こんばんは!石切山です。
時間の流れについての第2弾をお送りします。
前回は、「今→過去」の時間の流れについてお話しましたね。今回は、「未来→今」の時間の流れについてみてみましょう。
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うだつの上がらない人生?
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時間の流れが、「過去→未来」ではなく、「未来→過去」であるなら、今は未来の結果であるということができます。つまり、未来が変わることで今が変わってしまうのです。
こんな人がいるとしましょう。
「俺の人生は最悪だ。年収も平均以下、上司には最近早期退職するように圧力をかけられているし、転職しようにも能力がなくて不安だ。いったいどうしたらいいんだろう。お先真っ暗だ。」
彼はうだつの上がらないサラリーマン君です。彼は、自分の未来がお先真っ暗だと思い込んでいます。ところがある日、人生が一変する出来事がありました。
サラリーマン君が鬱々と街を歩いていると、怪しい看板が目に入ってきました。
「新宿の母」
普段の彼なら、そんなものはオカルトだと思って近寄らないのですが、だいぶ気持ちが弱っていた彼は、わらにもすがる思いでその占い師の前に座ったのです。すると、水晶玉をこすりながら占い師のおばちゃんは言いました。
「あなた、だいぶ苦労してるわね。でも今たいへんなのは試練なのよ。あなたは近い将来権力者になるわよ。はっきりとその未来が見えるわ!」
そのとき、サラリーマン君は全身が白い光に包まれたような感じがしました。そして、自分が近い将来権力者になることを確信したのです。
「何だそうだったのか!」
彼は、自分の未来が一気に開けていくのを感じました。そしてその日から、世界の見え方が全く変わってしまったのです。
次の日、ふと新聞を見るとこんなことが書いてありました。
「衆議院解散間近か?」
このとき、サラリーマン君は世の中が自分が権力者になるために動き始めていることを理解しました。
「やはりこれは運命だ。衆議院も急に解散することになりそうだ。これは出馬しろということかもしれない。」
「そういえば、上司が早期退職をしろと言ってくる。早期退職をすれば、退職金が割り増しになるから、そのお金で選挙に出ることができるぞ。」
「昔遠い親戚が議員だったと聞いたことがある。自分はそういう血筋のだろう。」
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未来を変えて、現状を抜け出そう
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サラリーマン君のお話をちょっと解説してみましょう。
彼は、最初、未来がお先真っ暗だと思っていました。そのため、自分の今の状況が最悪で、お先真っ暗な未来を実現するためにあるように感じていましたよね。
しかし、「新宿の母」に会って、自分が権力者になる未来を確信したとたん、世界の見え方が一変しました。このとき変わったのは、未来の自分ですよね。つまり、未来が変わることで現在が変わってしまったのです。
もちろんこれは作り話ですが、あなた自身にも未来が変わることで現在が大きく変わった経験があるのではないでしょうか?
現在は未来の結果です。現在が最悪だと感じるのは、未来がそうなっているから。そして現在が最高だと感じるのは、未来が最高だからなのです。未来が最高だと思っている人は、現在にその予兆を次々と見出します。
嬉しいことに未来は自分のイメージ次第でいくらでも変えることができます。
もちろん、現状の延長線にあるような未来を考えても、現状が大きく変わることはありません。しかし、現状の外側の未来をイメージすることができれば、現状は全く違うものに変えることができます。
未来→過去の時間の流れを、コーチングらしく言うと、「ゴールを設定する(未来)ことで、現状が変わる」ということです。ご存知の通り、ゴール設定をするとスコトーマが外れて、ゴールに必要なものが次々目に入ってくるようになります。身近な友達がゴール達成のための重要人物だったり、急に都合のいいことが次々起こるようになるのです。
2日間にわたってお話した「未来→過去」の時間の流れについてなんとなくわかったでしょうか?一言で言えば、「未来を変えれば、その結果として全てが変わりますよ」ということです。あなたも、現状の外側の未来を作ることによって、本当に望ましい世界を作ってみましょう!
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