いろいろ考えるところがあるでしょう。「今年こそは頑張るぞ!」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、私が皆さんにお伝えしたいのは、今年は「頑張らない年」にしようということです。頑張ることよりも、遊ぶことを考えましょう。
1年の目標を立てると言った時に、「去年はランニングができなかったので、今年は頑張って毎日継続する!」とか、「ダイエットができなかったので、今年こそは5キロ痩せるぞ!」など、「頑張る目標」を立てる事に意識が向いてないでしょうか。必ず達成する、と他人に宣言したり、自分を奮い立たせることを推奨する人もいると思います。
しかし、こうした目標の立て方は非常に非効率であることを指摘しておきます。なぜなら、「頑張ろう」と自分を奮い立たせなければならない目標は、
本当はやりたくないこと
だからです。やりたくないことをやろうとすると脳が一生懸命それを回避しようとして、著しく生産性が落ちることになります。こうした脳の働きをクリエイティブアボイダンスと言います。こうなると、目標を立ててもやる気が起きず達成できなかったり、ものすごく時間を浪費してしまったりするのです。
ではどのように目標を立てたらいいでしょうか。やはりゴール設定が大事ですが、ゴール設定という言葉にとらわれるとスコトーマが生まれるので、いったん忘れてください・・・・・・まずは単純に、素直にやりたいことをイメージしてみましょう。「何して遊ぼうか」くらいの感覚がいいと思います。その上でさらに現状の外という考え方を入れてみましょう。
もう少し具体的にお話しします。まずやりたいことは、頑張らなくてもできることです。こういうと小さな目標になるんじゃないですか?と疑問に思う人もいるでしょうが、頑張らなくてもできるとは、そうした達成難易度の問題ではありません。自分が頑張ったと言う感覚なくできることです。
どんなことを頑張って達成しようかと思う代わりに、何して遊ぼうかな、と言うふうに考える方がやりたいことを素直にイメージできると思います。遊びといっても商品として売られているレジャーのようなものとは限りません。めちゃくちゃ楽しい仕事をイメージしても良いでしょう。
そしてそのイメージを、とても現状では実現不可能そうなものにします。一生かかってもできなそうなことでも良いでしょう。とにかくとてつもなく高い何かをイメージするのです。冒頭、頑張らない1年、と言いましたが、1年という単位は無視してみましょう。そうすることで、自分の現場から大きく外れるゴールを設定することができるのです。
目標と言うと、仕事で年収をアップさせようとか、社会的により成り上ろうとか、そういうことばかり考えてしまう方もいるんですが、それらを想像して、本当にやりたいと思えることなのかは、よく吟味したほうがいいと思います。ついつい頑張る目標みたいなものを立ててしまっていませんか?
そういったスコトーマを外していくためにも、遊びとか、面白いことという意識でイメージすることが重要です。それも、とてつもないことをイメージしてみてください。
もちろんそのイメージが、短期的な年収アップとか、社会的な地位が上昇するとかにすぐにつながるわけでは無いかもしれません。結果を求めるあまり、目先のできそうな目標を考えたほうが賢いと思うこともあるでしょう。しかし、一見荒唐無稽で夢のような話、役に立たない単なる遊びと思えるようなことが、とても重要なのです。短期的にも長期的にも、あなたの脳内を大きく変えてくれます。
ということで、早速楽しい遊びについて思いを巡らせてみましょう!