スケジュール帳が予定で埋まってないと不安だと感じたことはありますか?毎日努力しないといけないような気がしたり、不安で休息も取れない、と思っている方もいるのではないかと思います。でも、ゴールにとって必要なときに必要なだけ必要なことをするのが、ゴール達成への早道なのです。
休んではいけないとか、いつも努力していないと行けないという思い込みを持っている人は結構いるようです。そういう方を見ていると、修行でもしているかのようです笑。もちろん修行は楽しいかもしれませんが、ゴール達成のことを考えると、かなりずれていると思います。
自己啓発や経営者セミナーなどで、「スケジュールを一杯にしなさい」と言われたりしますが、これは本末転倒です。スケジュールを一杯にすることが目的ではなく、ゴールを達成することが目的ですから、スケジュールが一杯になったところで、明後日の方向に努力したとしても、まったく意味がありません。
もちろんゴールによっては休みなく動かないと達成できないこともあるでしょう。
たとえば、そろそろ甲子園が始まりますが、甲子園ではエースピッチャーはとてつもない球数を投げたり、連投をしなければならないことがあります。決勝まで残るピッチャーなら、肩に異常な負担がかかることもあります。高校生には過酷ですし、それによって選手としての寿命が縮まることもあるでしょう。実際高校野球で体を酷使しすぎて、選手生命を絶たれる人はよくいるようです。
もしゴールが甲子園で優勝することなら、優勝するために休みなく投げ続けて、肩が壊れてもいいとも言えます。ときには、休みなしで体を酷使したり、毎日走り回らなければならないことがあるかもしれません。
※ちなみに私は甲子園などの大会では、選手が故障しないように球数制限や、連投制限をしたほうがいいと思っています。
ただ、いつ休みをとって、いつ行動し、どのくらい何をするのか、というのは、ゴールによって変わります。頭も体も長い時間使うことなく、達成できてしまうこともあるでしょうし、スケジュールをびっしり入れて、フルパワーで24時間営業しないといけないこともあるかもしれません。それは、ゴールから見てみないとわからないのです。
たとえば、会社経営をする場合のことを考えてみましょう。ある会社が、売上を10倍にする、という目標を立てたとします。このときやり方によってはひと晩で社長がやることは終わってしまうかもしれません・・・・・・政治家の先生を接待して、でかい公共事業を回してくれるようお願いすれば、一挙に巨額の売上が立ち、あとは役員や従業員に「よろしく」と電話でもすれば終わるなど笑。
この場合、経営者はゴールを達成してしまったので、やることは無くなります。やたらと人に会う必要もなければ、スケジュールを1分単位で埋め尽くす必要もないわけです。たまに会社に顔を出して部下たちに「しっかりやってるな」などと言って様子を見るだけでいいでしょう。社長は南の島でスキューバダイビングをしていてもいいのです。
逆に、スケジュールを埋めようとか、とにかく行動しようと考えていると、抽象度が下がってゴールから遠ざかってしまう危険があります。たとえば、社長がいくらスケジュールを埋めて小さな案件をあくせく受注してきても、売上10倍には程遠いかもしれません。また起業しようとして資格をたくさん取っても、資格がたくさんあるサラリーマンで終わってしまうでしょう。
このように、ゴールを達成するためには、やたらとスケジュールを埋めようとか、行動しようなどと思う必要はないのです。ゴールをコンフォートゾーンにして、ゴールにとって必要なことを、必要なときに、必要なだけすることがゴール達成のための最良の方法です。
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