目標設定やゴールは好きなことじゃないとダメなのか、好きなことじゃない目標設定の仕方はあるのかと言うお話をします。
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『ゴールは好きなことじゃないとダメ?』
目標設定やゴールは好きなことだけ?
目標設定やゴール設定は好きなことで設定しようとか、好きなことを仕事にしましょうということはよく言われています。確かに、好きなことをゴールにすることは素晴らしいです。
しかし、そうした話を聞いて「自分には好きなことがない」と、悩んでいる人もいます。もし好きなことじゃないと目標やゴールにできないのだとしたら、そうした人たちは、目標を設定することができなくなります。
では、好きなことじゃないと目標やゴールにしてはいけないのでしょうか?その答えは、「好きなことじゃなくてもゴールにしてOK!」です!
好き嫌いとは何か
好きなことというは、個人的な好き嫌いの問題です。例えば、納豆が好きですとか、車は嫌いですということです。そこで、納豆が好きな人は、納豆に関するゴールを設定してもいいわけですね。
ではそもそも、好き嫌いとは何なのでしょうか?それはいろいろな記憶によってつくられた、今の自分の快、不快の判断基準です。
例えば、納豆が嫌いだという人は、納豆を見ると、納豆がまずかった記憶が出てきて、「これは嫌いだ」と考えます。また、音楽が好きな人は、音楽を聴いて楽しかったり気持ちよかった記憶から、「音楽は好きだ」と判断しているのです。
このように、好き嫌いは、記憶に基づいた、良い感情と、不快な感情による判断ということができます。
好き嫌いで目標設定をする問題点
好き嫌いで目標設定をするとどうなるでしょうか?好きなことを目標やゴールにしようとよく言われています。確かに好きなことならやり続けられるし、苦にもならないから良いですね。
しかし、こうした目標設定の仕方は、現在〜過去の記憶から判断していることで、判断基準自体が変わるわけではありせん。そのため、好き嫌いで目標設定をすると新しい情報が入ってきにくくなります。
特に嫌いなものは避けてしまうので、嫌いなものの情報が全然得られない状態になるのです。それによって、嫌いなものが盲点になってしまいます。
納豆が嫌いな人は、納豆を避けるので、納豆の良さや、納豆の歴史など知ることができないでしょう。食わず嫌いなら、納豆がどんな味かさえもわからないということになります。これでは自分で自分の可能性を狭めてしまうようなものなのです。
嫌いなものは好きに変化する
私は、以前梅干しが嫌いでした。というのも子供の時に、家にあった梅干しがまずそうに見えたこと、おにぎりの梅干しがまずかったこと、カリカリ梅がまずかった記憶などがあったからです。そのため、梅干しを見たらまずそうだなと思っていたし、口にも入れずに避けていました。
ところが、今では梅干しが好きになりました。きっかけは、こだわりのある良い梅干しを人に勧められて食べてみたことでした。最初はものすごく抵抗があったのですが、実際食べてみると結構美味しいことに気がついたのです。
それから、「もしかしたら、梅干しを好きになるかもしれない」と思いパックにたくさん入った梅干しを毎日食べていました。そうしたら、実際に梅干しにすっかり慣れてしまい、好きになったのです。
今では大きな紀州南高梅を見ると美味しそうだな、と思うようになりました。もしずっと避けていたら、梅干しの美味しさに気づくことはなかったでしょう。嫌いなものにも可能性は眠っているのです。
好き嫌いではない目標設定の仕方
目標やゴールは個人的な好き嫌いだけに限られたものではありません。というのも、ゴールは現在〜過去に縛られる必要はなく、全然関係のない未来のことでもいいからです。梅干しが嫌いな人でも、「梅干しでみんなを健康にする」という目標を作ってもいいのです。
好き嫌いの次元じゃないことであってもゴールになる可能性があります。例えば、「人が困っているのを助けたい」とか、「こうした社会の問題を解決したい」というのも立派なゴールです。
このようなゴールや目標は、自分の好き嫌いという次元で考えられていません。例えば、病気の人を治したいという人が医者になったとしてももともと医学が好きだから医者になるわけではありませんね。
もちろん好きなことをゴールにしても良いです。好きなことを極めて、すごいレベルになる人もたくさんいます。またそうした人たちは、脚光を浴びるので、彼らを見ると好きなことがない人は、余計に悩んでしまう可能性があります。
しかし、ゴールは個人の好き嫌いだけではありません。私もどちらかと言えば、自分が好きなことをガンガン掘り下げるというより、他人から考えるタイプです。と言いましたが、見る人によっては、好きなことばかりをしているように見えることがあるようですが(笑)
一部では、海外ばっか行って遊んでるやつ、と思われているようですね・・・
ゴールや目標は自分の役割で考える
例えば、ゲームが好きだからゲームばっかりやっていればいいのかと考えてみましょう。これは人によってYESでもあるしNOでもあります。例えば、社会的にもっと役立つことをしたいという人は、NOと言うかもしれません。
それは健全なことでもあります。人にはいろんなタイプがいるので方向性が違っていいのです。人は社会の中で生きているので、個人的に好きなことだけやるだけではなく、社会的に何かしたいと思う人がいて当然だと思います。自分の好き嫌いを貫き通すという価値観とは、少々違う方向性です。
ゴールや目標はこのように、他人との関わりの中での、自分の役割として設定することができます。世の中をより良くしていこうとか、何か役立つことをしようというモチベーションでゴールを設定するのです。
好き嫌いは、目標設定によって変わる
そして、好き嫌いというのはゴールによっても変わります。例えば、目標達成の必要に迫られて取り組んだことが、好きになってしまうことがあります。私は、会社員時代に、簿記3級が必須だったので、いやいやながら勉強を始めました。
当時、お金の数字を見るのが嫌いだったので、簿記なんてやってられない、と思っていたのですが、実際やってみたら面白くなって、3級が終わった後2級まで取ってしまいました。
それに、ちょうどビジネスとか投資などにも興味を持ち始めていたので、簿記は役に立つかもしれないなと思ったら、勉強したいという気持ちになったのです。こんな風に、未来のゴールや目標のための必要性によって、好き嫌いは変わる可能性があります。
好きな目標設定が、強迫観念にならないように
好きなことをしないといけないというのが、「強迫観念」になってしまっている人もいます。好きなことをしましょうと、他人や本などで言われることで、「好きなことをしなければいけない」と思って苦しくなってしまうのです。
そうすると、せっかく好きなことであっても、強制されているような気がして嫌になってしまうでしょう。また、好きなことをしていないことで、自分を責めたり、価値が低いと思ってしまう人もいます。好きなように生きたいのに、こうした強迫観念を持ってしまっては意味がありません。
そういう人は、一旦好きなことをじゃないとダメだという考えから離れてみると良いと思います。ゴールは視点を上げて、いろんなゴールがあり得るんだという姿勢でいれば、個人的な好き嫌いだけに制限されないゴールに気づくことができるようになります。
まとめ
ゴール設定や目標設定は、好きなことだけではありません。好き嫌いは現在〜過去の記憶に基づいたもので、今知っている範囲内の判断だからです。好き嫌いはこれからいくらでも変わるので、嫌いなものを避けることは可能性を捨てるようなものです。
ゴールや目標は好き嫌いを超えた次元で設定してみましょう。そうすることで、現在〜過去ではなく、未来の方から考えることができるようになります。
それによって好き嫌いが変わることもあるし、新しい情報や可能性を得ることができるようになります。好きなことをしなければいけない、という強迫観念になってしまっては意味がありません。一旦好き嫌いという基準を離れてもっと自由に発想してみると良いでしょう。
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